大巨獣ガッパのレビュー・感想・評価
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山本陽子さんを偲んで
山本陽子さん
2024年2月20日急性心不全のため熱海市内の病院にて81歳で他界
昔は今ほどマスコミがうるさくもなくネットもなかった良い時代でたびたび浮名を流したようだが生涯独身だった
山本陽子といえば『芸能人が集まる店』と言う番組でゲスト出演した彼女にMCのビートたけしはテンションが上がりまくり
酔っていたとはいえもう1人のMCの明石家さんまが目を離した隙に山本陽子が口をつけたグラスに間接キッスをして喜ぶ変態ぶり
そんなにお気に入りなら映画に出せば良かったのになぜか出さなかった
性被害で問題にならないのはたけしが人間性が高くマスコミ関係者からリスペクトされてるのかフライデーの件で文春とかもビビっているのかそれはわからない
それにしてもWikipediaの山本陽子の写真が若すぎてびっくり
可憐だ
監督は『夢は夜ひらく』の野口晴康
脚本は『青春喜劇 ハレンチ学園』の山崎巌と『野良猫ロック マシンアニマル』の中西隆三
2度目の鑑賞
だいぶ前にTSUTAYAでDVDを借りて以来
今では自宅で1番近いところだと仙台で一店舗扱っているのみで動画配信があるならそっちで鑑賞した方が良い
67年制作同年公開作品
怪獣ブームにのり日活が唯一制作した怪獣映画
日本の『ゴジラ(1954年)』に触発されてイギリスで61年に制作された『怪獣ゴルゴ』を下敷きにしている
粗筋
創業5周年を記念して南国をイメージしたリゾート事業としてテーマパーク「プレイメイトランド」建設計画を発表した出版社プレイメイト社の社長船津
プレイメイトランドで働いてもらう人材確保と観賞用動物を確保するため南太平洋諸島の一つオベリスク島に船でやってきた黒崎らプレイメイト社員と殿岡助教授ら東都大学生物学関係者
大東亜戦争の影響かオベリスク島の住人は日本語が話せることができ日本人が帰ってきたと黒崎らを大歓迎
島の洞窟にあった巨大な卵から孵化したばかりのガッパの子供を黒崎らは持ち帰る
日本で待っていた船津社長はガッパの子供を見るなり大喜び子供を連れされた父ガッパ母ガッパは大激怒
オベリスク島で大暴れ
怒りが収まらない夫婦は子供を返せとばかりに来日し熱海に現れる
日本でも暴れるガッパ夫婦
自衛隊の攻撃をモノともせず口から青い火を吐き撃ち落とす父ガッパ母ガッパ
小柳の提案を受け入れ船津社長の猛反対を拒否しガッパの子供を両親に返すことを決心した黒崎
嘴に鶏冠に背中には翼
あとは普通の二足歩行の怪獣
空を飛べるし海や湖にしばらく沈んでいることもできる
頭でっかちでデザイン的にはダサい
ソフビ人形としては幼少の頃から馴染みがあったが映画を観たのは大人になっただいぶあと
親子の再会はほろりとする
仲良く故郷に帰るガッパ
映画のテーマは親子愛?
それにしても社長が強欲
出版社がたった5周年の事業としてリゾート建設計画をぶち上げるとは正気の沙汰じゃない
計画を発表する姿も葉巻を吸う姿も感じ悪い
映画会社がプロ野球経営に乗り出すことを思えばまあ似たようなものか?
東映フライヤーズも大映スターズも松竹ロビンスもオーナーはおそらくこんな感じだったに違いない
クビを覚悟した主人公からは気狂い呼ばわりされる始末
鶴岡助教授の助手の1人として藤竜也がしれっと出演している
俳優として駆け出しの若手の頃だろう
配役
プレイメイト社の記者の黒崎浩に川地民夫
プレイメイト社のカメラマンの小柳糸子に山本陽子
島に同行したプレイメイト社の社員の林三郎に桂小かん
東都大学生物学助教授の殿岡大造に小高雄二
殿岡助教授助手の町田に和田浩治
殿岡助教授助手のジョージ・井上に藤竜也
殿岡助教授助手の相原に大谷木洋子
プレイメイト社の社長の船津に雪丘恵介
新聞記者の1人に杉江廣太郎
かもめ丸船長に山田禅二
オベリスク島の長老に加原武門
オベリスク島の少年のサキに町田政則
船津社長の幼い娘の鶴子に平塚ひろみ
対策会議の陸上自衛隊司令官に長尾敏之助
緊急対策会議の教授に神山勝
輸送機の機長に長弘
おとなしく『怪獣ゴルゴ』を見たほうがいい
かの『怪獣ゴルゴ』の翻案なんだけど、もともと微妙な本家をそのままコピペしただけなので特に目新しさはない。原作の物語展開をあまりにも意識しているせいで登場人物が物語に奉仕するだけの機械人形のように思えた。肝心の物語も「人間は愚か」みたいな未加熱の問題意識を乱雑に投げつけてるだけなので、いやそれもう数十年前に『ゴジラ』がやったじゃん、とシラけてしまった。本作が怪獣映画の中でもかなり影が薄いのもなんとなくわかる気がする。『大巨獣ガッパ』って字面だけ見ればかなりいい線いってるだけ余計に惜しい。
モスラを見に行こうと思ったので
大戦後20年が過ぎて、こう言った映画を作っていたんですね。ガキの頃見た記憶がある。稚拙すぎるシナリオは低予算なので仕方ないが、ベトナム戦争が激烈化しだす時期。世界に対する空気が全く読めていない、そんな映画だと思った。その後の日活の未来を見る様である。
しかし、モスラも設定は同じ故見に行くのを回避することにした。まぁ、僕にとって、サンダ対ガイラを超える怪獣映画は無い。だって、カバニズムそのものでしたから。小4のガキだった僕は恐れおののいた。それまで、フランケンシュタインは優しい怪物と思っていた故。ミツバチのささやきのアナと同じ様にフランケンシュタインはやさしいと思っていた。
ガッパの子供は、ミニラの原形です
1967年3月にガメラ対ギャオス、宇宙大怪獣ギララ
そして4月に本作
これで東宝特撮に大映、松竹、東映、日活と当時の日本の映画会社全社が出揃いました
特撮監督は渡辺明です
1964年のモスラ対ゴジラまで東宝に在籍して円谷英二の懐刀としてミニチュアセットなどをハワイマレー沖海戦の時から力をふるっていた人です
東宝特撮には退社後も1965年年末の怪獣大戦争まで関わっています
本作は彼の所属する日本特撮映画株式会社が特撮を担当しており、これは宇宙大怪獣ギララと同じです
つまり同じ特撮部隊がこの1967年の3月と4月と連続して怪獣映画を送り出したと言うわけです
なので特撮技術は東宝特撮と同じルーツであり、ほぼ同等レベルです
熱海のホテル街と熱海城のミニチュアセット破壊するシーンはとても良い出来です
またサンダ対ガイラ、ガメラ対ギャオス、本作と連続して羽田空港が舞台になります
誰もが知っているランドマークで、見栄えもする
しかしミニチュアセットは作り込みが少なく済むということなんでしょう
内容は特撮ファンならご存知のとおり、イギリスの1961年の怪獣映画、怪獣ゴルゴが元ネタですが
そもそもキングコングも元ネタになってミックスされています
ガッパの子供は、ミニラの原形です
この1967年年末の東宝特撮の怪獣映画は、怪獣島の決戦ゴジラの息子なのです
疑いようもなく本作の怪獣の子供というアイデアを本家が拝借したのだと思います
内容は基本青春映画ぽいトーンなのですが、子供を配して子供が置いてけぼりにならないようにしています
監督の野口晴康は日活のベテラン監督で、ドラマパートはギララやガメラより数段上の腕前です
演出も編集も絵作りも断然勝っており安心して観ていられます
本多猪四郎監督よりレベルか正直上かも知れません
結局ガメラ、ギララ、ガッパの勝負はどうだったか?
大映、松竹、日活の怪獣代理戦争は、ガメラの大映が圧勝の結果に終わりました
子供に取ってのカタルシスがあるのはガメラだけだったのです
しかもギララもガッパもシリーズとしての発展性がなかったのです
日活は本作を最後に特撮から離れていきます
日活はこの後急速に経営が悪化していったからです
また野口晴康監督がなんと本作公開僅か1ヵ月後に急死されてしまったのも原因のひとつかも知れません
ともあれ東宝特撮に対抗する映画会社の予選大会の様相を示した1967年春の怪獣映画対決は大映の勝利が確定したのです
その昔、昭和の子供たちが見ていた怪獣映画っぽいです。 突っ込みど...
その昔、昭和の子供たちが見ていた怪獣映画っぽいです。
突っ込みどころ満載の怪獣映画ではありますが、勧善懲悪には終わらせないストーリー性は一見の価値あり!決してキングコングのようなストーリーなどといってはいけません。
ガッパのいる南海の孤島は、ジュラシックワールドっぽいではありませんか。すごい先見性!
そこに住んでる原住民たちが日本人を黒く塗って縮れっ毛のかぶせたように見えるのはあなたの錯覚です。そして、雄大なバックの山々やジャングルが絵のように見えるのもあなたの気のせいです。
島内がセットに見えるのはあなたが夢を見ているんでしょう・・・。山本陽子さんは若くて綺麗に見えますがそれは錯覚でもなんでもなくそのまんまですね(笑)
何故か(笑)残念なことに(爆)この映画は続編が作られませんでした。
これは、日活がロマンポルノ路線に入る前・昭和42年度のチープ感満載!日活唯一の怪獣映画です。
おお、美女ではないかでスタート。なんと山本陽子だったのか。 怪獣世...
おお、美女ではないかでスタート。なんと山本陽子だったのか。
怪獣世代として遅ればせながら鑑賞。前半だるかったが後半巻き返したかな。親子愛のテーマもまずまず。ただ怪獣世代というよりウルトラ世代の私には、怪獣にはひたすら悪を貫いて欲しかったという思いも。もうひと暴れ欲しい(笑)
この映画、ただただ山本陽子。ウルトラヒロインに欲しかった。田舎ヤンキー風、川地民生許せん。おい、手をつなぐな!肩を抱くんじゃない!ラストは一際許せません。目を覚ませ、陽子(笑)
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