劇場公開日 1967年4月22日

「山本陽子さんを偲んで」大巨獣ガッパ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0山本陽子さんを偲んで

2024年2月23日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

山本陽子さん
2024年2月20日急性心不全のため熱海市内の病院にて81歳で他界
昔は今ほどマスコミがうるさくもなくネットもなかった良い時代でたびたび浮名を流したようだが生涯独身だった
山本陽子といえば『芸能人が集まる店』と言う番組でゲスト出演した彼女にMCのビートたけしはテンションが上がりまくり
酔っていたとはいえもう1人のMCの明石家さんまが目を離した隙に山本陽子が口をつけたグラスに間接キッスをして喜ぶ変態ぶり
そんなにお気に入りなら映画に出せば良かったのになぜか出さなかった
性被害で問題にならないのはたけしが人間性が高くマスコミ関係者からリスペクトされてるのかフライデーの件で文春とかもビビっているのかそれはわからない
それにしてもWikipediaの山本陽子の写真が若すぎてびっくり
可憐だ

監督は『夢は夜ひらく』の野口晴康
脚本は『青春喜劇 ハレンチ学園』の山崎巌と『野良猫ロック マシンアニマル』の中西隆三

2度目の鑑賞
だいぶ前にTSUTAYAでDVDを借りて以来
今では自宅で1番近いところだと仙台で一店舗扱っているのみで動画配信があるならそっちで鑑賞した方が良い

67年制作同年公開作品
怪獣ブームにのり日活が唯一制作した怪獣映画
日本の『ゴジラ(1954年)』に触発されてイギリスで61年に制作された『怪獣ゴルゴ』を下敷きにしている

粗筋
創業5周年を記念して南国をイメージしたリゾート事業としてテーマパーク「プレイメイトランド」建設計画を発表した出版社プレイメイト社の社長船津
プレイメイトランドで働いてもらう人材確保と観賞用動物を確保するため南太平洋諸島の一つオベリスク島に船でやってきた黒崎らプレイメイト社員と殿岡助教授ら東都大学生物学関係者
大東亜戦争の影響かオベリスク島の住人は日本語が話せることができ日本人が帰ってきたと黒崎らを大歓迎
島の洞窟にあった巨大な卵から孵化したばかりのガッパの子供を黒崎らは持ち帰る
日本で待っていた船津社長はガッパの子供を見るなり大喜び子供を連れされた父ガッパ母ガッパは大激怒
オベリスク島で大暴れ
怒りが収まらない夫婦は子供を返せとばかりに来日し熱海に現れる
日本でも暴れるガッパ夫婦
自衛隊の攻撃をモノともせず口から青い火を吐き撃ち落とす父ガッパ母ガッパ
小柳の提案を受け入れ船津社長の猛反対を拒否しガッパの子供を両親に返すことを決心した黒崎

嘴に鶏冠に背中には翼
あとは普通の二足歩行の怪獣
空を飛べるし海や湖にしばらく沈んでいることもできる
頭でっかちでデザイン的にはダサい

ソフビ人形としては幼少の頃から馴染みがあったが映画を観たのは大人になっただいぶあと

親子の再会はほろりとする
仲良く故郷に帰るガッパ
映画のテーマは親子愛?

それにしても社長が強欲
出版社がたった5周年の事業としてリゾート建設計画をぶち上げるとは正気の沙汰じゃない
計画を発表する姿も葉巻を吸う姿も感じ悪い
映画会社がプロ野球経営に乗り出すことを思えばまあ似たようなものか?
東映フライヤーズも大映スターズも松竹ロビンスもオーナーはおそらくこんな感じだったに違いない
クビを覚悟した主人公からは気狂い呼ばわりされる始末

鶴岡助教授の助手の1人として藤竜也がしれっと出演している
俳優として駆け出しの若手の頃だろう

配役
プレイメイト社の記者の黒崎浩に川地民夫
プレイメイト社のカメラマンの小柳糸子に山本陽子
島に同行したプレイメイト社の社員の林三郎に桂小かん
東都大学生物学助教授の殿岡大造に小高雄二
殿岡助教授助手の町田に和田浩治
殿岡助教授助手のジョージ・井上に藤竜也
殿岡助教授助手の相原に大谷木洋子
プレイメイト社の社長の船津に雪丘恵介
新聞記者の1人に杉江廣太郎
かもめ丸船長に山田禅二
オベリスク島の長老に加原武門
オベリスク島の少年のサキに町田政則
船津社長の幼い娘の鶴子に平塚ひろみ
対策会議の陸上自衛隊司令官に長尾敏之助
緊急対策会議の教授に神山勝
輸送機の機長に長弘

野川新栄