戦国自衛隊のレビュー・感想・評価
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途中までわくわくした
タイムスリップ後自衛官通しで内輪もめがあったり微妙にリアルな展開で
楽しかった
矢野隼人陸士長(渡瀬恒彦)によるクーデターが起きた後
長尾影虎とともに領地拡大
長尾影虎は浅井方面を攻め自衛官たちは武田領方面を攻め 京で会おうと誓います
武田の戦術により多方面から包囲され兵器をもっていても物量で隊員が殺されてします
最終的に武田の首を隊長が打ち取りますが
足利将軍の名で自衛隊たちを殺すことになってしまいます
京の寺で待っていた自衛官は
最後クライマックスに長尾影虎が敬意をもって殺してくれたのが救い
the 昭和、そして勢いスゴい…
角川映画祭で見れました。
汗でギラギラしたオトコ達が、ギラギラした野望と共に団結したりケンカしたり裏切ったり裏切られたりしながらスゴい勢いで物語が進みます。
ボカンボカンしつつ、グイグイ進んでいきます。最期の幕引きまで、ザ・男の子な映画でした。この時代のボカンボカンは本当にボカンボカンですね。
ただ、近代兵器が有るとはいえ、信玄相手に無策で交戦するとは、失礼かつ無謀かつ残念… もう少しだけ、野望へ近づいて欲しかったよ笑
何回か「おや?」と思いつつ…良い作品でした!(3000円、昭和補正あり…)
渡瀬恒彦の完全な悪役ぶりがまず新鮮。 タイムスリップした自衛隊員が...
渡瀬恒彦の完全な悪役ぶりがまず新鮮。
タイムスリップした自衛隊員が結局元の時代には戻れずに全滅してしまうラストにも驚いた。
1日、織田信長してみませんか!?
近代兵器を使い武田騎馬隊を撃破せよ!
戦う事も無く反戦思想の人間から絶えず
罵声を浴びせられている自衛隊。
左翼が幅を利かせていた時代故に暗鬱とした物を主人公達は抱えています。
何の為に戦士になったのかも分からなくなっていた主人公がタイムスリップし戦国時代で
自分の為に戦うと言う映画。
織田信長が存在しない世界
戦車、ヘリ、ミサイル
近代兵器を駆使し武田騎馬隊を壊滅させ
自衛隊は、その力を存分に発揮します。
そして織田信長としてのラストを迎えるのでした。
内容が内容だけに自衛隊からサポートは受けれず(野生の証明とかも)
戦車からヘリに至るまで自前で制作したパワーには脱帽です。
騎馬武者と戦車が走り回る異世界を堪能しました。
千葉真一さんを偲んで
冒頭
ロケ協力
福島県原町市(現・南相馬市)
福島県原町市相馬野馬追騎馬会
福島県飯館村
宮城県唐桑町(現・気仙沼市)
福井県丸岡町(坂井市)
千葉真一の代表作
千葉真一といえば戦国自衛隊
戦国自衛隊といえば千葉真一
千葉真一出演作で真っ先に思いつくのは戦国自衛隊
千葉真一の代名詞
千葉真一の褌姿が眩しい
1979年の作品
かなり久々の鑑賞
レンタルでVHS以来か
原作未読
漫画の方も読んだことはない
製作は角川春樹
脚本は青春の巨匠鎌田敏夫
79年ともなると出演した多くの俳優がすでに他界している
懐かしい
自衛隊がタイムスリップに巻き込まれ戦国時代にやって来てしまう話
タイムスリップの表現は70年代の邦画としてはあれが限界だろう
なぜタイムスリップしてしまったかは謎のままなのが少し残念
内容が内容だけに男臭い映画である
今なら自衛隊に何名か女性がいてもいいくらいだが男だけ
男の映画である
現代で男を待つ岡田奈々
戦国時代にのちのデビルマン小野みゆきが花を添える
夜這いされる後家さん演じる江沢萌子のヌードあり
初鑑賞当時は衝撃だったチョイ役でまだあどけない薬師丸ひろ子セリフがないままあえなく戦死
薬師丸ひろ子があまりにもインパクトがあったのですっかり忘れていた
薬師丸ひろ子に限らず女優陣に全くセリフがないのもこの作品の特徴
八代亜紀の舟唄じゃないけど女は無口な人がいいのか
キティーちゃんに口がないのは女性差別だと言いがかりをつけてきたアメリカ人女性に観せたら怒りが頂点に達し気絶するかもしれない
新潟の補給地に集まった伊庭をはじめとした陸上自衛隊ならびに海上自衛隊合わせて21名は兵器ごとタイムスリップし景虎率いる軍隊に遭遇する
景虎とは上杉謙信
やがて伊庭と景虎の間に友情が芽生える
陸上自衛隊の反乱分子矢野一派は海上自衛隊の船を奪い次々に村を襲い強奪強淫を繰り返す
防衛庁の協力が得られず全て自前でつくるハメになった主な原因の一つ
誘拐された全裸の女たちが船から次々に海に飛び込む(一部ボカシあり)
前々から部下のあまりの身勝手な行動に業を煮やしていた伊庭はついに堪忍袋の緒が切れて矢野を殺害
この一件で伊庭は戦国に生きる決心がついたか
一小隊で武田軍相手に戦をするのは傲慢かつ無謀と思えたが伊庭は難攻不落を乗り越えて武田信玄の首を獲るあまりにも荒唐無稽な展開
ちなみにヘリコプターに侵入し高所から飛び降りるアクションを見せたのは信玄の息子役の真田広之
戦国自衛隊にインスパイヤしたのか最近主に体育会系の高校生たちが戦国時代にタイムスリップする駄作があったが主演は息子新田真剣佑だった
戦国自衛隊も流れで戦に巻き込まれる
自衛隊でさえ全滅するんだから高校生が勝てるわけがない
このての話は現代に戻れるのがお約束だがその点でも異彩を放っている
まさしく滅びの美学
エンドクレジット無し
オープニングクレジットで俳優やスタッフの紹介無し
協力してくれた自治体や団体や企業のみ
戦国に賭けた、男たちの青春。
千葉真一芸能生活20周年記念作品。
DVD(デジタル・リマスター版)で4回目の鑑賞。
原作(角川文庫・新装版)は既読です。
とにかく大好きな映画です。
ハイライトとなる武田騎馬軍団との死闘は、当時の日本映画としては破格のスケール感だっただろうし、今観てもその迫力は凄まじく、CGではない本物だからこそのものだな、と…
アクション監督・千葉真一の真骨頂も堪能出来ました。自らヘリコプターに宙吊りになってのスタントや鬼気迫る殺陣、真田広之によるヘリからのダイブなど、見どころ満載でした。
角川映画らしい無駄な大作感(褒め言葉です!)が最高なのはもちろんのこと、青春映画の側面が胸を熱くさせる。
正直脚本は大味で、煮詰めればもっと良くなっただろう個所もありましたが、演技の熱量でカバーしているな、と…
伊庭義明と長尾景虎の友情。タイムスリップと云う理不尽に戸惑いながら、命を燃やしてもがく若き自衛隊員たち。…
群雄割拠な戦国の世で、ギラギラした汗を流しながら第二の青春を謳歌しようとする男たちの群像は、激しく逞しく、そこはかとない切なさを伴って胸に迫って来ました。
3曲の主題歌が場面を彩る趣向は、ハリウッド映画の模倣だとしても、適材適所でめちゃくちゃエモーショナルでした。
破滅へと向かっていく様はさながらアメリカン・ニューシネマのようで、青春を燃焼した男たちの残滓に心震えました。
※以降の鑑賞記録
2022/12/31:時代劇専門CH(4Kデジタル修復版・録画)
2023/02/19:Ultra HD Blu-ray
※リライト(2022/08/25)
無策すぎる
子供の時に見たっきりで、戦車が堀にはまる場面と、最後味方に裏切られることがぼんやりと記憶していただけで、見返したところ、自衛隊があまりに無策で驚いた。そのくせ、千葉真一は天下をとろうと本気で言っているし、頭がどうかしているのかと思った。どうやったら天下が取れるのかプランはあるのか。
天下を取るプラン以前に武田信玄との戦いでは戦術もなにもなく、闇雲に弾薬を使いまくり後先考えないにもほどがあった。ヘリがあるならヘリで敵陣の偵察をしてピンポイントで大将を爆殺するなりすればいいのにと思った。現代の軍としての凄味がただ火力が強力であるということしかなかった。
時代を変えてしまえば自分たちは昭和に戻れると行動するのだが単なる憶測にすぎず、武田信玄の首まで取るとはあまりに大胆すぎる。
燃料と弾薬に限りがあるのに、まるっきり気にしているふうではなかった。平気で自衛隊の船を燃やして沈めていた。このような表現では自衛隊が馬鹿集団に見えるのでよくないと思った。それにロン毛の自衛官までいるし、渡瀬恒彦は平気で上官の命令を無視するし規律もなにもあったものではなかった。原作はちゃんとしているのだろうか。もしちゃんとしていたとしたら出来にさぞがっかりだろう。
いろいろ文句を書いてしまったのだが、千葉真一や夏八木勲の演技はすごい迫力だった。薬師丸ひろ子が一瞬出ていたが存在感が鮮烈で驚いた。規模はかなりな大作なのでしっかり作って欲しかった。
古臭い演出ではあるが、面白い物語
総合:75点
ストーリー: 85
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 65
音楽: 60
角川映画は内容が薄っぺらいとかいう批判も多いし、その批判は必ずしもはずれとは言えないこともある。だが本作の物語はなかなかどうして面白い。
タイムスリップという異常事態に巻き込まれ、部隊隊員がそれぞれの意見を持って生き方を模索して行動していくさまがいい。秩序をなくし暴徒化し村を襲う者、なんとか現代に帰ろうとする者、この時代にささやかな幸せを見出す者、現代の知識と武力を使って戦国時代で天下獲りの野望を抱く者。
特に、元の時代に帰るためという表向きの理由を作って、この時代に一花咲かそうと隊員を戦闘に巻き込んでいく隊長の千葉真一と隊員たちの運命が見所となる。その中でも、武田との戦いはこの映画最大の山場。いかに現代の武器を持っていても、犠牲を厭わず襲い来る圧倒的な数の敵兵に次々に倒れていく自衛隊員。弾を撃ちつくし敵兵に囲まれ恐怖におののく姿。野望をぎらつかせる千葉真一の運命の結末は虚しいが、それも戦国という厳しい時代に自らを賭けた者の宿命と言える。もっとも、あれほどの戦いを生き残りながらも巻き込まれた隊員は迷惑だろうが、戦争とはそんなものだろう。
欠点も多い。銃や刀の効果音やBGMがやたらとしょぼかったりとか、飛んでくる弓矢や投げられた槍がへなへなで全然勢いがなかったりとか、影虎が城内で刀で人を切っても返り血ひとつ浴びないとか、映像に迫力がなくて時代を感じる。このような下手な演出は、当時の技術や背景では仕方がないのかもしれない。
配下の武将ではなく長尾影虎自らが危険を無視して先頭にたって敵に切り込んでいくとか、信玄が一騎打ちに応じるとかも納得がいかない。
そんなわけでそれなりに不満点も多い。どうせならば題名は似ているが内容が異なる「戦国自衛隊1549」ではなく、この物語そのままで新しい技術と演出で戦国自衛隊をリメイクして欲しかった。演出がよければずっといい点をつけられる。
あっさりと秩序をなくす隊員がいるが、軍隊といえどもほんの数十年前まで日常的に見られた光景であるし、現代でも国によってはよくある話。このような異常事態では充分有り得るだろうし、健全な隊員ばかりでないところが逆に生々しくていい。また劇中で「昭和の時代(平成ではなく)に戻れるほうに賭ける」という隊員の科白が時代を感じさせて少し可笑しい。そういえば昭和の映画だったんだと思い出させてくれる。
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