ツンツン節だよ 全員集合!!
劇場公開日:1971年8月7日
解説
ドリフターズと渡辺祐介監督による「全員集合」シリーズ第七作目。脚本は「誰かさんと誰かさんが全員集合!!」の田坂啓。監督は脚本も執筆している「喜劇 大泥棒」の渡辺祐介。撮影も同作の荒野諒一がそれぞれ担当。
1971年製作/88分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1971年8月7日
ストーリー
碇田長吉は「セントラル移動食品」社長関新作のたのみで、自分の故郷日蔭村へ人買いにいった。数日後、自称超一流の手配師長吉の口車に乗って東京にやってきたのは、ヒデオ、忠次、風太、工作という半端者ばかりである。さて、その花の都・東京は、聞くと見るとは大違い。四人は豚小屋並の部屋に押し込められ、長吉の指揮のもと、屋台を引いて夜の銀座にくりだし、おでん、ラーメンなど売らされた。これが「セントラル移動食品」の実態で、長吉は新作からすでに十二人分のギャラを貰っているので、四人は三倍働かされる。それでも会社は火の車、金融ゴロ熊井虎吉からの借金の返済もままならない。四人は、前途に希望のない奴隷のような生活は、生命さえ危ういと感じ、長吉の隙を見て逃亡してある展示ハウスにもぐり込んだが、またたく間に発見され逆さ吊りにされた。否応なく戻された四人は、一計を案じ、ヒデオに死んだふりをさせ、便所に一人でいけない程、臆病者の長吉を驚ろかせた。ショックで寝込んだ長吉の枕元に集まった新作や四人は、いつもチラつかせている長吉の貯金通帳の金の分配でもめた。その時、虎吉が新作のところに二百五十万円の借金の取り立てにきた。「セントラル移動食品」はまさに風前の灯。ブルトーザーの上で勝ち誇ったように高笑いする虎吉に、新作の妹美代や長吉の女房貞子が襲いかかり、撃退に成功した。一夜明けて、女房のもとに帰ろうとする長吉を、今度は、逆に檻に押し込めて、忠次、風太、工作、ヒデオの四人は、果てしない旅路につくのである。