誰かさんと誰かさんが全員集合!!
劇場公開日:1970年12月30日
解説
「ズンドコズンドコ全員集合!!」に続くザ・ドリフターズ主演の「全員集合!!」シリーズ第6作。脚本は前作と同じく田坂啓と監督の渡辺祐介。撮影は「喜劇 冠婚葬祭入門」の荒野諒一がそれぞれ担当。
1970年製作/87分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1970年12月30日
ストーリー
白鉢巻に袴姿の碇田長吉の営む、大日本無念塾には、町のヤブ医者忠次、保育園々長兼子守りの風太、板金工の工助、塾の書生ヒデオらがいた。彼らは、長吉の指導方針に反抗する度に“忍耐・服従・献身”の塾三ヵ条を唱えられながら、長吉に竹刀でしごかれる哀れな存在だった。そんなシゴキには自信のある長吉の唯一の悩みは女にもてないことである。女房に逃げられて、残された二人の子供をかかえた彼の日記には、欲求不満の文句がゴタゴタ並べられていた。やがて、この塾も新聞で“エッチな塾長”とさわがれたために、塾生はヒデオら四人以外は全部やめてしまい、極度の経営不振に陥った。しかし、四人は塾が解散すれば自由の身になれると大喜び、長吉の手から逃げだそうとするが、折も折、彼らの前に結城令子という美人が現われた。令子の美貌に惹かれた四人は、たちまち逃亡の意志を捨てた。令子は昼間は保母、夜は芸者という奇妙な生活を始めたが、その令子の独占を夢みる長吉に復讐しようと、四人は令子からのにせラブレターを、長吉あてに送りつけた。陰謀とは気づかず数回手紙の交換をするうちに、令子と婚約したと思いこんだ長吉は、その披露宴を盛大に開いたが、席上、ことの真相に気づいた長吉はヒデオたちをメチャクチャに痛めつけてしまった。その頃、高速道路建設用地にあたりながら地主不明の敷地を売ってひと稼ぎを企む、町のボス新田はその土地が令子の土地であることを知ると、彼女を誘拐した。これを知った五人は令子救出に向うが、逆に新田のワナにはまって監禁された。その夜五人は、村山と名のる新関記者に救い出され、駆けつけた警官隊の手によって新田一味は全員逮捕され、事件は無事落着した。そして、村山が令子の恋人と知ってガックリ気落ちした五人は、長吉から逃げるために作ったポンコツ・カーで、長吉の逃げた女房を探しに出かけるのだった。