関の彌太ッペ(1963)のレビュー・感想・評価
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日本映画に燦然と輝く金字塔。
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もう完璧です。
これ以上望む物は無い程と言って良い。
若い頃に妹と生き別れた渡世人が、妹の面影を思い出させる見ず知らずの女の子の為に命を投げ出す。プロットはただこれだけなのに観る人の感情に訴える素晴らしい内容である。
フィルムの質が悪く所々は飛び飛びになってしまっているのが実に残念でならない。
セットを見ると解るが、明らかな低予算によるプログラムピクチャーでありながらより良い作品を作ろうとスタッフ全員の力が結集しているのがよく解る。
美しい一輪の花や水車小屋、人情味溢れる登場人物達に、静かに染み入って来る静謐なる音楽…そして素晴らしい脚本に錦之助入魂の演技は、後年の『子連れ狼』拝一刀に繋がっている。
日本映画に燦然と輝く金字塔です。
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