セーラー服と機関銃のレビュー・感想・評価
全40件中、21~40件目を表示
当時はすごく面白く感じたのですが、、、
「快感」はキャッチーでしたね。
この映画、当時はすごく面白く感じたのですが、今観るとそれほどではなかったです(すごくつまらないということもありませんが)。
ということは、このあたりの角川映画はやはり子供向けの映画だったということなのでしょうか。
希有なアイドルの魅力を爆発させています
素晴らしい!
見事な映画だった
相米慎二の確かな実力を感じました
希有なアイドルの魅力を爆発させています
女でなく母性の清潔な魅力です
原作小説の通り荒唐無稽な喜劇ともいえる内容であるにもかかわらず、しっかり任侠映画として成立しています
高倉健や富司淳子の系譜を繋いでいるのです
劇中何度も登場するビル群の中の墓場
あれは映画「仁義の墓場」で登場する石川力夫の墓がある新宿7丁目の常円寺です
つまり監督は何度も過去の任侠映画と地続きの作品だと宣言しているのだと理解しました
たまたまなのか必然なのか東映で配給されたのも不思議な縁です
渡瀬恒彦のおとこぶりの迫力は流石です
素晴らしい演技です
伝説となった薬師丸ひろ子の機関銃乱射シーンは現実の事故だけに彼女の顔面の出血に顔色を変えて気遣う渡瀬恒彦の動き!
まかり間違えば失明もありえた大事故なのだから当然と言えば当然ですが、それにしてもこのシーンは神がかった映像が撮れています
大ヒットした主題歌はラストシーンにかかります
この曲がまた名曲である上に薬師丸ひろ子の歌唱が実に素晴らしいので特に注目して頂きたいものです
この曲は彼女を一大スター歌手に押し上げただけでなく、本作自体を空前の大ヒットに導いています
『燃える勇者』と二本立て
劇場公開時は自由席、入れ替えない、真冬の寒空の下劇場の外は長蛇の列でいつ入れるかわからない、立見もほどほどあり、という状況で観ましたが、今となってはいい想い出でしかない。
一発ネタと薬師丸ひろ子観賞用作品として観ればまあ。
大人の世界を覗く少女の、カ・イ・カ・ン…
DVD(デジタル・リマスター版)で3回目の鑑賞。
原作は既読です。
角川映画アイドル路線の金字塔的作品。
主演の薬師丸ひろ子の魅力が炸裂し、鬼才・相米慎二監督の一切の妥協を許さないチャレンジ精神が炸裂した演出が、登場人物たちの心情をこれでもかとつまびらかにしていくようでした。画面から伝わって来る緊張感もハンパじゃない。
実際、角川映画らしくありませんでした。連発されるワンカットやワンシーンの長回し、望遠レンズを多用したアイドル映画らしからぬロングショットの数々…。実験精神に満ちたアート系映画と云えるのではないかなと思いました。
原作の持つユーモアを極力排除し、星泉が遭遇する数々の出来事を時に爽やかに、時に残酷な生々しさで描かれ、血生臭い抗争の中で奮闘する泉の姿に惚れ惚れしました。
渡瀬恒彦演じる佐久間も、兄貴とお呼びしたいくらいカッコいい。見た目だけじゃなく、内面から溢れ出るタイプのカッコ良さでした。泉にとってもうひとりの父の様な存在であり、初恋の相手でもあると云う複雑な役を見事に演じていました。
あまりにも有名なクライマックスも最高でした。泉がヘロインの瓶に向かって機関銃(実際は軽機関銃)をぶっ放し、放心状態の中で恍惚と呟く名ゼリフ―「カ・イ・カ・ン…」。
とにかく、エロいなぁ、と…。飴ガラスの破片が薬師丸ひろ子の頬を直撃して出血すると云うハプニングがありながらも、カメラを止めなかったことで生まれた屈指の名場面…
内容や設定が荒唐無稽だと云う声もありますが、ひとりの少女が様々な刺激的経験を経て、大人の階段を登っていく成長物語として、とても秀逸な作品だと思いました。
[余談]
薬師丸ひろ子が歌う主題歌も大ヒット!
めちゃくちゃエモーショナルな楽曲でした。カラオケで時々歌いたくなります。伸びやかな歌声が素晴らしい。
※以降の鑑賞記録
2021/12/30:4K修復版(BSテレ東)
※修正(2023/03/03)
監督が無能・脚本が雑・演出が珍妙
公開当時大ヒット・大ブームを起こした本作品。当時の自分は小学生で、内容の細かい点は覚えていない・理解していないけど、とにかく大興奮したので、面白い映画だと思っていた。しかし、今回改めて鑑賞して実に酷い作品だったのだという事が分かって衝撃を受けた。
間の悪いオープニング、いきなり意味不明にブリッジして薬師丸ひろ子登場、焼香を上げているのがオープニングで亡くなったお爺さんに対してなのかと思いきや、実は同じタイミングで死んだ事になっている父親というのがややこしい、遠距離でカメラ固定して延々と長回しのカットが何箇所もある、風祭ゆきの役柄設定が適当で雑、折角三国連太郎が出てるのに、本人と識別出来るカットが一つも無い、豪華な衣装着て海辺で食事会した後の意味不明な殺し合い、数え上げればキリが無い。この人達って本当に映画製作のプロなの?こんな演出に延々と付き合わされた若き日の薬師丸ひろ子が可哀想。
その全ての意味不明で雑でいい加減な展開と演出が、薬師丸ひろ子の唯一無二の魅力だけで支えられ、そしてエンディングに流れる名曲で、何だか分からないけど素敵な映画を見終えた気分にさせられる。
相米慎二にしか撮れない唯一無二の一作に、カ・イ・カ・ン!
監督の相米慎二、主演の薬師丸ひろ子、角川映画にとっても代表作の一本。
長澤まさみや橋本環奈主演でリメイクされた事も記憶に新しい。
名作ではあるが、今見るとツッコミ所満載でシュールであったり、相米監督のアート精神が反映されたりと、何とも不思議な魅力を持った作品でもある。
まず、ツッコミ所。
女子高生がヤクザの組長を継ぐ…という話の根本そのものを突っ込んだら埒が開かないので、
例えば、泉と佐久間のロマンスやキス。大人の男性への憧れと言えば聞こえはいいが、ズバリ言えばセーラー服女子高生と中年男性のロリコン的LOVE。これ、名作だから何も言われてないようだけど、昨今のアホ設定の先生と生徒の禁断LOVEと何が違うのだろうか。
泉が大仏の上であぐらをかいたり、バスタオル姿でゴロゴロしたり、他にも意味不明な怠惰的なシーンがちらほら。
薬師丸ひろ子の直球のアイドル映画だと思ったら、一風変わった作風に戸惑う事間違いナシ。公開時、絶対賛否呼んだだろう。
その仕掛人である相米演出。
代名詞的長回しやロングショットの多用など、それが単なるアイドル映画に留まらない才気を見せる。
この時の薬師丸ひろ子の演技は拙い。『~卒業』で橋本環奈の演技がフルボッコに叩かれたが、演技力にそう変わりはない。
決定的に違うのは、薬師丸ひろ子の魅力を充分引き出し、女優としての成長をドキュメントのように取りこぼさず、それでいてちゃんと薬師丸ひろ子のアイドル映画として、恋を知って少女が一歩大人になる青春ドラマとしても確立している点である。
アイドル映画であり、青春映画であり、実験的アートフィルムであり、
説明不要のあの名台詞・名シーン、名主題歌に酔いしれる。
相米監督にしか撮れない唯一無二の一作。
たがらこそ、カ・イ・カ・ン!なのである。
主演の薬師丸ひろ子の観賞用映画
酷い内容でした。 女子高校生がやくざの組長になって、 やくざどうしの抗争に巻き込まれるはなしです。 全体的に冗長かつ意味不明で、 みていて呆れる場面が非常に多かったです。 なぜ校門の前で やくざが整列していたのでしょうか? なぜ [太っちょ] と呼ばれる人は両足を隠していたのでしょうか? 意味不明すぎます。
なぜこんな珍妙な映画が大ヒット作になったのか気になって調べましたが、 要するに [主演の薬師丸ひろ子の観賞用映画] でした。
なんじゃこりゃ?
久方ぶりに観たものの、時代のレベルもあるが、当時話題になったとは思えない。
薬師丸ひろ子もそんなに魅力を感じないし、甲高い声は表現力が足らず勢いでも出させる為なのかと思ったり…。
原作は読んだことないから、赤川次郎が書いた他の作品を思い返すと空想的でリアリティーを追及してる訳じゃなかったから、この作品もご多分に漏れず。
まぁ若かりし頃の薬師丸ひろ子を眺めてみる作品です。
何故か心に迫る
角川映画祭で、初めて観ました。
薬師丸ひろ子目当てでしたが・・いやあ相米監督のなが回し映像、これほど心にぐいぐい迫るとは思わなかった。
途中の意味不明なブリッジとかも遊び心を感じるし。
どろどろした大人社会に少女が体当たりで立ち向かう姿。大人達が星泉から何かを感じていく様は、俳優陣の実力もあって感じ入るものがあったなあ。
薬師丸ひろ子が、相米監督にボロクソ言われながら撮影した事も想像しながら観たら、強く印象が残る一つになりました。
国民的スター薬師丸ひろ子
この映画が大ヒットした事により薬師丸ひろ子は国民的スターに登りつめる事になる。
高校生がヤクザの組長になるという設定にはリアリティはまったく無いけど映画は笑いあり涙声ありで青春映画として楽しめる。
やはり薬師丸ひろ子の存在感が圧倒的だ。
「か い か ん 」という名セリフと共に薬師丸ひろ子のこの映画は永遠の輝きを持つ事になるだろう。
リアルタイムで映画館(静岡東映)で観ているがお客さんが一杯入って盛り上がっていた。
自分の青春を彩った忘れられない映画の一本だ。
いろいろと凄い
よくよく考えたら主題歌と「カイ・カン」のシーンしか知らなかったので、続編(橋本環奈主演)公開前に予習がてら見てみたら、いろいろと驚かされることばかりでちょっとビックリでした。
80年代前半の邦画はほとんど見てないので、これが特別なのか、それとも普通なのかはよく分かりませんが、今見ると逆に斬新だったりしますね。
もう何かとおかしな描写ばかりで、え?え?え?と頭の中が何度も混乱しましたが、そもそもタイトルからして「セーラー服と機関銃」とまあむちゃくちゃな組み合わせですから、深く考えることはないのかと、自分を無理やり納得させながら見てましたよ(笑)
警察の捜査中普通に高校生達が現場に入ってまったりしてたり、薬師丸ひろ子が大仏の上であぐらかいてたり、無駄なブリッジシーンが多かったり、ビルの上にお墓作ったり、ふとっちょの変人ぶりがとんでもなかったり・・・これは相米監督の案なんでしょうか?
とりあえず意味不明だけど、カメラワークも含めてインパクトの大きい、まさに古き良き時代のアイドル映画って感じでしたね。
真面目に見たら突っ込みどころしかない映画なので、きっと真面目に見てはダメな映画なのでしょう、とにかく薬師丸ひろ子を堪能する、そしてありえない設定を楽しむ、それに限ります。
女子高生がヤクザの組長になる?そんなシチュエーションからして既に失笑物なのですが、見てると何だかんだで感情移入して、組長を守ってあげたい気持ちにさせられるんですよね。
組員が一人、また一人と死んでいくに連れて感情は高まり、あの名シーンへと辿り着く、ってまあ正直褒められた脚本ではなかったですが、私は嫌いじゃないです、そしてラストはこれぞアイドル映画な描写って感じで、萌えましたよ!
しかし星泉を演じた薬師丸ひろ子が相当可愛かったなぁ、そして泉を守る佐久間を演じた渡瀬恒彦がカッコ良かった、彼の存在感で映画が何とか締まりましたね。
子分にまだ髪がフサフサの酒井敏也がいたり、泉の同級生役に柳沢慎吾や光石研がいたり、刑事役の柄本明が若かったり、妙にツボな懐かしさも印象深かったです。
それにしても、薬師丸ひろ子はリアクション芸人並に結構体張って頑張ってたんですね!
子どもの頃観たアイドル映画、という認識だったのだが、改めて観ると結...
子どもの頃観たアイドル映画、という認識だったのだが、改めて観ると結構陰惨な話だったのね…。今や国民的?お母さん女優の初々しい姿に時代を感じる。
震える。
脚本家・田中陽造氏のアフタートーク付きイベントにて鑑賞。
ここまでやるアイドル映画は21世紀に観ることができない。本当に邦画が、いや、日本のエンタメ会が今一度輝くためのヒントが詰まっている作品だと思う。
相米監督の真骨頂・長回し、スクリーンで見ると圧倒される。特に、寺からバイクでの疾走までは圧巻。こんなことができるのか!と震えた。
本物の制服を着た薬師丸ひろ子万歳な映画
総合60点 ( ストーリー:5点|キャスト:65点|演出:40点|ビジュアル:70点|音楽:75点 )
ある意味で定番の赤川次郎と角川映画の両者が組んだ物語のあまりの馬鹿馬鹿しさには、もうどこが不自然だったなんて突っ込む気力すらなくさせる。登場する脇役の悪いやつらの演技も緊迫する場面の演出も、基本的に低質で失笑もの。
だが当時通っていた東京都立八潮高等学校の制服をそのまま着て撮影したという(ウィキペディアによる)、上半身を伸ばすたびにセーラー服からおなか周りがちらりとのぞく、まだ少女な薬師丸ひろ子の初々しささえ楽しめればいい作品。ほんとくだらない内容なんだけれど、でも彼女の魅力でなんとなく観れてしまう。それ以外では渡瀬恒彦が相手役で貢献していた。
今の若い人が見ても可愛い…と思う
興味は無かったのですが有名作ということまあり、新宿ミラノ座の閉館特集上映で1000人近いお客さんと一緒に鑑賞しました。
内容は角川映画だけあって(?)今のライトノベルのようなはちゃめちゃなもの。ここにノれるかそうでないかは最早問題ではないのでしょう。薬師丸ひろ子が可愛ければ。この映画が公開された頃産まれてすらいない自分が見てもどうなのだろうかと不安でしたが、割と可愛かったですね笑 上映後に僕が知っている現在の薬師丸ひろ子の顔を見てみると、時の流れはかくも残酷なものなのかと思わずにいられませんでした(綺麗ですけど)。
アニメみたいなセリフ回しとかは気持ち悪かったけど全体としては案外悪くなかったです。結構な割合渡瀬恒彦さんのおかげだと思いますけど…笑
30年振りに出会えた懐かしい女子高生
公開当時、薬師丸ひろこさんの人気は、凄まじいものがありましたね!(笑)
80年代の女子高生は、薬師丸ひろこさんのようなイメージがあったことを良く覚えてます。
今回、30年振りにこの作品を見直していると、ストーリーは良く覚えていても、細かい配役までは、忘れていました。
意外な人が、意外な役を演じていたのにも驚きましたね!
私が中学時代、初めてこの映画が公開された頃のことをいろいろと思い出しましたね!
全40件中、21~40件目を表示