劇場公開日 1981年12月19日

「いろいろと凄い」セーラー服と機関銃 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5いろいろと凄い

2016年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

萌える

よくよく考えたら主題歌と「カイ・カン」のシーンしか知らなかったので、続編(橋本環奈主演)公開前に予習がてら見てみたら、いろいろと驚かされることばかりでちょっとビックリでした。
80年代前半の邦画はほとんど見てないので、これが特別なのか、それとも普通なのかはよく分かりませんが、今見ると逆に斬新だったりしますね。
もう何かとおかしな描写ばかりで、え?え?え?と頭の中が何度も混乱しましたが、そもそもタイトルからして「セーラー服と機関銃」とまあむちゃくちゃな組み合わせですから、深く考えることはないのかと、自分を無理やり納得させながら見てましたよ(笑)

警察の捜査中普通に高校生達が現場に入ってまったりしてたり、薬師丸ひろ子が大仏の上であぐらかいてたり、無駄なブリッジシーンが多かったり、ビルの上にお墓作ったり、ふとっちょの変人ぶりがとんでもなかったり・・・これは相米監督の案なんでしょうか?
とりあえず意味不明だけど、カメラワークも含めてインパクトの大きい、まさに古き良き時代のアイドル映画って感じでしたね。

真面目に見たら突っ込みどころしかない映画なので、きっと真面目に見てはダメな映画なのでしょう、とにかく薬師丸ひろ子を堪能する、そしてありえない設定を楽しむ、それに限ります。
女子高生がヤクザの組長になる?そんなシチュエーションからして既に失笑物なのですが、見てると何だかんだで感情移入して、組長を守ってあげたい気持ちにさせられるんですよね。
組員が一人、また一人と死んでいくに連れて感情は高まり、あの名シーンへと辿り着く、ってまあ正直褒められた脚本ではなかったですが、私は嫌いじゃないです、そしてラストはこれぞアイドル映画な描写って感じで、萌えましたよ!

しかし星泉を演じた薬師丸ひろ子が相当可愛かったなぁ、そして泉を守る佐久間を演じた渡瀬恒彦がカッコ良かった、彼の存在感で映画が何とか締まりましたね。
子分にまだ髪がフサフサの酒井敏也がいたり、泉の同級生役に柳沢慎吾や光石研がいたり、刑事役の柄本明が若かったり、妙にツボな懐かしさも印象深かったです。
それにしても、薬師丸ひろ子はリアクション芸人並に結構体張って頑張ってたんですね!

スペランカー