「ちゃっかりしてても、金よりは愛や!」青春のお通り しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ちゃっかりしてても、金よりは愛や!
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"青春のお通り" シリーズ第1作。
Amazon Prime Videoで鑑賞。
吉永小百合が大阪のちゃっかり娘をハツラツと演じ、気持ちの良い爽やかさが漂う青春モノ。何をするにもタダだからと云う理由で有名脚本家宅の女中になったりと、関西人らしいがめつさを持ちながら、恋愛や結婚になると純愛を求める純粋さを持ち合わせた主人公像がとてもかわいらしい。
幸せの条件は金があることか、それとも愛さえあれば良いのか。金持ちでも幸せとは限らないし、愛だけでは食べていけない。世知辛いと言ってはそれまでだけど、豊かな心のままに生きることを選んだ主人公が恋人と歩み出す新たな一歩で締め括るところがまたぞろ気持ち良かった。
舞台が千里山ニュータウンだったり、東京へは新幹線で移動したりと、高度経済成長期の日本の姿を映し出す記録映像としても大変興味深く見られた。それ故の明るさが楽しい作品だ。
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