「デンデケデケデケ」青春デンデケデケデケ Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
デンデケデケデケ
タイトルに違わぬ青春劇。主人公視点で群像を複雑に捉えず、ストレートに時がうつろう。小歩危の激流脇でのキャンプ・ファイアーの和気藹々、正解かどうだったか分からぬデートなど、青春感を堪能する。そして、成長したかどうか自覚もないままに、時間切れで卒業、世に放り出される不安とこの貴い時の終わりに切なさが漂う。グッドウィルハンティングのラストを想起される展開にて、5人が堤防にもたれ前を向く絵は実に美しい。
父や母、先生、大人に対する目配せ感も踏まえられて、社会と街・観音寺市に包み込まれているようでもある。
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