「望まれない善意」砂の器 カプリコさんの映画レビュー(感想・評価)
望まれない善意
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「誰からも恨まれることのない善人」と呼ばれた元警官が殺された事件。
犯人は昔助けたハンセン病の父を持つ息子。
「子どもだけは絶対に産むな」といった男は、幼少期の自分の過去を恨んでいたのかな。
父もまた過去のどうしようもなかったとはいえ自らの病気により息子に重い「宿命」を背負わせた罪から
「全く知らない子だ」と会うことを拒否。
でも父はたった一人、文書を交わしあってきた元警官である恩人には心の内を明かしていた。
親子を想う善人により再びはっきりと
浮かびあがる親子の「宿命」。
自分にとっての善が人の善とは限らないの究極。
人の人生に踏み込むことの恐ろしさ
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