「【”男が新幹線に精巧な爆弾を仕掛けた訳。”今作は、50年前の映画ながら爆弾設定の秀逸さと、令和の時代には作れそうもない途方もない出演者数に驚くサスペンスフルな社会派作品である。】」新幹線大爆破(1975) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”男が新幹線に精巧な爆弾を仕掛けた訳。”今作は、50年前の映画ながら爆弾設定の秀逸さと、令和の時代には作れそうもない途方もない出演者数に驚くサスペンスフルな社会派作品である。】
ー スピードを落とすと爆破されるという設定は、キアヌ・リーブス主演の「スピード」が直ぐに思い浮かぶが、この作品は「スピード」よりかなり早く製作公開されている。
「スピード」が、この作品に着想を得たのかどうかは知らないが、それでも何だか日本人として誇らしい気がするんだよね。
あとは、高倉健さんが資金繰りに困って倒産した町工場の社長を演じると、応援したくなってしまう気持ちになるのは、何故だろうか。
新幹線そのものをJRじゃなかったコクテツに協力を得られなかったので、特撮で対応したというのも凄いよな。
登場人物の数が、マア凄い。当時の大スターも多数出演で、ワンカットだけの有名俳優さんも多数である。今では、もう無理だろうなあ。
警察側と犯人側の攻防も見応えがあって、尚且つ犯人は人を殺さないという信条を貫くのも、良いね。(胎児は亡くなってしまったけれども。)
1975年って、高度経済成長期だけれども、新幹線の乗客にも、そんな時代を担ったと思われる猛烈サラリーマンが出て来るし、コクテツ側の人命第一の姿勢を崩さない態度と、警察の犯人を絶対捕まえるという気概の対立も、見応えが有ったな。
<先人たちの今作の様な物凄い熱量の映画が有って、今の邦画界がある事を考えると、意義ある作品ではないかな、とも思ったな。じゃーね。>
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