女囚さそり 第41雑居房

劇場公開日:

解説

“さそり”シリーズ第二作。“さそり”と呼ばれる女囚ナミのたたかれても屈せず、じっと冷静に待ちながら、刑務所長を象徴とする権力への復讐を描く。原作は“ビッグ・コミック”連載中の篠原とおる原作・画の同名劇画の映画化。脚本は「人斬り与太 狂犬三兄弟」の神波史男と松田寛夫、監督は脚本も執筆している「女囚701号 さそり」の伊藤俊也、撮影は「ポルノの帝王」の清水政郎がそれぞれ担当。

1972年製作/93分/日本
配給:東映
劇場公開日:1972年12月30日

ストーリー

法務省の巡閲官の面前で松島ナミは刑務所長郷田の隻眼めがけナイフを突き刺す。郷田は辛くも失明をまぬがれ、ナミに対する憎悪はいっそう燃えた。石切場での苦役、輪姦。さすがにナミも半死半生となる。しかし、不死鳥の如くナミは、看主を殺し、女囚のボス、大場らと共に脱走に成功。やがて、とある山小屋に閉じ籠った。女囚の一人、及川が、我子恋しさのあまり独り抜けだし、我が家に戻ったところを網を張っていた看守たちに捕われ、取り引きをさせられる。やがて及川は看守を連れ小屋に戻った、が、ナミに感ずかれ、看守は女囚たちに惨殺されてしまった。再び逃亡。女囚たちは観光バスを乗っ取り、街道を突っ走る。しかし、行手に郷田と警官たちがいるのを知った大塚らはナミを囮として突き落す。逮捕されてしまうナミ。ところが郷田はそのナミに、女囚たちが人質たちと籠る倉庫の中の様子を捜るように命令する。ナミは素直に郷田の言に従い、大場の持っているライフルに残弾はなく、人質は既に殺されていると報告する。警官たちは突撃した。だが、大場のライフルは火を吹き銃撃戦となる……。女囚側は大場一人が辛じて生き残り、人質は全て殺されてしまった。郷田のナミに対する憤りは凄じく腹心の部下に、秘かにナミ殺害を命じ、自分は本省に栄転していった。だが、瀕死の大場の助けでナミは危機をまぬがれ、二人の看守を殺して逃亡に成功。郷田は東京管区長のポストに納まり、エリート官僚ぶりを発揮していたが、真紅なパンタロンスーツに身を固めたナミは、今までの復讐と怨念を込めたドスを深々と郷田の腹に突きさした……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5解説いらないよ

2021年12月8日
Androidアプリから投稿

年末に、これを観ながら一杯やる。
この後は「トラック野郎」を観る。

罪状シーンがトラウマだとか、ラストが魂の解放だとか、そんなことどうでもいい。
だって、そういうつもりで作ってないだろうから。

だけど、好き。
私は好きだよ。

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K・M

3.0主演は白石加代子

2019年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第一作のヒットを受けて、かなり自由に作らせてもらったのか、演技派、というよりも怪優イメージの白石加代子が梶芽衣子を食ってしまうようなピカレスク作品。
六人の女囚がさそりのお陰で脱走、リーダーが白石加代子、前半のロケ地がすごい。

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いやよセブン

2.5見所は梶芽衣子(だけ)

2017年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

梶芽衣子主演さそりシリーズ2作目。
設定は前作からそのまま。これはもうSFに近いので細かい所とか問題にしてはいけないシリーズ。いかに梶芽衣子とエグい展開を見るかという。

まずタイトル「第41雑居房」が全く関係ない。脱走した女囚集団の話ですよ。前作がほぼ刑務所内の話と対比してるのはいいけどタイトルどうしてこうなった?

何?という意味不明な演出が過多で困っちゃうんですが、それでも梶芽衣子の存在感だけで映画的になってる。さそりの台詞二言しかない!!

テーマありげな作りですが、たぶんあんまり考えて作ってないです。70年代の毒々しさが満載の前衛娯楽劇画といったテイストでした。

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散歩男

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