「封建社会対尊き愛」上意討ち 拝領妻始末 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
封建社会対尊き愛
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DVDで鑑賞。
原作は未読。
藩主の理不尽な要求に憤慨し、愛を守るために封建社会に果敢に挑んだ父子の戦いを描く、格調高き時代劇大作。
当時の厳格な封建社会において、本作のようなことが果たして起こり得たのか。そんな疑問が頭をもたげたものの、あの時代だからこそ、こう云う出来事があって欲しいと思いました。
愛のために上意に逆らい、最後の瞬間まで武士としての誇りを持って戦おうとした父子の姿と、理不尽なものは理不尽だと声を上げ、大切なものを守ろうとした勇気に感服しました。
一旦は上意に従って、いちを城に返そうとした与五郎でしたが、それを引き留めた伊三郎の言葉に、グッと来ました。
クライマックス、幕府に藩主の横暴を通報するため、決死の覚悟で江戸に向かう伊三郎の前に立ちはだかる親友の帯刀。
両者は剣の達人であり、腕を競い合ったライバル。ふたりが繰り広げる殺陣は手に汗握ると共に、とても辛かったです。
悲劇的な結末が待っていることは予想出来ていましたが、いざその時が訪れるとなったらやるせない気持ちになりました。
※修正(2024/04/09)
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