ジュリエット・ゲーム

劇場公開日:

解説

離婚寸前の小学校の教師が一目惚れした若い女性を追いかけていく姿を描く。脚本・監督は劇団「第三舞台」主宰の鴻上尚史、撮影は「いこかもどろか」の仙元誠三がそれぞれ担当。主題歌は、the REDS(「ジュリエット・ゲーム」)。

1989年製作/101分/日本
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1989年2月4日

ストーリー

小学校の教師・山崎正彦には作家志望の妻・靖子がいるが、生活はすれ違いが多くて離婚寸前だった。ある朝正彦は通勤途中、向いのホームの若い女性に一目惚れした。正彦の担任する5年3組の生徒達は創立記念日に「ゲゲゲの鬼太郎」を上演するはずだったが、学校側の指導で「ロミオとジュリエット」に変更させられてしまう。純愛を信じない今の生徒達からは文句が出た。正彦がかつて一緒に芝居をしていた青木の劇団「空飛ぶクジラ」が現代版「ロミオとジュリエット」をやるというので生徒達と見に行った。芝居は好評だったが、終演後突然劇団は解散。そして青木は自殺してしまう。そんな時正彦は探し求めていた女性・沢木真智子と再会し、彼女にアプローチした。しかし、真智子は彼に気があるのかないのかノラリクラリと逃げる。正彦は真智子を追いかけ始めるが、もう一人謎の男が彼女を追っていた。一方、学校では生徒達がとんでもない現代版「ロミオとジュリエット」を上演していた。そして正彦は謎の男と抜きつ抜かれつの末ようやく港にたどり着き、真智子が乗った船を追って海に飛び込んだのだった。

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映画レビュー

4.0走る!走る!村上弘明。疾走感が最高!

2020年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 フジテレビ制作のバブリーな映画だと思いこんでいたためか、今まで未見だったのが惜しまれる。ストーリーもちょっと不思議感漂うものの、一からやり直すことと、死ぬか狂うかという愛の結末が気になってしょうがなくなる作品でした。

 山崎正彦(村上弘明)が受け持つ5年3組の創立記念祭での演劇が「ゲゲゲの鬼太郎」から「ロミオとジュリエット」に変更させられた。生徒たちは不満で怒りまくるが、教頭(村野武範)の命令だから逆らえない。山崎はかつて所属していた劇団“空飛ぶクジラ”の演劇を生徒たちに見せて、やる気を起こさせる。

 その一方、小説家を目指す妻(手塚理美)とは離婚寸前で傷心気味の山崎。駅のホームで出会った不思議な女性・真知子(国生さゆり)に一目惚れし、行く先々で遭遇したため、逆にストーカーのように追いかけることになってしまう。

 ストーリー的にはつかみどころのない部分もあるが、村上目線で追っていくと分かりやすい。2枚目で女に不自由してなさそうなのに、外見だけでは判断できないもの。シャイで優柔不断で一途な性格はけっこう共感できるキャラなのだ。

 さらにコメディ要素、パロディ要素も満載であり、「君の名は」の真知子という部分や、シンデレラみたいな部分、もちろん「ロミオとジュリエット」のラストシーンについても問題提起している。自虐ネタとして仮面ライダーやビタミン剤のネタ、村野武範にいたっては「飛び出せ!青春」ネタまで披露している。

 ずっと走り続けていた村上だが、クライマックスのチェイスシーンはさらに凄い!電車の中の疾走から、ボート、チャリ、スケボーと、スタント無しの危険なアクションを体当たり演技しているのです。また、忌野清志郎の「スタンド・バイ・ミー」、「トランジスタ・ラジオ(RC)」、「スローバラード(RC)」がいい雰囲気を醸し出していて、「授業をさぼって~♪」というフレーズが村上の心情をよく表していた。

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kossy

3.5ヒトメボレ

2020年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

劇団を辞めて小学校教師になった主人公(村上弘明)が、通勤の電車で美しい女性(国生さゆり)に一目惚れしてしまう。
その後も何気なく現れる彼女を追いかけることに。
追っかけがぶっ飛んでいて楽しい。

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いやよセブン