「いまだからこそ…」12人の優しい日本人 にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
いまだからこそ…
初めて見た三谷作品(監督ではないが)でした。
その時は三谷幸喜という名前も知らなくて、
その後、これもか!この作品もか!と
三谷幸喜の名前を目にするきっかけになりました。
三谷本人も大好きと公言する「怒れる」方と
比較するまでもなく本作も傑作。
2025年現在に久しぶりに見ると、
タバコや男女差別、コンプラなど
今では考えられない脚本ですが、
人間の本質は変わらず。
SNSを規制すべきか論争。
オールドVSニューメディア論争。
その裏に潜む…論争。
人は人の意見に左右されるもの。
思想を意図的につくりだすのは可能。
論破する側とされる側の問題ではない。
うまく伝えられないが、なんか違和感があるんだよなぁ。
という1号と3号のおばちゃんおじちゃんのように
「言葉にできない自分の違和感」に気づけるかどうか。
それこそがメディアと情報に溢れかえった現代で
生き抜くための人間の本質ではないか。
とか、そんなことを考える映画ではなく
笑って悩んで考えて、ただただ楽しむ。
そんな映画です。
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