劇場公開日 1991年12月14日

「13人目の気分が味わえる」12人の優しい日本人 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.013人目の気分が味わえる

2020年9月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

興奮

知的

裁判員制度が始まる前に作られた映画なんてすごい…。
大したことない事件で、ぱっとしない同じ場面(会議室の一室)、で会話だけで進行する映画でおもしろいのがすごいと思いました!しかも、有名俳優はトヨエツのみ!!

亡くなった人は悪い人、被疑者はいい人そうな人。それを前提に事件の内容を聞いて、裁判員はみは同じ判決を出す。全員一致で決まりになり、裁判員同士で話し合うこともなく終了に不安を感じたひとりが話し合うために反対に意見を変えた事から話が展開していく…という内容です。

意見が出る度に新発見があり、無罪有罪がころころ変わるところがおもしろい。
矛盾する供述をみつけ推理して、あくまで仮定にしか過ぎない結論をみんなで考え真相を導いていくのがおもしろかったです。

悪い人だから死んで当然?その人に迷惑をかけられたんだから、例え殺人だとしても証拠がなければ無罪でいい?
裁判員の個人的理由も大きく判決に影響を与えていて、12人いれば社会的地位のある人やない人、他人を大切に考えれる人やどうでもいい人、各々の長所短所が複雑に絡み合って、真相にたどり着く人間模様が非常におもしろかったです。

13人目感覚で楽しめるので、私ならどうするかずっと考えていたので、あっという間でした!
深刻な内容ではないし、むしろコメディタッチなので気楽に観れるのでおすすめです。

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りりまる