「三谷幸喜の脚本劇」12人の優しい日本人 スパイダーマンさんの映画レビュー(感想・評価)
三谷幸喜の脚本劇
この作品は映画というよりは、どちらかというと1つの部屋で舞台での演劇を、映像にしているといった印象を覚えました。
始め陪審員なんていうので、ひと昔前に日本に陪審制が存在したっけ?などと疑ってしまいました、もしもの話だったんですね。
12人の陪審員は、始め全員意見が一致し、そこで会議は終わろうとしてしまいます。まぁそこからとんでもない議論がくりなされ、判定は何回もひっくり返ったうえに1つの結論に落ち着くわけです。
一人一人の陪審員がキャラをしっかりと持っていて、役者たちは本当にそこを見事に演じてみせていました。頑固そうなおじさんがあっさりと意見を変えたり、人間ってすぐ人の意見に飲まれちゃったりするんですよね。また役者たちは毎回のテイクが長かっただろうこの作品で、よくあの長いセリフを入れていたなぁと思います。
この作品は三谷幸喜さんが脚本を執筆したということで、やはりその点においては流石といったところです。笑える要素も所々にあって、なかなか楽しめました。
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