実録外伝 武闘派黒社会
劇場公開日:1999年9月10日
解説
数奇な運命の糸で結ばれた、黒社会に生きる人間たちの生き様を描いたバイオレンス・アクション。監督は「ろくでなしBULES」の那須裕之。脚本は「わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語」の那須真知子。撮影を「ろくでなしBLUES」の森勝が担当している。主演は「惚れたらあかん 代紋の掟」の的場浩司。スーパー16ミリからのブローアップ。
1999年製作/93分/日本
原題または英題:Gokudo Street
配給:大映
劇場公開日:1999年9月10日
ストーリー
日本人の父と中国人の母の間に生まれたハーフ・リュウは、父に捨てられた過去、母親の自殺、故郷の喪失などのトラウマを抱えながら、今は中国系マフィアの殺し屋として日本の黒社会に生きている。彼の住む安アパートの向かいには、かつて尊敬する兄貴分・藤沢を組長の命令で殺し、少年院送りにされていたごんたくれのユウジが暮らしていた。ある日、丸山というヤクザが殺され、大量のシャブが盗まれると言う事件が起こった。犯人は、娼婦の鳴海。彼女は、呼ばれていったラヴホテルの部屋で、実の父親である丸山に犯されたショックから、彼を殺害しシャブを盗んだのだ。そして、彼女は偶然知り合ったユウジと逃亡を開始。そんな彼女の行方を追って、リュウと、ユウジのかつての仲間で今は明和会の幹部であるイサオ、そしてシャブ中の刑事・笠井が動き出した。それぞれの人間は鳴海を中心に出会い、殺し合いを展開していく。その中で、実は笠井がリュウの父親であることが判明するが、壮絶な戦いの果てに生き残ったのは、リュウとユウジだけだった。ふたりは兄弟の契りを結び、ごんたくれ兄弟として生きていくことを誓う。