地獄の警備員のレビュー・感想・評価
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昔のパニック映画ということで視聴 警備員が次々に殺人を犯していく。...
昔のパニック映画ということで視聴
警備員が次々に殺人を犯していく。
ヒロインに恋したんだけど正直そんなの関係なしに殺しまくっている。
終盤にヒロインが動機を聞くがこういうのもいるんだという。なんたる理不尽。
最後は犯人が不意打ちをくらい俺を覚えておけと行って去ったあと首吊り自殺。
ハッピーエンドでいいのかな?とにかく気持ち悪い警備員だったよ。
40点ぐらい。下手な演技、全体的にイモっぽくダサイ。
前から気になってて、やっと観たんですが、酷い(笑)
まず、演技が下手な方ばかりでオーバーすぎたり棒読みだったり…
そして、本来なら緊張感あるスリリングなシーンも緊張感なくて怖くない(笑)
本気で走ったら追い付いちゃうから、手を抜いて走ってるのが見え見え(笑)
棒で殴るシーンも、棒が柔らかそうで痛くなさそうで、コントみたい(笑)
この緊張感なさにはカメラにも原因があるっぽく、引きすぎなのか、アングルが悪いのか、カメラのセンスが悪いと感じました。
トドメに、全体的に野暮ったいというかイモっぽくダサイ…
松重豊さんは上手かったです。
最高に面白い!!!!
めちゃくちゃ面白かった!
黒澤清の良いとこ全部詰まってる。しかも心霊じゃないから怖くない!!!(心霊苦手)
まず空間の面白いさが最高で。
とくに、あの謎の地下空間の廃墟ゾーンと、警備室の半2階みたいな建物の中で浮いたような空間があってそこがほんとに気持ち悪い。
黒澤清の間取りの面白い建物とか空間の使い方好きだからそこだけでもう楽しい。
半透明のビニール越しのシーンもこの時代からすでにある!
全ての不気味なシーンにワクワクする。
松重豊演じる富士丸とゆう殺人鬼がその建物の変な空間を好んで潜んでいる、感じがまた良い。(もはや影に潜むモンスターみたい)
そして、それぞれの殺害の創意工夫とか、わー痛ー!
わー怖ー!って毎回なってほんと楽しかった。
黒澤清の映画の面白さが詰まってる。こんな面白い映画あるのか。最高。
女性の会社内での居心地の悪さがホラー表現の一部になっている部分も好き。
ハラスメントしたやつは死ぬし…。
ルドンとか我が子を食うサトゥルヌスなどの絵画の登場もいい。「ルドン好きなんですよ」と語る主人公の心の闇を見つめる姿勢が富士丸の怪物性を呼び覚ますトリガーになっていると解釈できる。
黒澤清の作品の中でもこの地獄の警備員は、エンタメ性と作家性とバイオレンスが高い水準で両立されたスーパー良作だと思う。長い間観たかった作品なので観れて嬉しい!
配信で鑑賞
テレックスとはなんぞや
美術販売を扱う会社に務めることになった女性が車内のセクハラと地下にいる危険な警備員からの脅威に怯える話。
上演後の監督のトークセッションで、若い時にほぼ自主映画のような感じで作ったからダメなところも多いと思うけど、、みたいなことを言っていたが、全っ然そんなことない。もはや私が今年見た邦画ホラースリラーの中では1番のクオリティ。
何より凄いのは怖いだけじゃなくて、所々かっこよく見えるシーンが混在してること。私はこれ、主人公の女の人が見てる時はちょっとかっこいい演出になってる気がするんだよね。ちょっと惹かれてるからこそ地下に何度も足を踏み入れてしまうし、主人公に色目を使う同僚たちも同じぐらいな脅威だし。
例えば、地下の警備員の住処で警備員に見つかりそうなハラハラシーン、音楽と松重豊のオーラと撮り方でめっちゃかっこよく見えた。一方で、警備員のおっちゃんや主人公に色目を使う同僚を殺すシーンはただただ怖い。特に給湯室のシーンなんて、頭を抑えてるだけで身動きが取れなくなってるの怖すぎ。下でジタバタしてる感じもリアルですごい怖かった。
あと、とても『パラサイト』と似てるとこあった。警備屋や警備員が地下で生活してるっぽいところとか、最後に「俺のような人間がいることを忘れるな」と言うセリフ、めっっちゃ『パラサイト』じゃないですか。確かポン・ジュノ監督って黒沢監督好きって言ってた気がするから、ちゃんと影響受けてて嬉しい。
これは余談だけど、同僚の女の人二階堂ふみに似ててすっごい綺麗だったのに全然モテてないのが気に触る(笑)
俺のことを忘れるな
殺人鬼の富士丸は徹底的に内面の欠如した冷血漢のように描かれており、その手口もきわめて残酷だ。しかしそこには個人的な怨嗟や快楽のようなものが感じられない。彼は息を吐くように、何の感慨もなく人を殺す。
アルベール・カミュ『異邦人』の主人公ムルソーは、殺人を犯した理由について、法廷で「太陽が眩しかったから」と述べた。これは露悪でも皮肉でも言い逃れでもない。彼は本当に太陽が眩しかったから、人を殺したのだ。しかしそれは一般的な倫理に照らし合わせてみれば荒唐無稽な戯言でしかない。ゆえにムルソーは異邦人なのだ。
富士丸もまた社会の原理から完全に逸脱した異邦人だといえる。彼は自身の異邦性に自覚があり、それゆえ自身の行動原理を周囲に説明しようとしない。無駄だから。そんな彼が唯一心を開きかけたのが、新入社員の成島だったのだが、彼女は富士丸を真っ向から拒絶する。
「私はあなたをわかりたくありません」
社会と繋がる唯一の回路を断たれた富士丸は、ボイラー室で静かに首を吊る。いやいや女の子にフラれたくらいで自殺だなんて、ここまできて突然人間臭くなるなよ、とは言いたくなるが。
しかし倫理を人間の条件とするような価値観もまた我々固有のものだ。もしかしたらその外側の世界というものがどこかに存在しているのかもしれない。
富士丸はそんな世界から我々の世界に迷い込んでしまっただけなんだろう。この世界では「異邦人」な彼もきっと、彼の世界では「普通の人」なのだ。
「俺のことを忘れるな」という言葉は、社会の裂け目の底でうずくまる富士丸の、必死の存在証明だったのかもしれない。
とはいえシステムから逸脱した異物(サイコパスとか障害者とか)がシステムの内部で不条理に振る舞うという形式はホラー映画の常道であるし、今更こういうものを撮ったから何だというのか、という気持ちもある。
森田芳光『黒い家』を既に見ていたということもあってか、今一歩満足できなかった。 カメラワークは流石だが、どうも音響がチープで…数多ある黒沢清作品の中では割と小ぶりな作品だろう。
配電盤とイヤリング
女の子の眉が太いバブル期。学芸員だった成島秋子はバブル景気で急成長した曙商事に就職する。同じ日に入社となった警備員の富士丸は元力士であり、過去に殺人事件を起こしていたが、精神鑑定の結果無罪となっていた。
以前CSで視聴していたのですが、デジタルリマスターということで楽しみにしていた黒沢清監督の初期作品。低予算を克服するかのごとく、ロッカーから滴り落ちる血や、巨人をイメージするためのローアングル多用によって松重豊の不気味さを強調していた。警備員なのに『帝都物語』の嶋田久作を想像させる軍服。力士のようなでっぷりした体形ではないものの、鉄パイプでガツンとやられたらひとたまりもないイメージだ。
キャラ設定のこだわりは大杉漣演ずるクルメ変態課長だったり、クズだと思われてた吉岡(諏訪太朗)が意外と勇敢だったり、兵藤ルームという個室を持つ人事部長・長谷川初範と、役作りが凄いことを再発見。伏線もしっかりしているが、富士丸の荒んだ心は誰にもわからないまま。
冒頭ではタクシー運転手と秋子のやりとり。渋滞をいいことに嫌味な言葉を吐き捨てる運転手。こんな運転手ばかりじゃありませんよ・・・
まあ良くあるレンタル屋に置いてるあるような暇潰しに観る程度の作品
久野って誰?なぜ今この時期に公開したのか公開時どの位の知名度や興行があったかは不明だが今や名優となった松重のデビュー時の姿を観るだけの作品
最高
最高です。
映画に点数をつけるなんて下らないし、そんなものを基準にしてる人間のおそらく半数ぐらいは、
能率的な時間の使い方が必要、などといっておいて、実は自分の価値基準を持っていない、只の主体性のないめんどくさがりな人が多い。と思うなあ。
能率主義、成果主義を植え付けられて疑問を感じないように感覚を麻痺させた者たち。
いいか悪いかなど、実際にその映画を観て自分で決めよ。
観ようとする気力も湧かない映画なら、観るな。
点数なんて旧態依然とした学校のテストだけで充分だ
映画は体感だ、体験だ
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