伝七捕物帖 女肌地獄
劇場公開日:1959年2月10日
解説
城昌幸・土師清二・陣出達朗・野村胡堂の原作を、「共犯者」の高岩肇が脚色、「大盗小盗」の酒井欣也が監督した伝七捕物帖シリーズの第十話。撮影は「二等兵物語 あゝ戦友の巻」の片岡清。
1959年製作/89分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1959年2月10日
ストーリー
江戸の町には花嫁誘拐事件が続発した。現場には獣の毛が落ちている以外に何らの手がかりもない。現場を検分に行った伝七は、帰路、女の変死に出会った。女は湯女・おしげで、下っ引の又八と駈け落ちの途中で難にあったことが分った。伝七はおしげの友人・おくめから事情を聞こうとしたが、おくめも見知らぬ男に狙われているという。--廻船問屋近江屋庄左衛門の娘おれんと伊勢屋菊太郎との祝言の夜、伝七の目の前で花嫁が掠われた。行方不明になっていた又七の死体も発見された。その腹巻には阿片が隠されてあった。同じ夜、吹矢で殺されたおくめの懐中からは、おしげから預ったという成田山のお札が失くなっていた。吹矢の猛毒と阿片から、伝七はその裏に大がかりな阿片密輸事件がひそんでいると睨んだ。奥山一帯を探索中、男の死体を見つけた。阿片中毒の権威として名高い医師・尾形玄庵の目利きの結果、男は阿片中毒者と分った。奇妙な守札も首にしていた。伝七は、かねてから目をつけていた奥山の酒場「長兵衛」が阿片窟であり、守札もそこから出ていることを知った。だが危険と感じた元締は、女将のお蝶に命じて店を閉め、地獄極楽の生人形の見世物に転向した。生人形の見物に出かけた伝七は、怪しい人形作り六兵衛を見つけこれを追ったが、お蝶配下の弥五郎たちに邪魔された上、折から突発した火事に阻まれ見失った。事件にお蝶一味が関係あることを見ぬいた伝七は「長兵衛」に駈けつけた。お蝶の姿はなく、複雑な仕掛けのある地下道が発見された。その内部には、さまざまなポーズの女肌人形、失心した花嫁たち、釜に薪をくべる六兵衛の姿があった。六兵衛の仮面をはぐと、それはなんと、尾形玄庵であり、近江屋庄左衛門であった。麻薬密輸の陰謀から彼は一人三役を演じていたのだ。間もなく一味が一網打尽となったのは云うまでもない。
スタッフ・キャスト
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黒門町伝七高田浩吉
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伝七の女房お俊瑳峨三智子
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竹造名和宏
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竹造の叔母お虎浪花千栄子
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尾形玄庵石黒達也
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玄庵の娘おれん伊吹友木子
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伊勢屋菊太郎佐藤好昭
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おくめ川口のぶ
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おしげ伏見恵子
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遠山左衛門尉澤村國太郎
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神崎弥十郎海江田譲二
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田島備中守大邦一公
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早縄五平山路義人
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子分三太中田耕二
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近江屋番頭金兵衛乃木年雄
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弥五郎戸上城太郎
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不死身の鉄青山宏
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弁慶の政田中謙三
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磐若の三高屋朗
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丑松天王寺虎之助
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隼の吉西田智
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奉行所の下役笹川富士夫
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見世物小屋口上森八郎
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生人形一座の呼込滝沢ノボル
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播磨湯の女将滝川美津枝
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長屋の老婆高山裕子
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見世物小屋の芸人大泉滉
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見世物小屋の芸人サトウ・サブロー
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見世物小屋の芸人ダーク・大和
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見世物小屋の男曽呂利祐平
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花聟真木康次路
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花嫁西村公江
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仲人宇野健之助
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仲人河上君江
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家主南光明
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女房大和久乃
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廃屋の花嫁中島淑恵
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獅子っ鼻の竹伴淳三郎