SHADY GROVE

劇場公開日:

解説

ふられた恋人とよりを戻そうとするOLと、ひょんなことから彼女と知り合った青年が織りなすラヴ・ストーリー。監督は「冷たい血」の青山真治。脚本は、青山監督と「冷たい血」のプロデューサー・佐藤公美の共同。撮影を「蜘蛛の瞳」の田村正毅が担当している。主演は、「大統領のクリスマスツリー」の粟田麗と「ワンダフルライフ」のARATA。

1999年製作/99分/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:1999年7月3日

ストーリー

商社マンの小野に一方的に別れを告げられたOLの理花は、酔ってでたらめにかけまくった電話で、甲野という映画配給会社に勤める男と知り合う。彼の優しい気持ちに、傷ついた心を癒される理花。しかし、それでも小野のことを諦めきれない彼女は、ストーカーまがいの行為をしたり、探偵のナツイシを雇って彼の身辺調査をさせたりして、なんとか小野とよりを戻そうとする。そして、それに失敗しては甲野に慰められるのであったが、上司と折り合いが悪く会社を辞めたばかりの甲野も目的を持ってひた走る理花の姿に心惹かれるものを感じていた。甲野は、彼女の生まれ故郷にかつてあったという森の写真を大事にして、それを心の支えにする。そんなある日、小野のニューヨーク栄転が決まった。上司から身を固めるように言われた小野は、手近にいた理花にプロポーズする。それから1カ月後。小野との結婚を承諾した理花の元に甲野が現れ、愛の告白をするが、理花にはそれを受け入れることは出来なかった。翌日、小野の栄転が一転、ニューギニアへの左遷に変わってしまった。それから更に10日後、一足先にニューギニアに旅立った小野から出発前の理花の元に一通の手紙が届いた。そこには、理花へのプロポーズが社会的な信用を得る為のものであったことや、しかし今は理花のことが必要であることなどがしたためられていた。その手紙を読んだ理花は空港へは行かず、かつて森があった故郷から甲野に連絡を取った。指示された場所へ赴く甲野。そこには、写真と同じ森があり、理花が待っていた。ふたりの恋が、今、始まろうとしている…。

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