「岩下志麻さんの白無垢姿が見られます」秋刀魚の味(1962) りかさんの映画レビュー(感想・評価)
岩下志麻さんの白無垢姿が見られます
昭和のお家という雰囲気。
父が笠智衆さん、
長男で結婚して別世帯をしている兄が佐田啓司さんでその妻が岡田茉莉子さん、真ん中長女路子が岩下志麻さん、
父の同窓会で恩師のヒョータンというあだ名の教師に東野英治郎さん、親友河合たち。
父家族と長男夫婦の生活が描かれ、
河合の会社に勤めている路子に父を通じて縁談の話。
笠智衆さんが教え子なのに、恩師の東野英治郎さんより
三歳年上。
路子役岩下志麻さん、正統派の美人。役では24歳ですが、当時21歳とか。スラっとスタイル良くて大人びた雰囲気。目力があり、ハキハキしっかりした様子。
佐田啓二さん、正面からはあまり似ていないが、
左横顔で首を傾げたところ、中井貴一さんにそっくり。
立ち姿もよく似てられる。
妻の秋子役岡田茉莉子さんに、ポンポン言われ通しの
優しい?夫。
笠智衆さん、他作品でも会話相手に頷いたり、復唱したりで多くを喋るシーンは少ないが、優しく穏やかな存在感バッチリ。
路子の縁談がまとまり式当日、白無垢姿が本当に美しい。
式後、河合の家に寄っても、心に穴が空いた気がするのか、亡妻の面影を持つママがいるバーへ。
岸田今日子さんだけど、笠智衆さんの服を見てお葬式の帰り?と聞く。ネクタイが縞々なのにおかしいし、
ふむ、と返事する笠智衆さんも。
娘の結婚式はお葬式か⁉️
帰宅しても長男夫婦が帰りかけると寂しくて、
一人酒を飲むのだ。
りかさんもそうだと思いますが、いい映画!なにこの映画!など映画に出会うたびに新鮮、映画によっては疲れ、映画を頭の中で再現して考えたりするのが面白いです。以前は読書でそれやってた、いまは映画です。読書から遠ざかっていることにちょっといやだな、と思います。でも映画の素敵さをやっと覚えたから、いいね、とりあえず!と思っています!
りかさん、コメントありがとうございます。あの時期は戦争(生還した人、たとえば防空壕で家族でじっとしていた)、それから家族と再会(できながら人もいるだろう)、それから割と早くの経済復興、相変わらずの男性中心世界、一方で女性も働く!大変な時代だったと思います。でも(とっくに亡くなった)祖母の話を聞くと女は強いと思います。二人の祖母とも強かった。はあー、えらい、感動するしかない、男性はあんまり必要ないな~と祖母の話や有吉佐和子の本を詠むと思う今日この頃じゃ!