三月のライオンのレビュー・感想・評価
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監督の意気込みが空回りしただけの映画
途中で出てきてしまった。ストーリーがない映画がダメなわけではないけ...
苦手。けど、いつかまた観たくなりそう。
なんとなーく、なんとなーく気になっていた作品で、相変わらず前情報皆無で鑑賞です。
近親相姦モノ(と、行っていいのかな?)は僕自身、苦手分野で、ちょっと不思議というか、お伽話的というか、抽象的表現が多い作品も苦手ですから、レビューになっていないかもしれません。
あと、想像し難い行動動機とか。(恋愛感情に説明できるものはないですが)
男女二人のシチュエーションによるものなのか、近親のソレなんですが、純愛モノめいた作品の匂いがしました。結局、血の繋がりってなんなんだろうかなぁ?なんてぼんやり考えてました。
血の繋がりがありますよ・・・・と言われたら恋愛感情を持たないし、言われなかったら持つ・・・
そんな生き物なのだろうか・・・?人間って。
父親の匂いを娘は嫌うようになっている・・・って聞いたことあります。(真偽は定かではないです)
生物として「近親者を好きにならないようにできている」と信じている僕は、どうしても本作に無理を感じてしまうのです。すみません。
妹の心情がよくわからなかった・・・という点も、ついていけなかったポイントかなぁ。
でも、でも、ラストの方の二人の関係の昇華の仕方には、なぜかグッと来てしまったんですよね。
前述しましたが、純愛モノめいた印象はその辺りで感じているのかなぁ?
不純のはずなのに、純という変な気分。
こんな感じで、終始モヤモヤーーーっとしながら、なんだろうなぁーーー?って思いながら鑑賞していまして、もやっと終わってしまいました。
でも、なんか、また観たくなる気がしている自分がいるんですよね。なんでだろう?
相性が悪いんだな、きっと。
【記憶と、人を愛することと】
兄妹或いは姉弟間の愛については、「山の焚火」が有名だし、最近の「さくら」で、ミキが亡くなった兄を想いながらマスターベーションするシーンも思い出す。
この作品は、記憶と兄妹の恋愛ストーリーが、バブルの残り香の中、さも、街の記憶を消し去るかのように建物が取り壊される東京都心を背景に展開される。
初めて観た時に、記憶のない相手は同じ者として愛することが可能なのかと疑問に感じたことを思い出した。
人を外見だけで好きになるわけではない。
愛情にもヒストリーや、蓄積があるはずだ。
或いは、きっと相手はいつか自分を思い出すと信じて一緒にいようとするのか。
もし、思い出しても、兄妹だから、一緒ではいられないと思うリスクもあるのではないか。
思い出しても、「山の焚火」の姉弟のように、深いところで繋がっていることが、やはり重要なのか。
近親相姦はタブーであることは、間違いない。
しかし、人を愛すると云うこととは何なのか。
記憶の葛藤を交えて、投げかけられるメッセージが重い秀作だと思う。
※ 実は、僕は小学校低学年の時に、近所の造成中の公園で遊んでて、砂場を囲うコンクリートの枠を型取っていた木枠に付いていた釘を踏んづけて、足の土踏まずにグサっと刺さったことがある。
慌てて帰って、祖母に言うと、釘でできた傷は、カナヅチで叩くのが一番と、映画のシーンであるようにバンバン叩かれたのを思い出したことを、今回また思い出した😁。出血は本当に止まったことも思い出した😁。祖母はなんでも知っててスゲーって思ったことも思い出した😁
付き纏う影
陰を歩く。
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