「我が故郷」さらば愛しき大地 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
我が故郷
僕にとっての田舎。
叔父や伯父にアルコール中毒の人もいて、彼らがダンプカーで砂利を運んでいたのを思い出す。勿論、今から50年位前の話で、皆、故人。所謂、この映画で語られる高度経済成長中の話。つまり、この映画そのものに近い。我が親戚が、薬物に手を出していたかは、故人を冒涜する訳には行かないので、完全に否定する。ただ、シジミを取っていた近所のある人物が、深川で事件を起こしたと言う事実がある。
小学5年生の頃、この地は天の川がよく見えた。しかし、70年代に入ると、工業地帯の灯りで、星が空から消えた。僕はまだこの映画を見ていなかったが、その後、この映画を見て、さらば愛しき大地の意味を知った。
不景気で、今はそのフレアーの火もまばらになり、星は消えたままだが、車が無いと行けない不便な所のままである。コロナ以前から、第二次産業の火は消えた様になっている。また、この地の原住民はこの地を殆ど去ってしまっていて、関西からの移民でこの街は出来ている。また、世代交代で、この地の美しき過去の姿を殆どの人が知らない。
野尻抱影の星座本を片手に、熱がこもったさらさらの砂丘に座って、天を仰いて、夏の大三角形を裸眼で見ていた時を思い出す。
さらば愛しき大地!
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