殴り込み侍

劇場公開日:

解説

「いも侍・抜打ち御免」の犬塚稔がシナリオを執筆「いも侍・蟹右衛門」以来コンビの松野宏軌が監督した人情時代劇。撮影もコンビの酒井忠。

1965年製作/86分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1965年3月31日

ストーリー

信濃の国の町はずれ。素浪人・泡島蟹右衛門は、土地の博徒に追われ傷ついた旅鴉与四郎から死を前にして五十両の大金を預った。この金を四日以内に上野の安中にいる妹お袖に届けなければ、お袖が女郎に売られるというのだ。人情もろい蟹右衛門は断りきれずこれを引受けてしまった。道中蟹右衛門は、朝比城下によりそこで城主・義沖が鷹狩りのため凧上げ禁止令を出しているのも知らず、遊んでいた子供・吾市に手助けして凧をあげてやった。また鷹狩りの途中、馬が暴走して落馬した義沖を助けて御礼の印に印籠もをらった。ところが数日後、吾市が凧上げ禁止令を破って凧を上げていたのが義沖の耳に入り吾市とその親・清乃に斬首令が下った。これを知った蟹右衛門は奉行所へ駈けつけた。途中、五十両を狙う博徒たちと、その用心棒・乙骨三作に襲われた。しかし乙骨は蟹右衛門の腕前に感心し、勝負を預けた。奉行所へ着いた蟹右衛門は早速印籠を手に、義沖と強談判。義沖は、身替りに蟹右衛門が死罪に服せば子供たちを救けてやるというのだ。これには蟹右衛門も困りはて、入った居酒屋で乙骨に会った。勝負の結着をつけようというのだ。今命を失えば子供たちを救けることは出来ない。蟹右衛門は乙骨に事情を打明けた。が意外にも清乃と吾市は乙骨が置きざりにした妻であり子であった。乙骨は自ら斬首の刑を買ってでた。与四郎との約束が迫る、蟹右衛門は上野の安中に馬をとばした。が、与四郎の話は、彼を呼びもどすためにうった妹・お袖の芝居であった。乙骨の斬首の期日は迫っていた。蟹右衛門は刑場へ馬を駆った。危機一髪蟹右衛門は乙骨を救けるととりかこんだ役人を相手に大暴れ。義沖も自らの非をさとって切腹した。乙骨は妻子とよろこびを分ち合い、蟹右門衛はまたあてどない旅に出ていった。

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