「最高だ」さびしんぼう 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
最高だ
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以前にパロディ漫画を描こうとしたら何も思いつかなかったのだが、改めて見ると確かに分かりやすく説明できない話だった。20代の時以来で何度目かの鑑賞。
尾見としのりがこれまでの尾道三部作では脇だったが、いよいよど真ん中に現れ、大林監督の理想の少年時代を体現する。二人の友達が素晴らしくて、ファンタジーのレベル。
さびしんぼうの富田靖子と藤田弓子があんまり重ならない。現在アラフィフの富田靖子と、この役で42才の藤田弓子を見比べて、富田靖子は藤田弓子を通り過ぎていない。橘百合子もいいけどさびしんぼうはとことん優しく寄り添ってくれて、そんな彼女に冷たくする尾見としのりは最低だ。また、ストーキング対象である橘さんに自分のストーカーぶりをべらべらしゃべりすぎで、当時のことを現在で言うのもなんだけど、ダメだぞとハラハラする。
入江若菜のPTA会長が作りこまれていてすっごい面白い。友達のメガネは所さんのギャグを真似する。藤田弓子が背中にゴキブリが入って発狂する場面も圧巻。
少女時代の母親が現れてまるで恋人のようにいちゃいちゃするというマザコン全肯定映画だった。いつキスしてもおかしくない状況だったのでハラハラした。
尾道の商店街が活気があって楽しそう。
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