「『転校生』『時をかける少女』に続く、尾道3部作の最終作」さびしんぼう kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
『転校生』『時をかける少女』に続く、尾道3部作の最終作
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『転校生』『時をかける少女』に続く、尾道3部作の最終作。人が人を好きになると、さびしんぼうになる。そういうキンタマに僕はなりたい(笑)
中盤まではさほど感銘を受けない、ただノスタルジックな純朴な高校生活。いたずら好きな3人組といった、どこにでもありそうな素材だった。さびしんぼう(富田二役)が現れてからは、コミカルでもあり、母親(藤田弓子)との関係を想像する楽しみが増えてくる。ヒロキにしか見えない?と考えていたが、みんなに見える存在だったことにビックリ。恋する人にそっくりな想像物だと思っていたのに・・・彼女をみつけた母親が頬を引っ叩くと自分の頬が痛い。さびしんぼうは(16歳の頃の)母親自身だったのだ。
憧れの少女、橘百合子(富田二役)とは、自転車のチェーンがはずれて困ってるというきっかけで近づくことができたのに、結局はすぐに振られて(?)しまう。人には誰でも失恋という大切な思い出がある・・・父親(小林)と一緒に風呂に入ったことで、喜びも悲しみも人生の中の一コマとして妻を愛していることがわかる。
渡せなかったクリスマスプレゼント(ピアノ型のオルゴール。曲はもちろん別れの曲)をチョコレートのお返しにと渡すシーンは、本来なら悲しいはずなのに、それよりもさびしんぼうとの別れの方がジーンときてしまう(母親だとわかっているのになぁ)。
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