「志穂美さんの魅力。最大限堪能。」里見八犬伝(1983) とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
志穂美さんの魅力。最大限堪能。
江戸時代の古典『南総里見八犬伝』としてみると、あれれ?
『南総里見八犬伝』を元に、新しい物語を作った昭和の小説を映画化した作品。
元ネタの『南総里見八犬伝』も長期連載作品だっただけに、『水滸伝』か?というように、枝葉にわたっていろいろなエピソードが入り組み、複雑・荒唐無稽な設定だったけれど、昭和の作品は設定や人物が変わっている。
正直、ツッコミどころは満載。
でも、夏木さん・目黒さん・流行さん・ままこさん達が外連味たっぷりの芝居を心地よく見せて決めてくださり、
JACの面々が、見ごたえのあるアクションを繰り広げてくださる。
今のようなCGが発達していない、人力による映画。
それだけでもすごいけれど、
毛野や信乃の切なくも苦しい恋模様など、”演技”としての見ごたえも十分。
美しい絵巻が展開される。
それにしても、演技も繊細で、アクションも決まるそんな志穂美さんは唯一無二の存在だったんだな。
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とみいじょんさんのコメント
2024年8月16日
トミー様
共感とコメントをありがとうございました。
トミーさんのレビューが見当たらないので、こちらにお返事します。
>「ちょっとよろめき気味、満更でもない感じ」
異形のものとして、いつも排斥されてきた孤独から、つい、求められると…という心の揺らめき。素晴らしかったです。