劇場公開日 1962年4月18日

「時代劇を代表する最高傑作の1つだ。」座頭市物語 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0時代劇を代表する最高傑作の1つだ。

2024年10月26日
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盲目ながら居合の達人というヤクザ者を描いた、座頭市シリーズの第1作。映画版が26作品、これとは別に、テレビドラマでもシリーズ化されている。本当に素晴らしい、時代劇映画の最高傑作の1つだと思う。

本作は、単なるチャンバラ映画を大きく超えた、貫禄と威厳を持った人物描写に重きが置かれている。対立するヤクザ一家に身を寄せる、余命わずかの剣豪との、不思議な友情と運命的な勝負も、見ごたえ十分。

主人公・座頭市が、ペテンには機転を利かせて仕返しするさまを、ユーモアを交えて描く一方、不届きなヤクザ者には、驚くべき剣術で、悪人どもを次々に切り倒していく。

座頭市は、海外でもカルト的な人気を誇る。それは、弱き者に心を寄せる座頭市が、元は温厚で道徳心の強い男だが、その驚異的な剣術から、常にヤクザ者を近づけてしまい、運命に抗えず戦いを繰り返すところにあると思う。

瀬戸口仁
sow_miyaさんのコメント
2024年10月27日

共感ありがとうございました。全く同感です。

sow_miya