殺人拳・2

劇場公開日:

解説

“殺人拳”シリーズ第二作目。空手と拳法の達人である非情な一匹狼の殺し屋が、国際犯罪組織との壮烈な死闘を描くアクション映画。脚本は高岩肇、監督は脚本も執筆している「激突!殺人拳」の小沢茂弘、撮影は「仁義なき戦い 頂上作戦」の吉田貞次がそれぞれ担当。

1974年製作/82分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年4月27日

ストーリー

一匹狼の殺し屋、剣琢麿のもとに殺しの依頼がきた。相手は警視庁に捕われている男だったが、剣は敏腕刑事・山上の目をくらませ、男の声帯に一撃を喰らわせ、脱出した。剣にはピンボケという相棒がいて、危機を脱出する時は、いつも彼女の世話になった。この一件で山上は責任をとって辞表を提出し、空手の使い手でもある彼は個人で剣に対決しようと決意した。山上は彼の出身武術道場である正武館の館長・政岡に一部始終をうち明けた。正岡は、剣を雇ったのは、日本に全アジア青年武術センターを設立するという名目で、諸国の武術家や団体から資金を集めていて、国際犯罪に関係している竜虎殿主・太田黒ではないか、と狙んだ。事実、剣に声帯を潰された男は、太田黒の配下で、武術センターの計略が外部に漏れることを恐れた太田黒が、剣に殺しを依頼したのだった。一方、太田黒は政岡が計略を知ったために、今度は政岡の殺しを剣に依頼した。だが、剣はその依頼を拒否したために、太田黒の指し金による刺客たちが、手を変え品を変え剣を襲った。滅多な事では驚かない剣も、かって絶命させたはずの志竪原の出現には、一瞬身をたじろがせた。沖縄空手の達人・志堅原は、剣に復讐すべく異様な妖気をたたえていた。剣と志竪原の壮絶な死闘。だが、剣は闘いの最中、誤ってビルの屋上から転落した。ピンボケの手厚い看護で命だけは奇跡的に助かった。その頃、太田黒の計略の証拠を掴んだ敏岡が、国際犯罪組織の手にかかって傷つき、山上も銃弾を浴びて倒れた。凶報を聞いた剣は、竜虎殿に乗り込んだ。そこには、組織から失策の責任を問われて葬られた大田黒に替って、極東マフィアのボス、コステロが志堅原を従えて待ちかまえていた。集結された辣腕空手使いや、筆銃を構えた配下たちが剣を包囲し、じりじりとその輪を縮めた。しかし、剣の鋼鉄のような体はみるみるうちに形勢を逆転、ナステロの急所を一撃すると、再び志堅原との結着をつけるべく、激しい死闘を続けていった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

3.0セイメイリョクト カネサエアレバ ジンコウセイタイハデキルンダ

2013年12月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

前作のヒットからわずか2か月ほどで作られてるので、脚本などあって無いようなもので(前作もかなりはちゃめちゃだったけど)、ひたすら千葉真一が戦っています。

劇中でもトレーニング・シーンで前方宙返り、逆立ちからの腕立て伏せなど、身体能力の高さを披露しているのだが、前作から少ししか間が空いていないのに、ハイキックなど格段に技が上達しています。
空手に自信がついたのか、戦う時の狂気を漂わせた構えや、顔面力が薄れてしまったのがちょっと残念なところ。

しかし、相手を殴ったら目玉が飛び出るなど、前作以上にスプラッター度が増し、前作ラストに喉を引きちぎられた志堅原が、人口声帯を付けてリベンジマッチを挑んできたり、前作ちょい役だった正武館の鈴木正文館長(本物の武道家)がメインで出演し、超絶棒読み演技を延々と披露するなど、違った方向に狂気が広がっていて楽しめます(笑)

そしてスプラッター・アクションのほうは、別シリーズの「直撃!地獄拳」に受け継がれて更にエスカレートしていくのです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
たぁ〜ちぃん