ハーイ! ロンドン
劇場公開日:1969年7月12日
解説
「クレージーの大爆発」の田波靖男が脚本を書き、「砂の香り」の岩内克己がメガホンをとったファンタジック・コメディ。撮影は「死ぬにはまだ早い」の原一民。
1969年製作/85分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1969年7月12日
ストーリー
ぎっしり組まれたスケジュール、仕事に追いまわされるザ・タイガースの五人。彼らには、“自由な時間が欲しい”という共通の願いがあった。そんな五人の前に、時間を売る男・出門鬼太郎という悪魔の化身が現われた。鬼太郎は、魂を担保にすれば、皆の希望をかなえてやるという。ジュリーたちは決められた時間を守ることを条件に、鬼太郎と契約を交わした。だが、五人の魂を狙う鬼太郎は、助手のマジョリーを使ってドライブに出掛けた彼らを妨害した。そんな彼らを、危機一髪のところで救ったのは、歌手志望の新倉めぐみだった。めぐみは、作曲家だった父親がロンドンに残した楽譜をほしがっていた。それを歌い他国で死んだ父の霊を慰めたいと思っていたのだ。ジュリーたちは、ロンドンへ行くために、ふたたび鬼太郎と契約を結んだ。憧れの都、ロンドンに着いた五人は、カーナビーストリートを歩き、テームズ河畔に遊び、ウェストミンスター寺院を訪れ、思う存分青春を楽しんだ。そして、折しもロンドンに来ていためぐみと共に楽譜の原稿を手に入れ帰国した。だがジュリーたちは東京とロンドンに八時間の時差があることを計算に入れてなかった。責任を感じためぐみは、鬼太郎に魂を売ろうとした。一方、めぐみが見つからないまま意気消沈の一同は、彼女の父が残した曲を心をこめて演奏。めぐみと共にその演奏を聞いていた鬼太郎は、やがて会場から姿を消してしまった。