細雪のレビュー・感想・評価
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純文学だが退屈ではない
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旧家の分家の四姉妹のお話。
未婚の三女は何度も見合いをするがほぼ全て断る。
四女はそのせいでなかなか結婚できないし、性格も異端。
恋愛結婚しようとするが、なかなかうまく行かない。
最終的には三女はエリートと結婚する方向になる。
四女は家を出て、人間的にマトモなバーテンとの純愛を手に入れる。
長女は夫妻で東京に栄転となる。
次女の旦那は密かに三女を愛していて、落ち込む(場)
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誰が主人公なんか分からんけど、次女の佐久間良子が中心かな。
世話焼きの性格のせいか、姉妹のために動き回る感じだった。
人物としてはこの人に最も好感を持った。
長女の岸恵子はこんなに美人だったのかと嫁が驚いてた。
三女の吉永小百合はかなり地味な役だが安定の美人っぷり。
気が強く一本気な四女の古手川祐子も良かったなあ。
純文学って苦手なんやが、そんなに退屈では無かった。
俳優陣の演技力ってもあったんじゃないのかな。
市川崑監督の魔法の様な映像に驚愕
市川崑監督の1983年製作(140分)の日本映画、配給:東宝。
何故、この映画を映画館で観たのかは覚えていないが、カメラワークのカット割のリズム感の心地良さ・素晴らしさに、感激したことは鮮明に覚えている。女優達の着物の本物的美しさや桜の見事さにも圧倒された。
日活青春映画の吉永小百合出演映画もTVで沢山見ていたが、女優としての彼女の素晴らしさ美しさを初めて知った気がした。市川崑監督、スゲーと思わされた。後年,吉永小百合の著書で御本人も監督の魔法の様な映像驚かされたことを知った。大阪旧家の養子(次女の夫ながら吉永小百合に想いが有る)を演じた石坂浩二も、とても良い味を出していた。
監督市川崑、原作谷崎潤一郎、脚本市川崑、 日高真也、製作田中友幸、 市川崑、企画
馬場和夫、製作補高井英幸、撮影長谷川清、照明佐藤幸次郎、録音大橋鉄矢、美術村木忍、
編集長田千鶴子、音楽大川新之助 、 渡辺俊幸、助監督吉田一夫、製作担当森知貴秀、台詞校訂谷崎松子、衣装監修斉藤寛。
出演
佐久間良子幸子、吉永小百合雪子、古手川祐子妙子、石坂浩二貞之助、岸惠子鶴子、伊丹十三辰雄、細川俊之橋寺、小坂一也野村、江本孟紀東谷、桂小米朝奥畑、岸部一徳板倉、辻萬長三好、横山通乃井谷、小林昭二陣馬仙太郎、新橋耐子陣馬夫人、根岸明美下妻夫人、常田富士男五十嵐、白石加代子酒亭の内儀、浜村純音吉、三宅邦子富永の叔母、三條美紀お久、上原ゆかりお春、角田素子お篠。
谷崎作品は苦手
お見合いを何度すれどもまとまらない、きあんちゃん=雪子。こいさん=妙子は奥畑のボンボンと5年前に駆け落ちしたことが新聞記事になった過去があり、しかも新聞には間違えて雪子の名前が載ってしまったのだ。また奥畑のボンボンが迫ってきたり、カメラマンの板倉(岸部一徳)からも好意をよせられていたが、雪子が先に嫁に行かないとダメだと言う2人。しかし、突然の病で板倉が死亡・・・
『ぼんち』も船場が舞台の映画だったが、キャラは全く違うほどで人間的。まぁ、こちらは船場に残っていたのは長女と夫(伊丹十三)だけだったが。
雪子はは断り続けた見合いも粘り勝ちでよい縁談が・・・相手はほとんど台詞のない江本孟紀だ。妙子はバーのマスター三好(辻萬長)が相手だ。上流階級にこだわってた節があるのに、なぜか簡単に許しを得てたなぁ。
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