「結婚、怒涛のごとく」最高殊勲夫人 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
結婚、怒涛のごとく
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こんなに可愛い若尾文子がいたのか!
それにしても、この脚本はうまく書けている。こんな風に主人公たちを引き立て、主人公たちの心の変化を上手に描いたなんて。そして、登場人物が多いのに上手くまとまっている。さらには、この男の魅力がよく出ている。なぜこの男は魅力なのか?なぜ女を引き付け我々も惹きつけるのか。そのカッコいいとは何かという概念が素晴らしいと思った。
話の骨組自体は実に簡単だ。
妹ととある男と結婚させようとしてる姉。と、そうなってたまるかと思っている当人たち。女は会社でモテモテ。男の方は女に彼氏を紹介して行くうちにだんだん彼女のことが気に入ってきてしまう。ただそれだけだ。それに、周辺人物の話を絡めてあるだけ。面白いアイディアと巧みな構成で、素晴らしい脚本に仕上げてある。
また、この作品には金持ち(大企業社長)と大金持ち(財閥的企業の社長)と庶民の距離感が描き込まれている。いずれも非常に近い。現代よりも近いかもしれない。その時代の感覚が面白いと思った。
この脚本家は他にも「野獣死すべし」「結婚の全て(オリジナル)」「黒の超特急」その 他にも高得点作品が三つもある。なんてすごい脚本家なんだ 白坂依志夫
演出的に気になったのは。人物の背景に、やけに白い色が使われている。なんでこうも背景が白いんだ?もしかして、ウエディングドレスをイメージしたのかな?後半になるとこの白が何か変わってくるのかと思ったが、そうでもなかった。
もう一つ書いておきたいのは、宮口精二。・・・すべてあなたのおかげです。
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