「リメイクできそう」最高殊勲夫人 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
リメイクできそう
何の気なしに観たけど、なにげにおもしろかった。オープニングの、オフィスビルとクレジットの組み合わせがおしゃれ。撮影が1959年あたりだから、建物は今ほとんど解体されてるかもしれないね。あと、京急かな、品川なんとか駅から野々宮家までの道が、舗装されてなくて、街灯もなかった。夜まっ暗だ。この当時は、東京の中でも、きっと田舎だったんだろうな。
こんな無邪気であっけらかんとした娘を、若尾文子が演じるイメージなかった。かわいいわ、杏子ちゃん。川口浩って、探険家の姿しか知らなかった。こんなシュッとしてたんだー。若いって素晴らしい。三姉妹の父役の宮口精二って、「七人の侍」に出てた人でしょ。役によって変わるとはいえ、穏やかでまじめないいお父さんだった。丹阿弥谷津子も私のイメージは、母親役だったが、若い頃はこんな華やかだったのね。船越英二が意外に背が高くて、色気があったこともびっくり。いろいろな意味で、新鮮な映画だった。これ、リメイクしたら面白いんじゃないだろうか。
昭和34年、景気いいなぁ。仕事はそこそこにして、夜はわいわい騒いで、人と人の距離が近い。テレビも普及しつつある。英語の曲も流行っているらしい。当時の風俗が、タイムカプセルのように保存されている。この頃を肌で知る人は、どんどん減っていくのだなぁ。
日本テレビの名前が出てくるけど、きっと開局したばかりかな。生放送しかできなかった時代、トラブル起きると大変だ。まあ、今もなんだか大変そうだけど。
長女・桃子の計画通りに進み、今のところ彼女が最高殊勲者であるかもしれないが、これから先はどうなるか。三郎と杏子が逆転する日も遠くないかも。
BS松竹東急の放送を鑑賞。
コメントする