「罪のなさ、という罪。」サード Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
罪のなさ、という罪。
10代後半、大人への階段を駆け上って行く若者たち。
世間知らず、向う見ずな、彼等の綱渡りは、既に大人となってしまった私達も通ってきた道だ。余りに危なっかしく、手を差し伸べたくもあり、目を覆いたくもあり。
いや、私も含めて、誰も大人になどなっていないのかもしれない。歳月を経れば皆成人はするのだ。ホームベースなきグラウンドを走り続けるだけだ。
森下愛子の美しい肢体に息を漏らし、峰岸徹の起用で引き締まった物語に唸る。
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