殺したのは誰だのレビュー・感想・評価
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並木座が映るシーンが見所か…
シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞。 この映画での見どころは、冒頭で「銀座にあった並木座」が映像背景に映っていることではなかろうか。 この映画タイトルと中平康監督特集チラシの本作紹介から「面白そう…」と思ったのだが、実際に観てみると、飽きることなく観られる映画ではあるのだが、全体的に散漫な印象が残る映画であった。 自動車社会になりつつある1950年代後半の時代を描いているが、車の売買が盛んな中、ディーラーどうしのバトル、車がなかなか売れない仲買人の菅井一郎が金に困って自動車事故を起こして保険金詐欺をしようとする件、保険金詐欺を勧める西村晃、菅井一郎の娘は貧しくてキャバレー勤めの渡辺美佐子、菅井一郎の息子は小林旭(若い!)など…メンバーは豪華。 最初の不満は、映画タイトルに『殺したのは…』と付けられているにも拘らず、物語が進んでいくのに、なかなか人が死なないこと…(笑) また、せっかく豪華メンバーが出演しているのに、メンバーどうしの人間関係やその想いが確りと描かれていないこと。 悪くはないが、勿体ない気がする映画であった。 <映倫No.10186>
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モノクロ特有の迫力あり!
小心者の菅井一郎、その父親に愛想をつかせた姉役に渡辺美佐子(ワンピーススタイル抜群) 弟役が小林旭(スマートでランニング姿の大学生) クーラーもまだ普及していない扇風機の回る東京の街。 有楽町の辺りで、「車を磨くよー」って仕事もあったのだなぁ。 西村晃の悪巧みに縋るしかない、いやついつい甘い話しにのってしまう車好きな輩。 深夜3時近い交差点の撮影場所が千駄ヶ谷らしいので、65年後の今を確かめたくなりました。笑笑
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