劇場公開日 1957年7月3日

「並木座が映るシーンが見所か…」殺したのは誰だ たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5並木座が映るシーンが見所か…

2022年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞。

この映画での見どころは、冒頭で「銀座にあった並木座」が映像背景に映っていることではなかろうか。

この映画タイトルと中平康監督特集チラシの本作紹介から「面白そう…」と思ったのだが、実際に観てみると、飽きることなく観られる映画ではあるのだが、全体的に散漫な印象が残る映画であった。

自動車社会になりつつある1950年代後半の時代を描いているが、車の売買が盛んな中、ディーラーどうしのバトル、車がなかなか売れない仲買人の菅井一郎が金に困って自動車事故を起こして保険金詐欺をしようとする件、保険金詐欺を勧める西村晃、菅井一郎の娘は貧しくてキャバレー勤めの渡辺美佐子、菅井一郎の息子は小林旭(若い!)など…メンバーは豪華。

最初の不満は、映画タイトルに『殺したのは…』と付けられているにも拘らず、物語が進んでいくのに、なかなか人が死なないこと…(笑)
また、せっかく豪華メンバーが出演しているのに、メンバーどうしの人間関係やその想いが確りと描かれていないこと。

悪くはないが、勿体ない気がする映画であった。

<映倫No.10186>

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たいちぃ