アフリカの女王のレビュー・感想・評価
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【”ハンフリー・ボガードってこんなユーモアな演技も出来るんだ!”巨匠、ジョン・ヒューストン監督によるロマンティックアドベンチャー。】
ー この、1952年公開の作品って、後の様々なアドベンチャー作品に影響を与えたのかなと思ってしまった作品。-
■1914年。ドイツ領コンゴのある村がドイツ軍に略奪される。
村で宣教師をしていた兄を亡くしたローズ(キャサリン・ヘプバーン)は、蒸気船・アフリカの女王号の船長・チャールズ・オルナット(ハンフリー・ボガート)に助けられる。
彼は戦争が終わるまで仕事を休もうと考えていたが、ローズはドイツ軍への復讐に燃えていた。
◆感想
・ハンフリー・ボガードと言えば「マルタの鷹」や「カサブランカ」しか見ていなかったのだが、後年は今作の様なコミカルな役を演じていた事に驚く。
・ストーリー展開的には、ローズとチャールズが喧嘩をしながらも、直ぐに恋に落ちたり、都合の良いストーリー展開であるが、まあ、良いじゃないの。
<今から70年以上も前の作品だけれど、筋はキチンとしているし、中々な作品でした。>
ジャングル・クルーズ‼️
巨匠ジョン・ヒューストン監督がボギーことハンフリー・ボガートとキャサリン・ヘプバーンのコンビでアクションアドベンチャー大作を撮った‼️それだけで映画史に残る‼️船上でのボガート&ヘプバーンのやりとりが楽しく、壊れたスクリューの修理、失われた大量のジン、大雨の中の寝場所の確保、激流下り、虫の大群に襲われたりと、ハラハラドキドキで楽しさいっぱい‼️ドイツ軍に囚われ、ドイツ軍に最後の願いを叶えてもらう船上での粋な結婚式から、意表をついたラストシーンも爽快感に満ちていて素晴らしいです‼️ハードボイルドなイメージを捨て、ひげもじゃの汚い船長役で見事な名演を見せた、わが憧れボギー‼️アカデミー賞受賞おめでとうございます‼️
タイトルなし(ネタバレ)
ヒゲ顔のオーナット(ボガード)のひょうひょうとした演技で和ませるのかと思った途端、ドイツ軍が攻め寄せる。自然豊かなアフリカでも危険がいっぱいだ。ローズの兄は布教のためにアフリカの地にいたが、ドイツ兵がきたおかげで倒れ、そして死んでしまう・・・
ドイツが占領していたアフリカの地。2人は小さな船に乗って川を下る・・・ドイツ軍の襲撃やワニやら虫に襲われるという苦難を乗り越え、敵を攻撃するという復讐に燃える。途中はやはり恋愛劇。嵐がきて船は沈没し、ドイツ船に捕まり絞首刑の寸前・・・不発となった自作の魚雷が爆発!
なんだかとんでもない冒険話。最後にきてがっくり来る映画。戦後間もない時期だからドイツをやっつけちゃうという単純なテーマに共感する人も多かったのだろうけど、撮影技術とか急流くだりのアクションが面白いだけだった。ハンフリー・ボガードの演技はハリソン・フォードとかなり被るところがあったけど、彼もこの映画を参考にしていたのだろうか・・・
てっきり女性宣教師がアフリカで布教して女王になる話だと思ってました...
いつか観たいと思っていた映画…
ホワイトハンター・ブラックハート
すべてを可能にする男女の絆
第一次世界大戦が勃発した頃のアフリカの奥地。兄とともに宣教活動をしていたローズ(キャサリン・ヘプバーン)だが、ドイツ軍の急襲をうけ、それがもとで兄を失う。天涯孤独となってしまったが、オンボロ船で物資を輸送していたチャーリー(ハンフリー・ボガート)に救われる。彼女は無理押しして川を下って広い湖に出ることを懇願する。そこにはドイツ軍の砲艦が待ちうけていた。それにこの川下りがどんなに危険なものであるか、そのときのローズの念頭にはなかった。飲んだくれでボロ服をまとい無精ひげのチャーリーだが、本来、心やさしく、情に厚い彼はしぶしぶ願いを受け入れる。ふたりの冒険が始まる。しかしそれは予想をはるかに超える難題だった。わずか10mメートル余りの中古蒸気船は激流にもてあそばれ幾多の危険な場面に遭遇する。だがローズはそのたびごとに気丈夫になり危険に立ち向かう意思が強固となってゆく。一方、かたわらのチャーリーもローズの頑固さと意志の強さにうたれて、しだいに危険に立ち向かう力と知恵をつけてゆく。そうするうちに二人の情は互いに乗り移って激しく抱擁しあう。こうなれば怖いものなし。エンジンが止まろうが、スクリューがもげようが二人は協力しあって難関を突破する。なんとそのためにチャーリーは不慣れな鍛冶仕事までこなしてしまうのである。しかし目的地に到達出来たかに思えたとき、船はアシの群生地にはまってしまう。ここでも二人は互いに協力しあいなんとかそこを抜けだそうとする。必死の試みにもかかわらず、そこからは抜けられない。クリスチャンのローズは神に願いをかける。するとどうだろうスコールで川が水かさを増してして船は無事、広い湖へ。しかしそれもつかの間、ドイツ軍の砲艦に引きずり上げられたチャーリーはスパイの容疑で死刑を言い渡される。ローズも捕えられてきた。もはや分かち難い仲となったチャーリーとローズ。チャーリーは今わの際の最後の願いとして、艦長に二人の結婚の儀式を願い出る。そのとき二人は当然、夫婦とおなじ強い絆で結ばれていたのだ。すると突然、魚雷を仕掛けたが転覆した中古船に砲艦が触れ、爆発して彼らは海に投げ出され命拾いをする。これも二人の強い愛と絆をみそなわせた神の御意思か。
さてこの映画のタイトル「アフリカの女王」は意味ありげで象徴的だが、この映画が繰り返し訴えてきたことは、さえない船長とお世辞にも器量よしとは言えない元宣教師が、危険な川下りが困難であればある程、二人は結束し、想像をはるかに超える勇気と力を得てゆくことだ。そしてその過程で二人はさらに上の高みにあがってゆく。そうした人間の高貴な魂の飛翔を高らかに謳い上げているように思える。
二人の苦難の旅が面白い
総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 50
音楽: 60
二人のやり取りや冒険は面白い。苦労して数々の危険や困難を乗り越えるところがいい。
アメリカ人のヘプバーンがイギリス人を演じたが、発音をイギリス英語に直しているのが実力派役者らしい(ちなみにコプリーでアメリカ人を演じたイギリス人のジュード・ロウはそのままイギリス英語を話していた)。また二枚目が多かったボガートが、ここでは自由気ままな駄目船長をうまく演じている。
しかし物語には大きな欠陥がある。ドイツ軍のせいで兄が死んで頭にきたヘプバーンに、爆薬を積んでこの船ごとドイツ軍艦に体当たりしろと言われて、ボガートは何故素直にその気になるのかという点である。
そう言われた時、ボガートにとってへプバーンは手紙や食料を届ける単なる顧客の一人に過ぎなかった。ボガートは船がなくなれば彼の唯一の財産というか仕事のための道具がなくなってしまう。苦労してわざわざ自分の財産を失うために努力する必要性はない。しかもそのためには命を失う危険があるのに、である。
ヘプバーンの言うことやることはかなり無茶苦茶であるし、それをボガートが素直に聞くというのは通常は考えにくい。二人が愛し合うようになるのは、苦難の旅を経験した後である。その後で愛する人のためにドイツ軍を攻撃するのに同意するのならば理解が出来るが、順序が逆であろう。
それと最後の場面でドイツ兵と一緒に二人は沈む船から脱出する。それなのにドイツ兵はどこかに行ってしまってまるで二人きりになってしまう。映画としての演出だろうが不自然である。
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