ゴジラVSビオランテのレビュー・感想・評価
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これが、平成ゴジラシリーズ(vsシリーズ)か!
初めて、国立映画アーカイブという場所へ行って観ました。劇場を舐めててすみませんでした。立派な劇場でした。 3列目はだいぶ見上げるのでもう少し後のがよかったかな。
今回は80年代映画特集の中の1作品です。俺の80年代は、大学2年生から就職6年目なので、あんまり、というかまったく映画観てないです。当然、本作も観ておらず、初めて観ました。いやあ、面白かった。
サラジア共和国という架空のオイルダラー国家は、石油の先をみて、小麦とサボテンの融合で砂漠でも育つ植物を、白神博士の娘 英理加によってすでに作りだしていた。さらに 「自己再生能力をもつゴジラ細胞を融合して抜群の繁殖力をもつ小麦を作り出そう」 と企てるのは、実際にありそうな設定だ。こういう "ありそうな設定" は怪獣映画として絶妙。また、この映画の1989年という年を、バイオテクノロジーという科学からみると、1973年に遺伝子組み換え技術が開発され、1994年に遺伝子組み換え作物が販売開始される、ちょうど中間。旬な科学技術をネタにしている点、1971年の 「ゴジラ対ヘドラ」 同様に、技術とその副作用的な課題をテーマにした点が、平成ゴジラシリーズで高評価を受けている理由だろうか。
ただ、娘 英理加を失った白神博士が、娘の細胞とバラの細胞とゴジラ細胞をかけあわせて、永遠に咲き続けるバラ(英理加)を作り出そうとする行為は、猟奇的だなあと感じる。この映画はバイオの副作用ではなく、バイオに対して感じている得体のしれない不安がテーマかな。そこで重要な白神博士のコメントだが、
「科学など、しょせん政治の道具でしかないのだ」
「あなたたちは、(いつも)自分たちに理解できないという理由で反対するのだ」
「永遠の命をもつ植物を作ったつもりだった。しかし、ひょっとすると、たいへんなことになるかもしれない」 って、あなた・・・
ううむ、白神博士のセリフは、ひとつひとつ決めセリフっぽいのだけれど、なんか一貫してないのね。当時日本にはびこっていた "バイオに対する拒否反応" を批判するのか、それとも "遺伝子工学は怪物キメラを生み出すに違いない" というスタンスに本気で立っているのか?
こんなこと言えば、科学に対する期待と恐怖と言う矛盾する感情を刺激できそうなセリフを並べてみたという感じで、そこは残念。ただ、こうした科学っぽさ、子供になにか考えるヒントを与えるってのが怪獣映画の魅力のひとつだと言えば、自分もたしかにそうだと思うのではあるけれど。
アクション俳優たちの中途半端ぶりは怪獣映画であり、アクションがメインではないので仕方ないか。しかし、サラジアの作業員(かっこばかりつけてる黒メガネね)のクールさを装った変に決めたポーズは、この頃の流行だったのかなあ。いま観ると、「プフフ」 としかいいようはないね。
ところで超能力少年少女たちのもつ、"ゴジラを感じる能力" は、その後につながっていくのかなあ。
「この小さな体で、ゴジラと同じだけのエネルギーを出したのだから」
その通りなんだけど、そのエネルギーを出して何をしたのかがわかりにくかったなあ。ほんの数十秒立ち止まらせただけでも、その数十秒がすごく大切だったとかの描写があったらよかったかなあ。
ただ、上に書いた醒めた見方はすべて大人になってしまった自分の見方で、子供時代に観たら、今書いたそれぞれが心に届くのかもしれない。よしにつけ悪しきにつけ、1970年代のゴジラシリーズのテイストを残したまま、改善していることには、「さすがは東宝」 と思う。
改善点では、メーサー砲(搭載戦車)に感動! 映画ではどうしてもプラモデル的軽さ感が抜けなかった "メーサー砲" が、生れてはじめて重量感を感じる姿で現れてくれたこと!ちょっと感動!正しく金を使うってこういうことじゃないかなあ。
そして、「協力:防衛庁」 と出るようになったこともすばらしい。自衛隊の完全協力のもとで撮った怪獣映画が、1995年の大映ガメラでは徹底的に現実路線で迫ってきた一方、東宝89年のこの映画は東宝怪獣映画伝統のメーサー砲も、新兵器 "Super-X2" も登場させた。大映ガメラは 「(今は)大人になった当時の子供も楽しめる」 に比重をおき、東宝ゴジラは 「今の子供も楽しめる」 に比重を置いたのかといった予想をすると、ちょっと楽しい。
抗核エネルギーバクテリア(核エネルギーを食べて分解しそのエネルギーで繁殖するバクテリア)が存在するはずというアイデアの絶妙さ。そして核エネルギーを食べる(!?)ゴジラの細胞を使って、核エネルギーを吸収分解する機能をもつバクテリアを作るというアプローチもたしかにありそう。
司令部のモニターに3DCGの基礎技術である "ポリゴン" が多用されているのは、当時、ポリゴンによる表現が一般にも知られるほど、広まってきたってことなのかな。この映画が1989年、家庭用ゲーム機で言えば、セガのメガドライブ(周辺機器スーパー32X)がポリゴンを描いたのが1994年。業務用3Dモデラ―としては、リコー社がソリッドモデラ―「DesignBase」 を発売したのが1987年といったように、ちょうど一般人の目にも止まるようになってきたこっろだったんだろうな。その後2000年にはプレステ2が500万ポリゴン/秒を描くのだからCPU進化にともなうこの領域の進歩はものすごく、いま観ると 「あれま、ずいぶん素朴なものを・・」 と見えてしまうのが逆にすごいところだ。
おまけ
・ をを、あれは東芝のラップトップ、オレンジ画面だったやつだな、とか女性の髪形・服装はザ・バブルだなあとか、関空がまだ予定地だ、といったように、端々に懐かしさがあふれてるね。
・ をを、大河内財団という名称は、科学の成果を自ら事業化する方法で、第二次大戦前に日本最大の財閥にまで昇りつめた、科学者の楽園 "理化学研究所” 所長の名前からとったに違いないね。
・ をを、Super-X2は、陸自の武器だったんだね。
・ しかし、いつ見ても、どのドラマでも、こうした大型映画でも、沢口さんの大根ぶりにブレはない。ある意味、尊敬ですら、ある。(失礼)
「ゴジラVSビオランテ」というより「ゴジラVS自衛隊」…ビオランテは微妙な立ち位置…
ドラマ部分は大概のゴジラ映画がそうであるようにスカスカ。高橋幸治が出ているので少しは重みのあるドラマになるのでは、と期待したがこの博士始終ポーカーフェイスで娘の死を悲しんでいる風でもなく、その悲しみ故にとんでもない怪物(ビオランテ)を作り出したことを悔やんでいる風でもなく、淡々と他人事みたいにビオランテ解説やっているだけでドラマが盛り上らないこと、この上なし。ただ、今は亡きスーチャンの若く美しい姿を再見出来たのと、まだ駆け出し時代の鈴木京香の初々しい美貌が拝めたのが嬉しい。ビオランテに関しては、ストーリーに有機的に絡んでいるのかいないのか(様は出てくる必要が有ったのかどうか)ビミョーなところ。G細胞とバラの花の細胞と沢口靖子の細胞とでビオランテが出来ているという設定は楽しいけど。しかし関西国際空港が出来る前の話立ったんですねェ。あんなところにゴジラが来てくれたら、うちの工場は大変だったでしょうね。
すまない。寝てしまった。
個人的にはつまらんな。しばらくゴジラシリーズはいいかな、、
プライムビデオで鑑賞。
ゴジラからとった細胞はゴジラに有効。
その細胞でいろんなことできるからみんなに狙われている。
白神博士がその細胞をつかって昔の娘の細胞と植物細胞とゴジラ細胞を混ぜたのがビオランテ。
デーモン小暮、鈴木京香若い。
けっこうよかった
人間ができる範囲でゴジラに対抗しようとしている姿が涙ぐましい。スパーX2が今の感覚ではドローンで、ゴジラにけっこうダメージを与えていた。
あまり動けないビオランテにゴジラが付き合ってあげている感じだった。
ドラクエ風ゴジラ
ゴジラ警戒体制・・・未知との遭遇みたいなやつ・・・から始まった。いきなり第4警戒体制だ。緊迫した中で始まる平成ゴジラシリーズ第1弾。一般公募の原案が採用された作品だ。
84年にはゴジラ細胞を盗み、中東サラジア国で遺伝子の実験を行っていたが、バイオ・メジャーと名乗る集団によって研究所は破壊され、白神博士の娘も命を落としてしまった。そして、抗核バクテリア細胞研究のために再び白神博士に声がかかる。その抗核バクテリアが作られると世界の核の抑止力としてのバランスが崩れてしまうと、各国が血眼になるほど重要なものなのだ。
バラの象徴のようなビオランテ。神をも恐れぬ人間が造りだしたという怪獣ではあるが、ゴジラの恐怖を一層盛りたててくれる設定だ。自衛隊も登場する中、活躍するのは前作からの改良版スーパーX2だ!ちょっとサンダーバード2号にも似ていたが、ゴジラの熱線を受けても1万倍になって跳ね返すというファイアーミラーを装備している。バイオメジャーと名乗る軍団がどこの国なのか最後まで意味不明・・・
「ゴジラでもビオランテでもない。本当の怪獣はそれを作った人間です」という白神博士の言葉が強烈。そしてビオランテが消滅するとき、沢口靖子の姿が・・・。
音楽がドラクエと似てるなぁ~と感じたが、やはりすぎやまこういち氏が担当していた!G警戒体制のドット文字といい、スーパーX2のコントロールレバーがゲームっぽかったりと、テレビゲーム全盛時代を象徴していたのかもしれない。
科学を扱う人類のモラルを問う
ゴジラ・シリーズ第17作(VSシリーズ第1作)。
Blu-rayで久しぶりの鑑賞。
前作に続き、ゴジラと人類の攻防をシミュレーション的に描きつつも、人間側のアクションシーンや新怪獣ビオランテとゴジラの死闘などを散りばめ、よりエンターテインメント性を濃くしたストーリーが光る娯楽大作に仕上がっている。
メジャー級の俳優陣が豪華共演し、物語に華を添えていた。特筆すべきはVSシリーズに共通して登場する超能力者、三枝未希の初登場。ヒロイン的立場では無いものの、ゴジラと直接対峙する見せ場もあって今後に期待が持てる活躍だ。
こちらも初登板となった川北紘一特技監督の演出による特撮シーンがとにかく素晴らしい。ダイナミックな構図や演出が効果的に作用する場面の連続で、火薬量も申し分無しだ。
お気に入りなのが大阪ビジネスパークでのゴジラとスーパーXⅡのバトル。スピーディーな演出が凝っていて何度観ても手に汗握る。権藤一佐の死も相まって好きなシーンである。
ビオランテ(植獣タイプ)の操演もアナログ特撮ならではの味わいがあった。植物怪獣なのに、この巨体が突進してくるのかと云う意外性もありつつ、撮影現場の苦労が忍ばれる。
ゴジラ細胞を巡って起こるバイオメジャーと大国の暗闘、バイオテクノロジーが孕んでいる倫理的な側面などを通して、科学技術を扱う人類のモラルが問い掛けられていた。
ゴジラ・シリーズは、その時々の時事問題を取り入れ、都度警鐘を鳴らして来た。ゴジラそのものの持つテーマ性が、それを容易にしているのかもしれないと改めて感じた。
[余談]
本作のプロットは一般公募されている。プロットが採用された小林晋一郎氏は、過去にも「帰ってきたウルトラマン」にシナリオを応募し、見事採用された経験があるとのこと(第34話「許されざるいのち」)。同エピソードには、遺伝子操作によって誕生した怪獣レオゴンが登場する。
[以降の鑑賞記録]
2020/04/17:Amazon Prime Video
2021/02/20:Netflix
2021/12/31:日本映画専門チャンネル(4Kリマスター)
2024/10/06:Ultra HD Blu-ray(4Kリマスター)
2025/03/20:Amazon Prime Video
※リライト(2023/10/29)
※修正(2025/03/20)
平成ゴジラっていうかバブルゴジラだな。良くも悪くも時代を反映している。
ゴジラ繋がりで観た。香港映画、ハリウッド映画、スパイ映画好きなんだろうなぁ。好きだからやりました的な二番煎じ感がホント良い。ホンモノの銃を使った銃撃戦と筋肉アクション俳優を雇えれば良かったのにねぇ。。。だって全ての俳優がヒョロ過ぎて全然強そうに見えないんだもの。笑
いやいや。そのおかげで、グッと二番煎じ感が高まっているのだ。
半分世捨て人の科学者、リア充代表の三田村邦彦およびその仲間たち、ゴジラ、とここまでは1作目に似てる。
しかし、半世捨て人の科学者はゴジラに共感してるわけではなく積極的にゴジラ殺しに加担し、リア充はゴジラを倒して、最後彼女と一緒にラブホ行こうぜ!的なノリで終わる(お前は007か!)という。。。ぐぬぬ。なんというか、、、これが平成というかバブルなんだな笑。せっかくゴジラが出てやったのにお前らは、、、笑
あ。そうか!ゴジラ映画がゴジラ映画の二番煎じやってるのか!そう考えるとますます好きになる。
この映画の中で最もゴジラに共感していたのは、峰岸徹だ。
薬は注射より飲むのに限るぜ!
いやいや、田代に言わせればそこは注射だろ!
「ゴジラさん、やっぱ薬は注射より飲む方が一番だぜ」
平成ゴジラvsシリーズと言われる第17作目です。前作で東京を破壊したので今回は大阪を破壊します。そう、東京の次は大阪なのです。ゴジラさん、ちゃんと集客できる地域をわかってらっしゃる。
本作ではゴジラ細胞から生まれたビオランテさんが相手です。植物の割りに物凄くアグレッシブに動きます。フと疑問に思ったのですが、科学の事は良くわかってなくて何ですが、動物と植物の細胞って実際混ぜ合わせる事は可能なのでしょうか?更に人の細胞もプラスさせた?それで人の心を持っているという事は細胞に心が宿っているって事?そう言えば最後にビオランテさんは何処から現れた?空から種子みたいなのが降ってきた後にいきなり地面の中から出てましたよね?あれは種子が急成長したという設定なのでしょうか?考えれば考えるほど不思議です。
な~んて真面目に考えるのも野暮ですけどね。
まぁ、そんな事言い出したらゴジラの吐いてる熱線なんやねんって話になりますし。生物なのに口から光線吐くって見れば見るほど不思議です。きっと空想科学読本あたりで分析してくれてるに違いない。
などとツッコミつつもビオランテの造形は好きでした。特にあの歯がいっぱいある所とか。本作では最後あれ一応ビオラが勝ったんですかね?決着がちょっと分かりにくかったです。
ストーリーはゴジラ細胞に対して外国の思惑とかも絡んできてけっこう大人向けです。外国人役の人が皆さん棒演技なのが残念ですが、あのストーリーで当時の子供は楽しめたのでしょうか?確かに核を台無しにする兵器なんてあったら世界のパワーバランス崩れますね。でも原発事故で活躍しそうなので現実世界でも是非とも開発してもらいたい物です。
そう言えば若干21歳の頃の鈴木京香がスーパーXⅡのオペレーターで出てました。当時から美人さんだったんですね!
シリーズ第17作目。 遺伝子操作から生まれた薔薇の大怪獣ビオランテ...
シリーズ第17作目。
遺伝子操作から生まれた薔薇の大怪獣ビオランテちゃんのビジュアルがシリーズNo.1のカッコよさ。
ゴジラ好きだった子供時代はこのキャラクターが1番好きで、怪獣でどれが好きかとなるとまず浮かぶのがビオランテ。
人間のエゴで生まれた怪獣が親共々散って行くラストは切なかった。
好きな作品だが今見るとこれ…あんまビオランテ出てないやん。前作に続くVS人類モノやん。ラスト5分しか本気ビオランテは出てこないのね。子供だったから良いシーンの記憶しかなかったのか…思い出フィルター効果!
大人向けを意識したらしいが、大人も子供も満足できる作品かと言われると疑問な気もするが…。
ゴジラと若者中心で組む自衛隊との戦闘は中途半端にチープなゴジラ対策兵器であまり楽しめなかった。大人向けというならばもう少し造形に気を配って欲しいところ。
でも特撮自体のクオリティはかなり高く、今でも違和感なく楽しめるレベル。
やっぱ平成のゴジラはクールでかっけぇなぁ。
ゴジラファンの間では高評価されているこの作品。出演者が豪華。印象深...
ゴジラファンの間では高評価されているこの作品。出演者が豪華。印象深さNo. 1は若き日の鈴木京香、超綺麗です。端役で勿体無い。
沢口靖子も若い。大根だからか、今回はすぐいなくなります、どころかなんと怪獣になっちゃいます(笑)
主演は三田村邦彦と田中好子。ほとんど何もしません。がラストで爽やかにイチャつきます。人が死んだ後にもかかわらず(笑)
サラジア共和国?外国人、演技下手すぎ。
超能力少女、おまえは何者?
「薬は注射より飲むのに限るぜ、ゴジラさん」この名言(迷言)直後の峰岸徹の結末。
ゴジラを倒した訳でもないのにハッピーエンドをきどる面々。
数々のギャグが怒涛が如く襲ってきます。
極め付け。
「ゴジラでもビオランテでもない。本当の怪獣はそれを作った人間です」
ちょっと待てー!作ったんおまえやろ!(笑)
このギャグ映画、一見の価値あり(笑)
さらば怪獣プロレス(笑)
昭和の子ども向け映画を脱却して、バラの怪獣と対決するゴジラ。
平和の為にと言う適当な理由もなくなりゴジラ自体を特殊災害としているのが面白い。
前作の設定を踏襲し三原山からゴジラが出現する。
ゴジラ出現を感知するのが超能力開発の子どもたち(笑)
個人的に三枝未希の目を開いたイッてる感じの表情が嫌いなので、この後のシリーズに訳知り顔で出てくるのが嫌だった。
新しい流れを生み出した作品でG細胞を巡る人間同士の争いもあり、物語性を見せようと努力をみせるが、沢口靖子がビオランテと分かっている観客からすると少々モヤモヤするストーリーで賛否分かれると思う。
台詞の端々に原水爆に対するアンチテーゼが織り込まれており、三田村邦彦の批判に、科学者や偉い人の言い訳が笑える。
それにしても峰岸徹さんはいつも死ぬ役柄が多い気がする
人間ドラマに重点を置いた怪獣映画。
ゴジラってこんなもんだったっけ
平成シリーズで一番良作と聞いたんで期待したんですが…。
シナリオは「大人っぽい」という程度で、外国人の刺客とか生物学に対する考え方の話とか、いい材料があるのに、映画としての伝え方が雑というか…。
シンゴジラ観た後なんでショボく見えちゃったんでしょうか。
科学的
シリーズでも一、二を争う傑作
シリーズ17作目。
時代が昭和から平成へ。
平成最初の年にゴジラ出現。“平成VSシリーズ”のスタート。
出来映えの方は、これがシリーズでも一、二を争う傑作。
内容は実にシリアス&ハード。
科学の暴走で生まれた新怪獣ビオランテ。
ゴジラ細胞から誕生しただけあって、その存在や設定はゴジラそのもの。
ビオランテにはゴジラ細胞と薔薇の細胞と人間の心が宿り、悲劇的な一面も併せ持つ。
そんなビオランテを生み出した白神博士も芹沢博士を彷彿させる。
三原山の噴火と共に現れたゴジラを、自衛隊が迎え撃つ。
これまで以上に自衛隊の動きに重点が置かれ、さながら戦闘シミュレーション。
スーパーX2という名兵器も忘れがたい。(すぎやまこういちによるテーマ曲も爽快)
ゴジラ細胞を巡る人間たちの攻防も見逃せない。
全編に渡って新しいゴジラ映画を作ろうという心意気が伝わってくる。
監督・脚本に大森一樹、特技監督に川北紘一、共に“平成VSシリーズ”を支えていく事になる。
特撮技術はシリーズ屈指で、ビオランテの造形は斬新、ゴジラも筋肉質に力強く生まれ変わった。
キャストでは峰岸徹演じる権藤一佐と高嶋政伸演じる黒木特佐が強い印象を残す。
小高恵美演じる三枝未希が本作から登場、“平成VSシリーズ”の顔となる。
もう一人の常連、上田耕一も本作からの出演。
シリアス&ハードな内容、科学への警鐘と生命の神秘…ゴジラが遂に復活した。
全39件中、21~39件目を表示














