三大怪獣 地球最大の決戦のレビュー・感想・評価
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盛り込みすぎてネタが溢れた丼飯
ゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラと四役揃い踏みの激突篇だけど、ストーリーと怪獣諸君の扱いがアンバランスな作りでちょっとガッカリ。キングギドラに滅ぼされた金星人の意識体が小国の王女に取り憑くSF的設定と、小国内の政争で彼女が暗殺の対象になっているスパイ映画的要素があるのは面白いけど、意外とストーリーに生かされてないです。あれやこれや盛り込んでいるのはいいけど、展開がご都合主義で登場人物のキャラや行動も場当たり的なので、お話にノレませんでした。後半になって、やっと四匹の怪獣が揃うけど、ギドラ以外の三匹が妙に擬人化されていて、子供向けのギャグみたいでがっかり。結局、怪獣バトルもなんか盛り上がらず残念な結果でした。役者では、王女役の若林映子の美しさが際立っていました。さすが、007に出演するだけあります。チョイ役で天本英世、黒部進が出演しているのがご愛嬌でした。
”三大怪獣”って、4匹じゃん、と思ったそこのあなた。 ”三大怪獣”...
”三大怪獣”って、4匹じゃん、と思ったそこのあなた。
”三大怪獣”は、ゴジラ・ラドン・モスラの地球怪獣のことで、
この三怪獣にとっての地球での最大の決戦である、対キングギドラ戦を描いているという意味でした。
(リバイバル時には「ゴジラ・モスラ・キングギドラ地球最大の決戦」になってしまい、ラドンがかわいそうでした…)
本作品最大の収穫は、キングギドラの魅力に尽きます!!
そのデザイン、活躍場面でのミニチュアセット破壊描写、3つの口からの光線と、
着地点の爆発のタイミング、ピアノ線による吊り、と全てが奇跡的、素晴らしいの一語。
ギドラの首のしなりもベスト!(後の平成ギドラでは首が少し折れ曲がったりしている)
技術的には格段の進歩があるはずの平成作品と比べても、数倍優れています。
そして、蘇ったラドンを迎えて実現した、ゴジラ対ラドンにも注目。
「ローマの休日」のようなドラマ部分も面白い。
後の「幻魔大戦」に影響を与えたらしい?
主人公兄妹の実家の団らん風景や、バラエティ番組出演のため来日した小美人、自称金星人の謎など、今観るとドラマ部分が楽しい。
夏木陽介、小泉博、志村喬、佐原健二、田島義文、天宮英世らそうそうたる東宝俳優陣の演技は保証付き。
特に若林映子、星由里子が美しく魅力的です。
また、ザ・ピーナッツは、最後のゴジラ映画出演で見もの。
「モスラ~やモスラ~」は古関裕而作曲のため登場しません!
代わりに小美人が歌う「幸せを呼ぼう」(作詞 岩谷時子. 作曲・編曲 宮川泰)は名曲です。
モスラによる説得と、そのときの小美人の通訳はご愛敬。
岩を抱えて落っこちるギャングもご愛敬。
監督:本多猪四郎×製作:田中友幸×脚本:関沢新一×音楽:伊福部昭という最強スタッフでおくる、
家族そろって楽しめる「明るく楽しい東宝映画」だった、いい時代の作品です。
この度、東宝映画の旗艦映画館、TOHOシネマズ日比谷のプレミアムスクリーンの大画面で観れて幸せ!
ラストの若林映子のドアップ!瞳のハイライトも美しく!
夏木陽介の瞳のハイライトも美しい。
ちなみに、「超定番」その昔、大人と少年の特撮ファンが許せなかった昭和ゴジラシリーズの「お子様向け」ポイント、ワースト5は…(順不同)
1.「三大怪獣地球最大の決戦」モスラの怪獣語での説得
2.「怪獣大戦争」のゴジラのシェー
3.「ゴジラ対ヘドラ」の空飛ぶゴジラ
4.「ゴジラ対ガイガン」の吹き出しで話すゴジラとアンギラス
5.「ゴジラ対メガロ」のジェットジャガーの巨大化
以上!
大人になってしばらく経った今は許せます。
「キングギドラ」初登場ですが本編(ドラマ)パートも秀逸でしたね!
ゴジラ生誕70周年記念上映「ゴジラ・シアター」もいよいよラスト第4弾。
有終の美を飾るのは『三大怪獣 地球最大の決戦 4Kデジタルリマスター版』(1964)。
今回もTOHOシネマズ日比谷さんの大スクリーンで堪能。
『三大怪獣 地球最大の決戦 4Kデジタルリマスター版』(1964)
シリーズ第5作で「ラドン」「モスラ」と共にシリーズ最大の人気悪役「キングギドラ」と戦うのが目玉ですが本作も本編(ドラマ)パートがとにかく秀逸でしたね。
主人公は当時佐藤允氏らと「スリーガイズ」として売り出し中の夏木陽介氏。
妹役に星由里子氏、博士役に名優志村喬氏、その他平田昭彦氏、佐原健二氏と東宝特撮の常連に加え、端役でも大村千吉氏、沢村いき雄氏、天本英世氏、加藤春哉氏と個性豊かな配役が多く、改めて日本映画黄金期の充実ぶりが窺えますね。
そのなかでも太古地球に飛来した金星人の本能に目覚めたサルノ王女役を演じた若林映子氏。
当時としては珍しい日本人離れしたエキゾチックな顔立ちが魅力で若きデヴィ夫人にそっくり。後年『007は二度死ぬ』でボンドガールにも抜擢され国際女優の仲間入りをしました。本作でも「金星からの預言者」という難役を違和感なく演じておりました。
そして「小美人」のザ・ピーナッツ(伊藤エミ氏、伊藤ユミ氏)の圧倒的な歌唱力にも驚かされました。
本編ストーリーは公開当時リバイバル上映で再ヒットしていた『ローマの休日』をベースにしているようで、確かにラストのボディーガードの夏木氏と王女の別れは『ローマの休日』のオマージュでしたね。
因みに金星人から来た預言者とキャラ設定も、当時「自分は金星人」だと主張する人がメディアを騒がしていたそうで、脚本の関沢新一氏が当時の流行や世相をきちんと作品に織り交ぜていることがうかがえます。
特撮パートの大きなポイントは「ゴジラ」の擬人化。以降のシリーズの方向性が決定づけられた点でしょうか。
背景画が富士山麓になったのは海外輸出を意識したそうですが、建物が並ぶミニチュアセットと違い怪獣たちの巨大さは感じられませんが戦いの自由度は高まった感じでしたね。
そもそもゴジラもラドンもモスラも単独作品として制作され、後年他の怪獣たちと戦うことを想定しておらず技斗の演出は大変だったと思いますね。
目玉のキングギドラは3つの首が各々意思を持って別々に不規則に動く操演はお見事でしたね。
「ゴジラ・シアター」で『ゴジラ』(1954)、『キングコング対ゴジラ』(1962)、「ゴジラVSビオランテ』(1989)と改めて大画面で拝見しましたが、本編パートは公開当時の世相や話題、流行、社会問題が色濃く出され、ゴジラの描かれ方も時代の要請を反映してましたね。
怪獣サミット!女王様は金星人?
いや〜、懐かしい。そして面白い!
キングギドラのデビュー作ということで、なにしろ映像が古い。CG全盛の今では、なんともお粗末な印象しか持てない映像。着ぐるみ、ミニチュア合成のチープな特撮の数々なんだけど、オヤジには懐かしくて、ノスタルジックな雰囲気がたまりません。
昭和の風景が、また良いですね。自然に、当たり前にそこに存在する。あぁ、こんなだったな〜って、車とか服装とか・・・
夏八木さんなんて、メチャクチャ若くてカッコいい。若林さんも綺麗で、星さんも可愛らしい。平田さんも渋い。ザ・ピーナッツの歌声も最高。
子供向けの怪獣映画になりつつある頃の映画だと思うけど、役者さん達もホンっと素晴らしい。
ストーリー的にも、地球滅亡というSFチックな本筋の中に「ローマの休日」みたいな王女様とのロマンスがあったりして、エンタメしてます。
某国の紛争に巻き込まれて死んだと思われていた王女様が、金星人の予言者として地球の危機(キングギドラの襲来)を訴える。精神体として存在する金星人が王女様の身体を借りて、伝えに来たって感じかな。
某国の王女様にしろ、インファント島の小美人にしろ、みんな日本語で話すのもどうかとは思うけど。
そして、キングギドラの襲来に向け、ゴジラ、ラドン、モスラが集結する。ゴジラ、ラドンをモスラが説得するってのも、おかしな話だけど、それをザ・ピーナッツが通訳するのも面白い。
実質的に正義の怪獣、ヒーローとしてのゴジラが誕生する作品ですね。
せっかくザ・ピーナッツが出て、インファント島の歌を歌ったんだけど、モスラの歌が無かったのは、ちょっと残念。
キングギドラ三部作、
ガイガン除く。ギドラ初登場作ですが、自分の中ではちょっと低評価。そーだそーだ、無責任な「モスラーしっかりー」、軽石を持って落下等々の影響が多分に有ると思います。ただじわじわ来る所も有りますね、今回は死語の数々。勇ましい格好ですな、ブルーマウンテン! 不忠者めが! 死語ではないが「それは(ためてためて)ショックです」とかも。
結末は少し残念
子どもの頃にどう言う風に観てたか、
あの頃の気持ちを忘れてしまって、
CGのゴジラ映画をたくさん観てきたから
なんとも言えないのだけど、
正直もう少し迫力は欲しかったなと思うし、
決着を付けて欲しかった。
ゴジラの攻撃も主に岩投げと言うのも
当時どう思ってたのだろうか?
ラドンのくちばし攻撃に痛がるゴジラは可愛かったし、
通訳が入ると子どもの喧嘩なのが笑えた。
当時から思ってたけど人間パートの蛇足感は半端ない。
モスラ対ゴジラの遠景でのゴジラの登場シーンは
とても迫力があったのだけど、
今回はあまり良くなかったように思う。
昔はゴジラ贔屓だったのでキングギドラ憎しで見てたけど
今観るとキングギドラの造形はとてもカッコ良い。
王女暗殺サスペンスかい?
初めてゴジラが人類を守る側に与したたことで話題になったゴジラシリーズ5作目、昔、観ていたのだが観たい映画が見つからなかったので再鑑賞してみました。
凄いタイトルの割には決戦は終盤10分程度、それもキングギドラが飛び去って決着つかず先延ばし、明らかに続編狙い。
内容の殆どはセルジア王国の王女暗殺を狙う殺し屋とのせめぎあい。たしかに特撮は手間もお金もかかるので人間ドラマの方で尺を稼ぐしかないのだろうがこれはひどすぎますね、雑誌ムーの発売はまだ(1979)でしたがUFOや金星人などオカルトブームに便乗した脚本の軽薄さが悪目立ちました。近年、ゴジラー1.0で山崎貴監督が原点回帰を図ったのが快挙に思える旧作でした。見直しなので、ごめんなさい、当時の子供たちにはそこそこ受けたのでしょう。
0006 これほど特撮と音楽が融合した映画はない
1964年公開
タイトルバックはこの映画の主題で
ゴジラのモチーフである「ゴジラの恐怖」から始まり
しかしラドンのモチーフにさっと変わる。
(本当はバランの曲なんだけど)
続けて再びゴジラのモチーフへ
バックではキングギドラが一部分のみ見える。
期待感が出だしから沸騰する。
道化役大村千吉を包む阿蘇山の不穏な空気を表す
重低音金管楽器の重々しい鳴りからラドンの鳴き声と重なる
金星人若林映子の顔色一つ変えないズームに
覆いかぶさるシャープなトランペットは素晴らしい。
ゴジラの横浜上陸では「ゴジラの恐怖」が
ジャーン、ジャジャ、ジャーン、ジャジャから
キーンという飛行音。ラドンが横浜上空から迫ってくる、で
ジャジャジャンジャジャ、ジャジャジャンジャジャへと、
ゴジラの戦闘態勢を音楽が表現する。
このシーンは映画史上最高のワクワク感
キングギドラの3本の首が各々意思を持っているがごとく
動くがCGでは表せないこのアナログ技術はどうよ。
このキングギドラ登場シーンでも隕石が光を放ち
優美なトーンが大爆発とともに大自然の猛威に変わる瞬間は
見逃せない。
街中攻撃で当たるを幸いに破壊続ける無重力光線は
そのせいでギドラは空を舞うという発想には追いつけない。
最後はお約束富士の裾野でのモスラを含めた
大乱闘スマッシュブラザーズ。
ゴジラ、ラドン、ギドラのモチーフも重なり合って乱れ飛ぶ。
特に「ゴジラの恐怖」はハープまで奏でるようになり
優雅さまで漂う。
本作で東宝怪獣路線は頂点を極めることになる。
90点
初見 1971年12月19日 梅田劇場
東宝チャンピオンまつり
ゴジラモスラキングギドラ 地球最大の決戦
どうやら話がまとまったようです
昭和ゴジラシリーズ5作目
小美人の怪獣たちの通訳が面白く幼き日に見て以来ずっと記憶に残っていたので、これが観たくて再鑑賞したようなもの
今振り返ると、ゴジラ・ラドン・モスラ・キングギドラの東宝の三大怪獣がでてくるだけでなく、007を意識したような暗殺者とボディガードの刑事の銃撃戦などてんこ盛り
(王女役の若林映子さんはボンドガールに抜擢されている)
クライマックスまで、ゴジラはずっとラドンとケンカしているのもシュール
そして今作以降、ゴジラはヒーローになっていく!
「『モスラ対ゴジラ』に続く怪獣映画10周年記念作品の第2弾、超人気怪獣キングギドラ衝撃の登場!に興奮」
IMAX大画面で観たいゴジラ作品の一つ!
山崎貴セレクションにて劇場スクリーンで鑑賞。
独自採点(81):『モスラ対ゴジラ』に続く怪獣映画10周年記念作品の第2弾(この年は東宝特撮映画が実に3本、まだこの頃はゴジラはシリーズ物として認識されていなかったため特に10周年などの行事はなかった)。観客動員は432万人(541万人リバイバル含む)。怪獣路線が一般映画からファミリー路線へ転換した分水嶺的作品。市街地ミニチュアセットスケール1/ 25?
制作田中友幸、監督本多猪四郎、特技監督円谷英二、音楽伊福部昭
通称:決戦ゴジ(スーツはモスゴジ流用だが表情は三白眼が台本上の理由からか人間の様な目に変更されている)・防衛:防衛隊/防衛大臣(今作防衛兵器は出演無し)「国際連合軍」・登場怪獣:キングギドラ/モスラ/ラドン・1964年(昭和39年)12月20日公開・93分・上陸地(横浜・駿河湾)・破壊地(横浜マリンタワー・松本城・西武園・東京タワー・ゴジララドン富士山麓激闘)・特撮爆破炎上破壊規模A(炎上やや少なめ)
冒頭大手町から初代ゴジラが破壊して出禁になった銀座和光の時計塔のシーンが印象的、昭和ゴジラシリーズで初めてゴジラが善玉として描かれた、黒部渓谷ロケや阿蘇の空撮とスタジオ撮影の融合、特撮シーンも勿論あるが善玉怪獣となった事で怪獣同士モンスター語で話し合うなど擬人化が始まった作品(やや滑稽なシーンなので劇場内には笑いも起きるが微笑ましいと言えば微笑ましい)、なんと言っても昭和ゴジラ屈指の人気怪獣キングギドラが産まれた記念碑的作品、富士山麓の神社大鳥居から望むキングギドラもだが隕石を破り天空へ舞う炎からキングギドラへ変わる登場シーンはやはりかっこいい。そして、64年はオリンピックの年でもありラドン・モスラという人気怪獣の饗宴は怪獣オリンピックの趣。対決こそ富士山麓の原野だが富士山麓での多くの攻防の中でこの決戦が最高の出来だと思う。背景の富士山と怪獣のバランス出来栄えが良い、久々に市街地ミニチュアセットの破壊特撮が多いのも嬉しい。SF的要素がありながらもドラマもしっかりとしている。
キングギドラの操演・光学光線などの特撮全般は、その後の怪獣ブームへと続くターニングポイントとなった作品かもしれない。1971年東宝チャンピオン祭り(73分)で再映。ゴジラ登場は太平洋海中から出現(モスゴジ)、横浜港/駿河湾上陸(モスゴジ・水没膝下)
※:キングギドラ単独主役作品も計画されていたらしい、結果としてゴジラとの共演は大正解な作品。
64年は東宝特撮が多く作られまだまだ特撮は客を呼べる状態だったが、既に映画産業は斜陽。全盛期の2割強だが映画実質料金は¥178で全盛期の2.8倍と負のスパイラルに入っていた。
時代:「モスラ対ゴジラ・宇宙大怪獣ドゴラ」東京五輪・東海道新幹線開業、シャープ世界初の電卓発売、日本武道館開館、「高島忠夫長男殺害事件」、ソニーが業界初の家庭用ビデオテープレコーダ「CV-2000」を発売、 新宿駅に日本初のコインロッカーが設置される、全国映画館数が5,000を割り込む、ガソリン¥48/ℓ・砂糖¥165/Kg・会社員平均月収¥63,396、「ハウスバーモントカレーだよーCM」大ヒット¥60、月間「ガロ」・平凡パンチ創刊、ひょっこりひょうたん島、日米海底ケーブル開通、バービーブーム、五輪中止も検討された都内大渇水、東京自動車台数100万台越え。
好きなショット:82’富士山麓でゴジラがキングギドラに石を投げるシーン、神社鳥居越しのキングギドラ
”特撮映画“の到達点
CGど迫力の「マイナス・ワン」を劇場で、BSで「シン・ゴジラ」を観たあと、どうしても見たくなって年末の休みにビデオで観たのが「地球最大の決戦」
上記2作を観たあとでも私にとってのベストゴジラ映画である。
キングギドラが神社の鳥居越しに山里を破壊するシーンは、美しく神々しい。
このシーンだけで観る価値あり。
特撮の到達点とも言える名シーンである。
元祖「ゴジラ / キング・オブ・モンスターズ」‼️
この作品から "怪獣プロレス" という言葉が生まれたのでしょう‼️ゴジラ、ラドン、モスラが共闘してキングギドラを迎え撃つ‼️有名な怪獣会議‼️「ローマの休日」を参考にした人間ドラマも、今観てみるとツッコミどころだらけなんですが、怪獣プロレスを観せるためには、しっかり人間ドラマを描かなければならないとの製作者側のこだわりが感じられます‼️これで自衛隊の戦車や戦闘機がギドラを迎え撃つ戦闘描写や、モスラが成虫になって翔び立つ姿を見れたら、星一つぐらいオマケできたかも‼️しかし「アベンジャーズ」のマーベルよりも半世紀も前に、"東宝特撮怪獣映画ユニバース" を展開していた東宝はスゴい‼️
ラドンもそうだと言っています
ゴジラ映画はこれでようやく10本目くらい。
(本家、シンゴジラ、ギャレス版、84年版、ドハティ版、ヘドラ、ビオランテ、総進撃、2001年版)
モスラが召集された時点で残り30分切っていて、すわ決戦か!と思ったのにそこからの流れがあまりにグダグダなのに驚きました。
キングギドラのデビュー戦のはずが、「ローマの休日」とか金星人とか、それ以外の要素が多すぎてインパクト薄い。。でもあの耳障りな鳴き声と東京の大破壊シーンはよかった。色はともかく雷撃のタイミングがキレキレでかっこいい。
ゴジラとラドンは顔はマヌケだし前座のプロレスも間延びしてましたが、ミニチュアが破壊される特撮はクオリティ高かったです。
それにしても駄々っ子みたいな両者に比べると、モスラは幼虫のくせに終始冷静。
そしてなぜかモスラの糸で撃退されるギドラ。おい放射能どうした。。
なんだかよくわからないまま終わった。。ラドンもそうだそうだと言っています。
ただ、近年の作品と比べると人間パートの話運びがスムーズで、こんな内容なのにガチャガチャしないのはすごいなと思いました。
あとはヒロイン2人がたいへん麗しいです。
ゴジラは悪役から解放された
これは面白い!傑作です
過去の怪獣映画の中間決算ともいうべき作品です
キングギドラという絶対悪を敵にする事で、相対的にゴジラもラドンもモスラも地球怪獣という括りになり、人類の味方であると再定義されたのです
これは見事な設定です
これによりゴジラは悪役から解放されたのです
今後は悪役怪獣が出現すれば、正義の味方として登場可能になったということです
つまりシリーズの生命を長く保つことに成功したのです
このキングギドラの造形が特に素晴らしい
地球の古代生物由来から解放された、造形上の自由を得て従来の怪獣像からはかけ離れた宇宙怪獣の形
それでいて伝説の西洋ドラゴンや八岐大蛇をモチーフにしておりその禍々しいさが一目でわかる姿形なのです
そして金色!
強さ、それも最強である、怪獣のキングらしさが雄弁に表現されています
同じ宇宙怪獣でもドゴラのような不定形怪獣では、不気味さはあっても悪魔の化身としての具体性が足らないのです
その上で、ドラマパートもキングギドラとは何かを伝えるために構成され、さらに誰もが馴染みのあるローマの休日をモチーフにすることで飽きさせない工夫をほどこしてある
黒澤明監督の赤ひげの製作遅延で急遽正月映画に繰り上がったにしては、本当に良くできています
ゴジラシリーズは通常は1年間隔ですから、本来なら翌年のゴールデンウィーク公開予定だったはずです
本多猪四郎監督と黒澤明監督は共に巨匠山本嘉次郎監督の門下生で、長年の親友なのです
ですから、半年繰り上がったスケジュールを頑張ったのだと思います
キングギドラを背景に、前景に石の鳥居や赤いアーチ橋のカットは目の覚めるような絵です
上空を通過して松本城の瓦が飛び散るカット、反重力光線が縦横に飛び交いビルが破壊される様も従来の破壊シーンをさらに進めたものになっています
有名な三大怪獣会議シーンや怪獣同士の戦いもユーモラスなカットを交え子供達も痛快に楽しめる工夫が凝らされています
怪獣映画の傑作だと思います
多少消化不良な感じを残るものの
子供と一緒に映画館いったとしても親父も最後まで退屈しないで見ていられるレベルだと思った。 何しろ登場している女優たちがみんな可愛い。怪獣の話とほぼ関係ない話がうまく絡めて話が進んでおり、脚本としてそれなりに成功している。私は大画面のプロジェクターで映画を見ているのでキングギドラの部分が意外にも迫力あるので驚いた。
怪獣プロレス ゴジラ・モスラ・ラドン組vsキングギドラ 変則タッグマッチ
キングギドラ初登場ということで興味が湧いた一作。
ゴジラシリーズを見直して改めて思った事がある。ゴジラ映画ってプロレスみたいだなと思った。
アメリカから持ってきたプロレスで力道山が国民を熱狂させたように第一作・ゴジラは怪獣映画というジャンルが無い時代に日本人に衝撃を与えた。
そこから怪獣vs人間では無く怪獣どおしの対決になる感じはプロレスにおける禁断の日本人対決のようだし、ゴジラvsキングコングは猪木-アリ戦、三大怪獣 地球最大の決戦でタッグマッチ開始、次いでオールスターで怪獣を出す路線はIWGPトーナメント、人気の陰りが見えたら怪獣映画とは子供映画なのかサイエンスフィクションなのか自問自答し1984ゴジラを生み出す。この流れはプロレスが格闘技とエンタテイメントの狭間技でもがきながらUWFを生み出す流れに似ている。
そこからvsシリーズでゴジラをSF映画として作る挑戦は興業利益という現実の前にやはり子供向けにシフトせざる終えなかった。それはUWFが利益という現実の前に格闘技団体になれず新日本プロレスに敗北した経緯と被る。
SFと子供向けの狭間でもがきながらシンゴジラが生まれる様子はプロレスラーが格闘家と戦い敗北していく中で総合格闘技が生まれたようだ。
怪獣達もゴジラがアントニオ猪木、坂口征二の立ち位置にアンギラス、藤波がモスラ、長州はキングギドラといった所か。
前置きが長くなってしまったが今回の三大怪獣 地球最大の決戦は後に名ヒールとなるキングギドラのデビュー戦であり、初めて怪獣どおしの共闘、タッグマッチが行われた作品です。
期待していたがなんとなく脚本で詰めなきゃいけない所が抜けている。その対応で良いのか?と疑問に思う所が多々。飛行機や崖から落ちた王女がどうやって生きていたのか?金星人として振る舞う王女はどこからどう見てもキチ◯イなのにその発言が新聞載ってしまう都合の良さ。公共の情報に載ったことで王女の安否が分かる流れなのだが、うーんと思ってしまう。また安易に博士が出てくるのも都合良いなと思ってしまう。あとやっぱり怪獣が出現しているのに内閣や自衛隊の司令部が出てこないと「いいのか?」と思ってしまう自分が居る。(シンゴジラの功罪か)
何というか怪獣映画は特撮目的だからドラマは蔑ろ、では今はもう通用しないとわかった。特撮を納得させるためにドラマがあり、ここをキッチリ作らなくてはもう今の観客は付いてこない。
色々書いてしまったが何というか昔の娯楽を満喫出来る映画だと思う。特に怪獣会議の場面は良い!なんかグッと来るものがある。また東宝特撮の黄金期かとんでもなく金が掛かってるだろ、と思わせるセットがチョコチョコ出てくる。(黒部の登山風景なんてあれセットなのにどんだけデカいんだ…)
見終わった後、高貴な人がイタリアで休みを満喫する某映画に似てるなーって思ったらやっぱりプロットのベースはそこから持ってきてるようです。オープニングのギドラのウロコのアップ、不気味なんだけどなんとなく荘厳で好きだ。
最後に!モスラ、脱皮しないのかよ(笑)
オリジナル版「三大怪獣」を観て
1回目 日本映画専門チャンネル(見た日不明)
2回目 日本映画専門チャンネル(5月29日)
ハリウッド版「三大怪獣」を見るために55年前に公開したオリジナル版を観ましたが面白かったです❗️
何よりキングギドラvsゴジラ・モスラ・ラドンの戦いが凄かった!
これでハリウッド版も更に面白く観れそうです
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