ゴジラの逆襲のレビュー・感想・評価
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これは酷い
前作で死んだゴジラが再び。
ゴジラは一匹だけでは無かったらしい。そして、他の怪獣も出現。前回、ゴジラを葬った方法は考えた学者毎今は無く・・・・どうする。
ここまでは良いんだけどさぁ。
ゴジラの第一発見者とは言え、民間の漁業会社パイロットに状況説明をして貰った後、彼らを同席させたまま対策会議・・・・えぇ・・・・・。
以後もゴジラが上陸、灯りに反応する為に照明を制限した町を受刑者用護送車が走る。いや、流石に中止させるだろ。しかも、手錠もせず、受刑者同士を腰紐とかで繋げるとかもせずに脱走され、逃走に使ったガスタンク車の事故で火災が起き、沖に去ったゴジラが再び上陸。
舞台が北海道に移り、北海道支社に異動してきた最初の民間機パイロットも何故かゴジラ捜索に参加。挙げ句、元軍人だったからと言え、航空自衛隊のジェット戦闘機を操縦したり、もう一人の民間機パイロットはプロペラ機でゴジラを煽って返り討ち。最後はゴジラを雪で生き埋めしたから「やっつけた!」で完。なんじゃそれ。
新しい怪獣を出した意味も殆ど無く、一作目が受けたから急いで作ったのが丸わかりの駄作。
名作になれなかった凡作
怪獣同士のプロレス対決、航空機での応戦など怪獣映画の定番を生み出した作品
昭和シリーズの相棒となるアンギラスのデビュー作でもある
だが、人間ドラマが薄く、悲壮感も足りない
おバカな囚人のシーン、あれいる?
最後の特攻も人命軽視でたくさんパイロットが亡くなっているのに悲壮感も足りない
昔の映画だからそこまで求めてはいけないが、初代と見比べるとどうしても見劣りする
ゴジラ二作目記念すべき怪獣対決、円谷英二が特技監督というクレジットを確立した作品。
独自採点(62):市街地ミニチュアセットスケール1/ 25(超全集)
制作田中友幸、監督小田基義、特技監督円谷英二、音楽佐藤勝
通称:逆ゴジ・登場怪獣:アンギラス・防衛:防衛隊/(クレジット無し)「海上防衛隊」・昭和30年4月24日封切り・白黒スタンダード/上映時間:1時間22分・上陸地(大阪湾此花区)・破壊地(大阪湾岸工業地帯・大阪城)・特撮爆破炎上破壊規模B(初ゴジよりは少なめ)
特徴:目線が対戦怪獣向けに正面、首のシワ覗き穴目立ち、尻尾が柔軟、背びれ3番小さい、足指4
志村喬・千秋実・土屋嘉男・小泉博はじめ黒澤組の名優が出演。全体的に暗いトーンでかつホワットした映像はクリアだと着ぐるみが陳腐に移るのでフランス映画の影響を狙って撮影したという。
初代からわずか5ヶ月後の公開だったことからも準備不足が否めない作り、途中ゴジラの被害報告する場面では前作の映像をそのまま流用している。正直第一作目がこの出来だったらゴジラの歴史は続かなかっただろう。
対戦怪獣のアンギラスも元々は別の作品になる予定だったらしいが、前作の歴史的大ヒットによりゴジラの対決怪獣第一号として登場する事に。ただしゴジラスーツは格段の進化を遂げて格闘シーンでは驚異的な動きを見せる。戦う舞台は大阪、前回が東京だった事もあり大阪経済界から「ぜひ大阪に」と言う中々政治的な大人の事情も笑える。特撮は地下鉄の天井が崩れ大量の水が流れ込むシーン(東宝の大プールは未完成だが、のちに「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」のために大プールを設計した井上泰幸こだわりのシーン)や大阪城破壊シーン(大スタジオ完成)は見応え十分だ。ゴジラの上陸は小プール(ひざ下)。観客動員はゴジラ作品の中でも3位と映画が娯楽の中心だった頃の動員数は今更ながら驚異的。ただ、前作からかなりの短期間で作られたこともありゴジラの登場シーンが少ないのは残念。
時代:人口:9千万人(封切料金¥130※実勢価格約半額)、団地の平均家賃は47,900円、TBS開局、後楽園遊園地オープン、都内にスモッグ発生(毎日ムック)、初のアルミ1円発行、ソニー初のトランジスターラジオ発売、平均寿命(女性68歳・男性64歳)、ラッシュアワーの押し屋アルバイト初登場、銀座交差点は都電走り銀ブラをする人の風景、日本電信電話公社が料金前納式の公衆電話機を発売、 トロリーバス池袋駅 - 千駄ヶ谷四丁目間・千駄ヶ谷四丁目 - 渋谷駅間開業(68年廃線)、物価ガソリン¥37/1ℓ・ビール大瓶¥125円/自動車保有台数16万台、前年末からの神武景気で高度経済成長著しい時期、英国が水爆製造開始、東京国際空港(羽田空港)の先代のターミナルビルが開館、ワルシャワ条約機構結成=冷戦激化、 日本住宅公団(現在の都市再生機構)設立
好きなショット:44’大阪城門越しにアンギラスと睨み合う
初の怪獣プロレスと戦後の人々のたくましさ
◯初の怪獣プロレス作品
初の対戦怪獣登場。
開幕後すぐに対戦開始。
怪獣プロレスとしては発展途上だが、
野生の狂気と荒々しさを感じる
俊敏性のある戦いが見どころ。
◯戦後の人々のたくましさ
街や仕事場を何度破壊されても
決して暗くならず前向きに立ち上がる
姿に戦後の人々の強さを感じる。
◯逆ゴジ
初代同様の不気味な目と外側に
剥き出した牙が特徴。
怪獣プロレスを意識した中の人が
動きやすい着ぐるみの造形。
◯初代アンギラス
初の対戦怪獣。
全身に生えた棘が特徴。
身体中に脳髄が分散しており、
俊敏な動きが可能。
◯花婿さんこと小林
劇中で最も愛嬌のあるキャラ。
ゴジラとの戦いで殉職する。
△展開が少し単調
アンギラスとの対決やラストの
雪崩作戦まで同じことの繰り返し
であり、単調に感じる。
△初代との作風の違い
前作は戦争も想起させる重厚な
テーマを扱っていたが、今回は
戦争の影響を感じさせながらも
人間ドラマが主体の娯楽映画であり、
前作の作風が良かった人には
イマイチかも
北緯53度 東経148度ってロシアの領海だよ。プーチンじゃなくても怒ると思うが。
焼夷弾を使うのは、戦後まだ10年位で許される映像なのだろうか?
『ゴジラ』が一番良いと言うが、その他のゴジラシリーズなんて、見る価値のある映画はないと思う。しかし、こういった映画で育ってきた世代としては情けなくなる。また、大阪の空襲による大火も現実に体験した人達はどう考えていたのだろうか?無神経な映画である。
黒澤明監督作品に出演していたような俳優がこういった映画に出なければ食っていけない日本の芸能界は情けない。60年以上経つ今もそれは変わらない。
ゴジラはエラ呼吸のはず。何故?陸上で縄張り争うするのか?分からない。同時にエラ呼吸でないならば、オキシジェンデストロイヤーの効果がわからない。ストーリー進行に矛盾があるのが、見る価値が無しと言う理由だ。
北緯53度 東経148度ってロシアの領海だよ。プーチンじゃなくても怒る。
怪獣プロレスの始まり始まり~
①若いときは小泉博、男前だったのですね。でも声が高くて男前ではなかったのが残念。②千秋実がもうけ役。実は親友のフィアンセを好きだったことが判るのはよくある設定だがホロッとさせられる。③子供の頃に見たら信じ込んでいて成長してから裏切りただろうてど、この年になって観ると「はぁ?」が多出。先ず、何故ゴジラとアンギラスが伊良戸島でケンカしてたら説明まるでなし。偉そうな先生が、「アンキロサウルス=アンギラスで肉食の暴竜、体長は100メートルくらい」現代では絞首刑ものですな。アンキロサウルスは草食のおとなしい恐竜ですし、怪獣でもありません。④ゴジラとアンギラスの戦いは撮った写真を早送りしたのでしょうが、怪獣の闘いは本来これくらいのスピードでなされるはずで後のもったりしたやり取りに慣れた目には新鮮でした。火炎噴射で焼き殺されると聞いていたのに、本当の死因は首を噛み切られるのね。⑤結局大阪も壊滅的な被害を受けるのてすが、中之島大壊滅で御堂筋線淀屋橋駅が水浸しになってしまいました。壮観ん。桑原桑原、お決まりの大阪城破壊(これが怪獣映画最初?)ですが、この後「キングコング対ゴジラ」での小田原城破壊、まるっきりオマージュの「ガメラ対バルゴン」の大阪城を挟んでの死闘、「ウルトラマン」のゴモラによる破壊と映画的記憶は引き継がれて行きます。⑥初代「ゴジラ」も厳密に言えば映画としては傑作ではありません。が、この作といい当時の東宝が怪獣映画おいうジャンルを造り上げようという意気込みが感じられて宜しい。⑥初代「ゴジラ」に比べ、大阪があんなに壊滅したのに確かにお気楽ムードですが、それはやはり大阪人の方が明るくたくましいということで。⑦氷詰めになったゴじラは次の「キングコング対ゴジラ」で華々しく氷山の中から出現してくれます。⑧この頃からゴジラは毎年日本に上陸する台風扱いになっていくのがわかります。新型コロナウイルスと人類が共存していくか、はこれからの課題ですが、ゴジラと日本人は昔から共存していたのですね。
リマスター版があれば…
白黒映画の醍醐味であるすっきりとした映像などほとんどなく、デジタル映像になれきった現在では、非常に見づらいし、音も悪い。
見どころはゴジラ対アンギラスなんだけど、勝負の行方があっけなかった!
ゴジラメインではなく、人間世界に怪獣が登場する設定になじめなかった。
意外とスリムなゴジラさん
そもそもなんでゴジラとアンギラスは戦っているのでしょう?別に補食するわけでもないし。最後はこんがり焼いてましたが、食べずにそのまま放置でしたし。不思議だ。
そんなこんななゴジラ第二作目です。いやー、白黒ですし昭和な雰囲気で観てて面白かったです。魚群探すの飛行機から目視だったんだ!とか宴会のシーンとかあのレトロ感が良かったです。当時って大阪でもあまり高い建物なかったんですね。今と全然違うんで時代を感じます。というゴジラとあまり関係ない所が楽しかったです。
しかし、アンギラスの中の人は四つん這いで大変だったろうな。良く見るとアンギラスって後ろ足が長くってけっこう人の形なんですよね。怪獣同士のバトルが最後に来るかと思いきや、アンギラス中盤で殺られちゃったのにビックリでした。
こういう古い映画ってなんだか味がありますね。当時作ってた人は現場大変でも色んなアイデア出しあって楽しかったんだろうなっと想いを馳せながら見てました。
野性味溢れる二大怪獣の闘争!
ゴジラ・シリーズ第2作。
Blu-rayで久しぶりの鑑賞。
原作(ゴジラ―大阪篇)は既読。
正真正銘1作目の続編となっています。昭和シリーズでは作品の繋がりが曖昧なものが多いので、珍しいパターンです(例外は「ゴジラ対メカゴジラ」と「メカゴジラの逆襲」)。
山根博士が前作に続いて登場し、ゴジラの被害状況の検証と云う形で前作の映像が使用されました。昭和シリーズで前作のキャラクターがそのまま続投するのは本作だけです。
前作のラスト、山根博士の言葉(このゴジラが最後の一匹だとは思えない)が早くも現実のものとなってしまいました。
しかも今度はゴジラだけじゃなく、同じく水爆実験の影響で安住の地を追い出された暴龍アンギラスまでもが出現!
防衛隊の灯火管制の甲斐無く大阪に上陸した2頭は、大阪の街を炎と瓦礫の海に変えながら死闘を繰り広げました。
2作目にして(それがメインではありませんが)早くも怪獣対決が描かれた、と云うのが特筆すべき点でしょう。
執拗に喉笛を狙い合うなど、まさに野生動物同士の殺し合いと云う感じでした。しかも動きがとてもスピーディー。
それもそのはず。撮影中にカメラの撮影スピードが設定ミスで倍速になっていたことから出来上がった偶然の産物です。
ミスに気づいたスタッフが円谷英二特技監督に報告すると、「おもしろそうじゃないか。そのままでいこう」と大英断!
大阪城を崩すシーンのクォリティーが素晴らしい。精巧につくられた大阪城のミニチュアがまず目を引きました。
戦いの衝撃で徐徐にひびが入る細かい演出が光り、ゴジラがアンギラスを大阪城諸共倒して崩壊する様が圧巻でした。
アンギラスとの激闘を征したゴジラは氷に包まれた神子島に上陸。人類はゴジラを氷の中に埋めて動きを封じる作戦を思いつき、神子島の山頂にロケット弾を撃ち込むことで雪崩を発生させ、ゴジラを生き埋めにすることに成功しました。ゴジラ生き埋め作戦の描写は、雪山スレスレを通過しながらロケット弾を撃ち込まなければならないと云うスリルが炸裂し、本物の氷を使った雪崩のシーンはとても迫力がありました。
ドラマ部分はアダルトな雰囲気で、ダンスホールが出て来るし、脱走する囚人たちが登場したり、主人公とヒロインの恋愛が描かれたりと、まだまだ子供向けじゃありませんでした。
そしてなんと言っても千秋実氏の名演が本作には欠かせません。誰からも好かれるパイロット・小林を演じていました。
使命感の強い小林が辿った運命は涙無しに観ることが出来ません。生き埋め作戦は、小林の乗る飛行機がゴジラによって撃墜され氷山にぶつかったことがきっかけとなりました。
唯一の特撮映画への出演ですが、本作だけでゴジラ・ファンにとても強い印象を残しているのではないでしょうか?
怪獣映画も、人間側のドラマを彩る役者さんがちゃんとした演技をしていないといけないと云うことの証明でしょう。
[余談]
ゴジラのスーツの出来は急ごしらえの感が否めませんでしたが、ドラマと言い特撮と言い、時間が無い中での製作にも関わらず高クォリティーなのがすごいなと改めて感じました。
[以降の鑑賞記録]
2019/11/04:Blu-ray
2020/09/15:Amazon Prime Video
2021/06/27:Blu-ray
※修正(2024/06/09)
アンギラス可愛い。
ゴジラシリーズ第2作目の作品。
第1作目は「反戦・反核」というテーマがあり、
社会風刺的な作品になっており、非常に見応えがあったが、
今回の作品には社会的なテーマ感じられなかった。
今回、大阪を舞台にアンギラスという新たな怪獣が登場するが、中盤でゴジラに燃やされこれといった盛り上がりもなく退場。
ただ、アンギラスの佇まいが可愛すぎる。
暴れるゴジラに必死の四つん這いで首元に噛みつくシーンはかなりの萌えポイント。
その後、舞台は北海道へ。
またまたゴジラが登場するのだが、どうやって殺すのか注目していたらまさかの生き埋めEND。
前作と今作の原作を担当した香山滋が2度もゴジラを殺すのは可哀想だと思い、生き埋めENDに至ったようだが、消化不良に終わった印象。
ゴジラとアンギラスの“戦い方”は今見ると新鮮
1954年公開『ゴジラ』の記録的大ヒットを受け、その僅か半年後に公開された続編。
大阪を舞台に、暴竜アンギラスと戦う。
怪獣映画史上初の怪獣対怪獣。
今では光線技やプロレス的な戦い方が主流となっているが、相手の喉元を狙う噛み付き合いの戦い方は、本物の獣対獣を思わせ、今見ると逆に新鮮さを感じる。
そのアンギラスは映画の中盤で早々とゴジラに敗れ、ラストはゴジラを氷の中に閉じ込めようとする“ゴジラ対人類”が描かれる。
アンギラスが噛ませ犬のような存在だが、これ以降、怪獣対決が主流となり、ゴジラも何処で道を間違えたのか正義のヒーローになってしまうので、ゴジラと人類が真剣に対するのは暫くお預け。
そういった意味では貴重。
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