ゴジラ(1954)のレビュー・感想・評価
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昭和29年で白黒なのに…
今見ても迫力がすごい。街が破壊されるシーンは強烈。水爆実験とのからみや芹澤博士の話もグッとくる。実は今回はじめてみた。それでハリウッド版では海底にいたのか、と。大画面で再確認できるゴジラの一作目。なかなか貴重。
やはりオリジナル
ゴジラの原点にして重厚なSFドラマの極地点
単純に怪獣映画として観てきたゴジラシリーズの捉え方が一変する、衝撃的な作品でした。人類が制御できない科学技術を発明してしまった芹澤博士の激しい葛藤と苦悩は、単なる反核ではなく今も普遍的な人類の課題だと思います。芹澤博士の思想と行動は、先日公開された『オッペンハイマー 』にも通じると同時に,ある意味超えた、強いメッセージ性を感じました。一方、モンスター映画としての本田猪四郎監督の演出は、ドラマ作品のように重厚かつ手堅いものがあり、感服しました。なかなかゴジラの姿を見せず、土着の呪術的存在のようでいながら、業火をバックに銀座を蹂躙する姿はまさに魔王のような禍々しさです。映像においても、荒れ果てた漁村の風景は銅版画のようだし、街を破壊し尽くすゴジラの姿は墨で描いた戯画のようにも感じられ、様々な表情が見えるモノクロ画面が素晴らしいです。役者では、宝田明の若い時のイケメン振りもさることながら、平田明彦のインパクトには敵わず。
70年の歴史の原点を味わえる最高に贅沢な体験でした
TOHOシネマズで今日から始まったゴジラ生誕70周年記念上映イベントの「ゴジラ・シアター」、その幕開けとなるのが1954年製作の輝かしきシリーズ1作目の本作
とにもかくにも本作が劇場の大スクリーンで観られるというだけでも相当に貴重な機会、全国でたったの5ヶ所でしかやってないのにラッキーな事に勤務先からすぐ近くのTOHOシネマズでやっていたので観ないわけにはいかないでしょう、と仕事帰りに鑑賞
これまで何度か観てきましたが劇場で観たのは初めて。
やっぱり劇場で観るとこれまでとは全く違う印象を受けます、最高の没入感を味わえ文句なし!本当に素晴らしい体験でした
シリーズ最近作の「ゴジラ−1.0(以降マイゴジと記載)」で素晴らしい感動を覚えたのが記憶に新しいですが、こうやって観るとマイゴジは第1作をこよなく愛する人々が敬意を込めて70年のVFX技術の進化をフル活用して作った究極のリメイク作品なんだと理解しました
ゴジラが銀座をぶっ壊しまくり東京を火の海にしたり、そんな中TVレポーター達が命がけの実況中継はするわ、戦闘機はゴジラの頭上をグルグル回るわ、と70年前に作られたとは思えないマイゴジでも再現された現代にも充分通用する手に汗握る大興奮の名シーンの数々に圧倒されました
制作自体がリアルな戦後間もない状況下での見ごたえのある強いドラマ性、そしてキャスティングも良かったですね、尾形を演じる宝田明さんがカッコよかったし、ヒロイン山根恵美子を演じる河内桃子さんは清楚で上品な素敵な女優さんでした、そして“芹沢博士”をエネルギッシュに演じる平田昭彦さんも素晴らしく、彼ら若手を包み込むように名優・志村喬さんが静かに力強く山根博士を演じ作品に深みを持たせています
その後70年、日本国内だけでもマイゴジで通算30本が作られることになる日本が世界に誇る一大エンターテインメント・シリーズの礎の極致をまざまざと見せつけられ、本当に感動的で至福の時間を過ごしました
TOHOシネマズさんの素晴らしい企画に感謝です、11月まで続く本企画、全作品制覇しようと思います
まさに原点にして頂点
ゴジラ生誕70周年記念上映「ゴジラ・シアター」が全国のTOHOシネマズさんで実施中。
本日は日比谷の259席の巨大スクリーンでデジタルリマスター版『ゴジラ』(1954)を堪能。
すでに本作品を数十回は鑑賞しているが今回は『ゴジラ-1.0』『オッペンハイマー』の鑑賞後。
デジタルリマスター上映のおかげで公開当時スクリーン再現できなかった円谷英二監督の細部のこだわりやミニチュアを駆使した遠近感は改めて「さすが!」と唸ったが、今回は特に本編パート(ドラマ)の素晴らしさを再認識しましたね。
単なる怪獣映画、特撮パニック映画ではなく反戦映画としてのしっかりとした人間ドラマ、ゴジラが大戸島で出現するまでの緊張感、特撮とドラマのバランスの良さは本多猪四郎監督、脚本の村田武雄さんの力量に寄るところが大きいですね。
改めてキャストにも注目して鑑賞しましたが、フレッシュな演技の宝田明さん、河内桃子さんをはじめ、芹沢博士役の平田昭彦さん、山根教授役の志村喬さん、新聞記者役の堺佐千代さん、
婦人代議士役の菅井きんさんなど当時の東宝常連スターが総出演、群衆が逃げまどうシーンも何百人ものエキストラを動員して臨場感もあってゴジラの特撮パートがなくても本編パートだけでも惹きつけられましたね。
上映後には富山省吾プロデューサーのトークコーナーもあり産みの親の一人田中友幸プロデューサーとの思い出話や制作秘話、田中プロデューサー、本多猪四郎監督、円谷英二監督、伊福部昭さんの4人の天才を集めた森岩雄さんの話も聞けて大変貴重でした。
まさに原点にして頂点。堪能いたしました。
今になって最初のゴジラ
すべての元となった作品。
時代を感じる
良くも悪くも時代を感じる。
戦後、核実験などの背景を感じる。その一方、やはり古い作品なので設定とかが雑なのも確か。でも、これをリメイクしても何かが違うものが出来てしまうんだろうなぁ。シンも、戦後と言う背景のマイナスも違うし。
一番凄いのはゴジラがチャンと死ぬって事かなぁ。この後のゴジラ、強いのは良いけど、不死身はチョッと・・・。
存在し得ない物を創り出した先駆者たちの才覚
監督は本多猪四郎。
撮影は特撮の神様・円谷英二。
【ストーリー】
小笠原諸島大戸島近海で、巨大生物による貨物船沈没事故が相次いで発生、調査団が結成される。
調査の結果、ゴジラはアメリカの度重なる核実験によって生み出されたと空前絶後の巨大な生命体と結論づけられる。
隠蔽しようと奔走する政府だが、ついに本土上陸し、その巨大な姿にパニックにおちいる民衆たち。
奮戦する国防軍だが、あらゆる現有兵器を受けつけず、圧倒的な攻撃力になすすべなく蹂躙されてゆく。
絶望のさなか科学者たちは、秘密裏に開発された悪魔の発明、オキシジェン・デストロイヤーを武器に、ゴジラ討伐にいどむ。
ファーストゴジラです。
和製キングコングとして生み出され、それ以上の存在として今なお君臨する、誰もがみとめるモンスターの王です。
元祖ゴジラは人間の愚かしさと悪意の集合体で、とにかく不気味に描かれてます。
黒々とした着ぐるみを大きく見せるためのアイデアが、これでもかと詰めこまれ、町も村もひたすら潰されてゆく絶望感。
ゴジラはディザスター・ムービー(災害映画)だと思っている自分のような人間にとって、やはりこの視点から作った物語こそ至高に思えます。
大きくて頑丈ってだけでどえらい存在感なんですから、早く動いたりしないでいいんですよ、ゴジラとロボコップは。
※あくまで個人の感想です
ストーリーは陰鬱で音楽も恐怖をあおる息ぐるしいスリラーですが、人物や物語は重厚に作られており、今に至るまでその影響はありありと分かります。
たとえばオキシジェン・デストロイヤーの開発者・芹沢は『機動警察パトレイバー』OVA版第3話『4億5千万年の罠』にも出てきた「シメサバ定食ご飯大盛り」平田博士にそのまんまパクられてます。
ちなみにこちらでは水中酸素破壊装置オキシジェンデストロイヤーこと「ドライアイスを詰めただけの筒ッポ」が、クライマックスへの引き金になっています。
まったく同じカット割りで、本当あの世代は怪獣好きだなー。
傑作を超えた名作、時間を超えて支持されるべき一大叙事詩、ゴジラ・サーガの第1作目。
人類の映像史における古典であり、オールタイム・ベストの一本ですよ。
今観ても充分に楽しめる
今になって観ておもしろいはずはないけれど、シン・ゴジラやマイナスワンの原点も観ておいた方がいいかなあ、無料だし、ぐらいの軽い気持ちで観はじめましたが、あまりにも面白くて、一気に観てしまいました。もちろん特撮は今の基準ではチャチと言うか、子供だまし程度のものですが、それ以外の、もしゴジラが現れたら人々はどんな反応をするかという面での緻密な描写、納得のいくストーリー展開、そして志村喬の言葉以上に表情で語る厚みのある演技で本当に面白い映画に仕上がっていました。どんどん続編ができていったのも当然だと思います。
あと、マイナスワンがいかにこのゴジラをリスペクトして作ったものかというのもわかりました。マスコミはマイナスワンではかなりコミカルに描かれていましたがw
歴史的初代ゴジラ
「新たなる帝国」が
戦後10年でこの完成度
ネタバレあり。
スカパー。
1954年ゴジラ。
全く飽きない映画でしたわ。
白黒だけどきちんと伝わるんだ。
昔の日本人の考え方はこんなだったのね。とか思いながらみてた。
映画の内容的にもすごくいいと思います。
これを見てから、これから公開されるシンゴジラかなり期待度高まるねw
一番の衝撃は塔にいたアナウンサーの最後(>_<)
色褪せないものってありますねほんと。
16.7.18
戦争を生き抜いたスタッフと出演者。
全てのゴジラ映画を見てきた。
カラーになりシネスコになりステレオサウンドになりCG、VFX全盛になり特撮技術ばかりが注目されがちだがそれ以上に人間ドラマが重要。
戦争で傷つき生き抜いた人が多くいたからこその登場人物の台詞と感情、あの時代だからこその世相。
現代人と戦前戦中を生きていた人の演技はやはり何かが違う。そういう意味ではあの時代が生んだ傑作だと。
やはり初代は怖い、そして凄い!帝都炎上も破壊も別格のワールドスケール。
★独自採点(100):言わずと知れた初代ゴジラ!当時としては異例の制作費(『7人の侍』に次ぐ)をかけ誕生した。昭和ゴジラで唯一ゴジラ単体のみ出演の作品。市街地ミニチュアセットスケール1/ 25(国会議事堂シーンはゴジラの大きさを強調するため1/33、平川町TV塔は実況中継するアナウンサーがゴジラを見上げる目線を活かすため1/40)
通称:初ゴジ(身長50m)・登場(ゴジラ以外)怪獣:無し・防衛:防衛隊/海上保安庁(冒頭賛助クレジット)・97分(内特撮シーン及び対戦時間約40分)・上陸地(1回目大戸島・2回目品川埠頭=海中に現れその後陸地・3回目芝浦=海中から上陸)・破壊地(品川、新橋・有楽町、銀座和光・松坂屋、永田町国会議事堂、平河町、勝鬨橋等)・特撮爆破炎上破壊規模S(帝都炎上の炎がリアルすぎるほど凄い)
戦後間もない都心を破壊し尽くす様は当時本物と間違えられたのも頷ける、有名な和光ビルや銀座の松坂屋はゴジラに破壊された事に腹を立て以後長らく出禁となったのは有名だ。当時はゴジラという存在がいない中、役者陣は架空の怪獣を想定しながらの演技で見事としか言いようが無い、タイトルロゴの「ゴジラ」・ゴジラの咆哮・伊福部昭のゴジラのテーマもだが「ゴジラ」というネーミングも凄い(元ネタは東宝演劇部にゴリラとクジラを合わせたようなおっさんがいて、そのあだ名がグジラだったというから笑える、英語表記でGodzillaにはGODの意味も)、原型の明確なデザインは明らかでは無いが美術・造形班渡辺明中心に利光貞三が造形、ティラノサウルスのイメージから動物では無い怪獣のスタイルとして背びれをつけ、体表は原作者(香山滋)などの意見も取り入れ、利光が梅干しの種からヒントを得た(特技監督助手浅井正勝曰く、阿部和助は参考程度、利光が当時好きだったコーヒーウイスキーから閃いたキノコ雲の様なイメージとの説も)ワニ肌を進化させゴツゴツした皮膚にキノコ雲を想起させるモコモコした頭部にしたようだが、フォルムを決めるまで相当苦労したらしい。実際の製作は試行錯誤の上、出来上がった着ぐるみの重量が半端なく重くて上下をぶった切って撮影したとか逸話は限りない、実は正確な色も謎のまま明確なカラー写真は存在しなくて、鎌倉カーニバルの宣伝で出向いたゴジラが唯一のカラー写真とされてる(海外ではポスターカラーからグリーンモンスターと呼ばれている)。
最初はゴジラはあまり姿を表さず足跡・音で想像させるなどの演出の盛り上げもさることながら、とにかく設定がすごい!ゴジラの身長50mは服部時計店の時計塔を壊すことを前提に(=首都東京の中止地銀座のランドマークとして選ばれた)、その対比から計算された身長(2024年2月4日フジテレビ番組「知らないうちに激変」では「ゴジラの身長は人間が見て恐怖感を感じる大きさ、建物から建物からぬっと出てくる大きさ」と言ってる。因みに有名な和光ビルとの対比、和光ビルは1932年竣工、地上から時計塔まで高さ39.39m屋上までの高さ:30.30m、時計塔の高さ:9.09m、昭和38年(1963年)の建築基準法改正まで景観※“衛生”や消防・耐震・の規制などから大正8年(1919年)市街地建築物法によって規制された100尺規制により建築物の高さは百尺に規制されていた、銀座の建物類も和光ビルより高い建物は無かった。一部例外として1954年東急会館が増築、都内一高い建物に=後の東急百貨店東横店西館43mは「モスラ(1961)」で破壊されている、またゴジラ−1.0の身長は50.1mになっているが本当は50mにするところCGを作ったら10cm高くなっていたので+0.1になったそうだ)モノクロフィルムなのでゴジラが出てくるのは基本夜のシーンで時計塔の時間が11時だとすると何時にどこを通過するのでその時間の街の灯り想定した火入れしたとか、有名な鉄塔を放射熱戦で溶かすシーンはブリキ・銅・蝋を組み合わせ溶け方のバランスを考えた制作、銀座の電車に交通博物館のリアル模型を使っての撮影、ミニチュアセットの作り込みもCGやVFXでは無いリアルな特撮だった(特に合成シーンのリアルさは当時画期的、またビル単体での破壊シーンのミニチュアは破片が落ちる重量感を出すために3mをゆうに超える大きさの物を作った)いうところはもう神がかった作りとしか言いようが無い。因みに昭和ゴジラの造形でキンゴジ以降復活ゴジラまで耳が無くなり、足の指が3本になっている。これには理由があり、足指は着ぐるみが歩く時に引っかかり演技の都合上3本になった、耳は映画の演出上必要があってつけられた物。脚本に和光の時計の鳴る音にゴジラが驚くシーンがあり耳が無いとおかしいだろうという事でつけられた。
この当時はまだ大セットを組めるスタジオが完成していなかった中、オープンセットだからこその火炎の迫力は初代ならでは、その後の昭和ゴジラで超えるものは無い。ちなみに東宝の大プール(「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」のために建設以降の東宝作品でも使われた)もまだ完成してないので艦船の映像は実船(=海上自衛隊に貸与された米フリゲート艦、爆雷シーンは旧海軍の対潜訓練の映像と言われている)、ゴジラの芝浦上陸は小プール。照明も最初からモノクロのコントラストを意識したトップからのライティングが映える。ちなみにゴジラ上陸時の機関銃は本物らしい(当時はまだモデルガンが無かった)
と言うことはあのシーンに出ているのは当時結成されて間もない自衛隊員が撃っていると言うことになる、実際空砲用のアタッチメントが取り付けられている。また、芝浦上陸を待ち受ける大砲もまた本物の映像(空砲)を使用したとのことで模型では表現できない砲身の輝きが凄みを増している。
今見ても文句なく面白いしリアルすぎて怖い。ゴジラ-1.0を見た後に観ると各所にオマージュを感じられると共にVFXのあのシーンを特撮のリアル映像で撮影した凄さを改めて実感する。そして、ゴジラと対峙する自衛隊はこの作品が出来た年に正式に結成された、自衛隊が撮影に協力した始めての映画である(広報活動として防衛庁が映画に全面協力したのは「ゴジラVSビオランテ」が公開日としては初・1990年公開東映「ベストガイ」に次いで2作目平成ガメラシリーズより先)。
余談だが、この初代ゴジラはオキシジェンデストロイヤーで唯一消滅している、その後の昭和ゴジラは全て2代目(子供から大きくなったのを三代目とする意見もあるが基本的には全て二代目)、着ぐるみ(スーツ)としては何度も作り変えられたが顔は全て異なっている。兎にも角にもこのゴジラがいなければその後のゴジラはいなかった訳で問答無用にNO.1だ。
以下、個人的なゴジラランキング↓(全作品5回以上見た上で、今後他のゴジラシリーズもレビュー予定、ランキングは変わるかもしれません)
1『ゴジラ(1954)』
2『ゴジラ-1.0』
2『シン・ゴジラ』
4『ゴジラVSデストロイア』
5『ゴジラVSビオランテ』
6『ゴジラVSキングギドラ』
7『ゴジラVSスペースゴジラ』
8『ゴジラVSメカゴジラ』
9『ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃』
10『ゴジラ2000ミレニアム』
11『三大怪獣地球最大の決戦』
12『モスラ対ゴジラ』
13『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』
14『怪獣大戦争』
14『ゴジラ×メカゴジラ』
14『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
17『キングコング対ゴジラ』
18『ゴジラ対ヘドラ』
19『ゴジラVSモスラ』
20『ゴジラ(1984)』
21『ゴジラFINAL WARS』
22『怪獣総進撃』
23『ゴジラ×メガギラスG消滅作戦』
24『GODZILLA ゴジラ(2014)』
25『ゴジラの息子』
26『ゴジラ対メカゴジラ』
27『ゴジラの逆襲』
28『ゴジラvsコング』
29『ゴジラ対ガイガン』
30『メカゴジラの逆襲』
31『ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘』
32『GODZILLA (1998)』
33『GODZILLA 星を喰う者』
34『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
35『GODZILLA 怪獣惑星』
36『ゴジラ対メガロ』
37『ゴジラミニラガバラオール怪獣大進撃』
70年前・・・ここから伝説は始まった。
昨日「ゴジラ-0.1/C」を見たら、無性にこの作品が見たくなりました。
ありのままの姿を、白黒で残さざるをえなかった時代の作品 。やっぱりリアル感が全然違う。
精巧なミニチュアが、チープに見えないこともないが、そこに実際にあるものとして、やはり存在感がヒシヒシと伝わってくる。
東京の大火災の中で、浮かび上がるゴジラのシルエットがヤバイ。まさに恐怖の象徴 。
白黒画面がドキュメンタリーフィルムのように真実味を突きつけてくる。
口から吐き出す放射能にしても、今時のゴジラみたいな派手さはない。着ぐるみ感がハンパないのも時代だから仕方ない。
とにかく、当時の最高技術を費やして出来た作品として、重みを感じます 。
やっぱり大人が見ても十分に見ごたえのある一本です。
今でも使用される音楽も、ホンッと素晴らしい。まさに、ゴジラと言えばこれ。
最後に、菅井きんさん若い!オバさんになってからのイメージしかなかったので、ビックリしました。
【ネタバレ含む】
当時のことは解らないけど、「ゴジラ」ってどんな宣伝したんだろう?
大戸島で、あの姿が出た時は、ホンッと驚いただろうね。見たこともない未知の生物が登場したわけだから。
そして、恐怖のドン底に堕ちていくわけだけど、やはりゴジラが最期を迎えないとこの怖さは拭えないわけで。
結局、未知の生物を倒すには、未知の科学ということで、オキシジェン・デストロイヤーを出すしかなかった。ゴジラシリーズの中で明確に最期が映し出されるのはこの作品だけじゃないかな。
その最期を見せておきながら、この一匹だけとは思えないと言って、恐怖を煽るラスト。
やっぱり「ゴジラ」は、大人の鑑賞に耐えうる恐怖に震える一本です。
第一作
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ゴジラが登場して東京を目茶苦茶にする。
そんな時、ある科学者が水中の酸素を全部飛ばすという発明をする。
そして何故かその水は生物を溶かすという設定w
それを使うといずれ戦争に使われると拒否した科学者だったが、
最後は説得され使用するも、配合などの書類は全部焼き自らも自殺。
こうしてゴジラは溶かされた。
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へえ、ゴジラって全部同じ人(?)と思ってたけどちゃうんやな。
今回のゴジラは溶かされたんで、第二作以降は別の個体ってことなのね?
じゃ、科学者は完全に無駄死にだったってこと?(場)
白黒映画やし、ハリボテみたいな感じなんかと思っていたら、
白黒で分かりにくいのが良い方に働いたのもあって、
そんなに違和感なく見ることが出来た。
ゴジラが出て来たのは水爆実験を人間がやるからで、
しかも科学者が発明を戦争に使われないよう自殺するなど、
平和的なメッセージの強い映画やってんな。
大ヒットで当時国民の10人に1人が見たのだとか。
宝田明は全然分からんかったが、菅井きんはすぐ分かったw
水爆大怪獣映画‼️
ゴジラ‼️怪獣王ゴジラ‼️日本、いや世界で "怪獣" という単語を初めて認知させた偉大なるゴジラ‼️建物を破壊し、戦闘機や戦車と大戦闘を繰り広げるゴジラ‼️怪獣なのに子供たちのヒーローでもあるゴジラ‼️怪獣映画なのに反戦・反核を訴える素晴らしい映画「ゴジラ」‼️今では数々の共演怪獣(巨大な鳥、蛾、ロボットのゴジラ、3本首の宇宙怪獣、超巨大なゴリラ)も有名になり、ハリウッドの最新映像でも描かれる一大フランチャイズと化してしまったゴジラ‼️ただやはり1954年に公開された第一作「ゴジラ」は格が違う‼️この作品は太平洋戦争を経た我々日本、ポスト・ヒロシマ、ポスト・ナガサキ時代の日本社会が生み出した不吉な不吉なお伽話なのである‼️相次ぐ水爆実験により太古の眠りから目覚めた体長50メートルの大怪獣ゴジラは、口から放射能線を吐き東京を焼土と化すが、芹沢博士が発明したオキシジェン・デストロイヤー(水中酸素破壊剤)の前に敗れる・・・‼️この作品が素晴らしいのは、ゴジラ襲撃において描かれる人間ドラマで、大勢の家族が病院で泣き叫ぶシーンや、炎に包まれた街中で3人の子連れの母のセリフ「もうチョットでお父ちゃんのところに行けるからね」、最後まで実況を続けたラジオクルーの「皆さん、さようなら」‼️そしてこの作品の人間ドラマの核を成す芹沢博士‼️自らが発明したオキシジェン・デストロイヤーの威力を恐れながらも、ゴジラを倒すためと苦悩し、自らの命も道連れにゴジラを海中に没させる‼️平田昭彦さんが素晴らしい名演で魂を吹き込んだ、眼帯がトレードマークのこの天才科学者は、映画史上に残る名キャラクターですね‼️また山根教授を演じる我らが志村喬さんも、ゴジラへの警戒心と興味心を巧みに演じ分けていてサスガ‼️同じ年に「七人の侍」と「ゴジラ」に出演してるなんてスゴい‼️山根教授のセリフ「私は見た!確かにジュラ紀の生物だ」には心躍るし、シメのセリフ「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない。このまま水爆実験が続けば、ゴジラの同類が世界のどこかにまた現れるかもしれない」‼️何たる反戦のメッセージ‼️素晴らしすぎる‼️特撮面に関しても着ぐるみのゴジラは今観てもメチャクチャ怖いし、東京湾から上陸、品川駅を叩き潰し、列車は放り投げられ、銀座のデパート、時計台、国会議事堂もペチャンコ‼️中でも高圧5万ボルトの高圧線の鉄塔をゴジラが一気に引きちぎり、溶かし去る‼️スゴいです‼️加えて、高らかに鳴り響く伊福部昭さんのテーマ曲もホント忘れられない‼️そして最も重要な事は、この作品が世界唯一の被爆国が、その9年後に水爆実験の恐怖に晒されながら必死になって作った怪獣映画であるという事‼️いろんな面で大変だったと思います、意義深いと思います‼️いろんな世代の方に観て欲しいですね‼️まぁ、ハリウッドの最高のモンスターであるキング・コングとの対決、コンビも実現した今、我々怪獣映画ファンに残された夢はあと一つ‼️ズバリ「ゴジラvsガメラ」‼️東宝と大映の英断‼️期待してます‼️
兵器開発を通して描かれる人間の弱さ
◯記念すべきゴジラ第一作
◯兵器開発を通して描かれる人間の弱さ
水爆実験を繰り返した結果、ゴジラを
生み出してしまい悲惨な状態に
陥るも、その状況を打開するために
更なる兵器に頼るしかないという
人間の弱さをテーマにした作品。
芹沢博士は身を挺して研究を封印し、
それに抗おうとする。
◯見応えある破壊シーン
円谷英二が特技監督を務めているため、
当時の最新技術が詰め込まれている。
ゴジラの破壊の迫力が伝わってくる。
これだけでも見る価値有り。
◯人間ドラマに行きすぎない
ラブロマンス等のエモ要素は控えめで
特撮要素の邪魔にならないような
バランスになっている。
◯モノクロが映えるホラー要素
ゴジラが海から上がってくるシーン等、
モノクロがいい雰囲気を出すシーンが
多数あり。不気味な音楽も相まって
ホラーとしても見れる。
◯戦後当時の街並み・服装・文化
セリフなどにもまだ戦争の影響が
感じられる中で、当時の街並みや
服装など歴史的資料として面白い。
◯初代ゴジラ
不気味な顔と焼け爛れたような表皮が
特徴的な。霧状の白熱光を放つ。
まさに異形の生物。
◯芹沢博士
兵器開発で葛藤し、再利用されないよう
ゴジラと運命を共にする。
◯オキシジェンデストロイヤー
水中の酸素を破壊して白骨化させる
ゴジラをも葬り去る超兵器。
△昭和の技術
シーンのカットがぶつ切りになっている
箇所が複数ある。そもそも戦後の
モノクロ映画なので現代の映画に
慣れすぎている人は気になるかも。
怪獣もの好きじゃなくても面白いと思うよ
この作品は面白い。50年代の作品なので演技が大袈裟なことや、映像が粗いこと、特撮の限界など、問題点はあるけれど、それを抜きにしても面白いのだ。
映画は光と音の総合芸術と言われたりする。つまり、映像と音楽、サンウドエフェクトで娯楽性や芸術性を創出するものということだ。
本作の場合は作中で使われているゴジラのテーマ、誰でも聞いたことがある馴染みのテーマ曲が実に効果的なのだ。
さすが、いまだに続くゴジラ作品群の一番最初の作品だけのことはある。
思っていたよりもスゲーな、と低能な感想しか沸かないほどに、なぜ面白いのか解き明かせない。
やはり高揚するテーマ曲の力なのだろうか。
自分もそうであったが、有名作品だけど古いしな、なんて思って観ることを躊躇っているあなた。観たほうがいいよ。
懐古主義的に評価されてるだけじゃない面白さがここにはある。
全112件中、21~40件目を表示