「First GODZILLA」ゴジラ(1954) Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
First GODZILLA
11月14日(木)NHKBSで「ゴジラ(1954)」を。
久しぶりに「ゴジラ」第1作を観る。
「ゴジラ-1.0」を観た時にゴジラの出番が少ないと感じたが、第1作も出番は意外と少なかった。最初に姿を現すのは22分くらいで全身は映らない。
それ以降も小出しに登場するが全身は中々映らない。白黒映画なのと1954年の特撮ものだからアラがみえてしまうため夜のシーンが多い。
「ゴジラ-1.0/C」を観た時にゴジラはやっぱりモノクロだな、と思ってしまうのもこの映画が頭にあったからだろう。
東京に上陸したゴジラの通った後は焼け野が原となり、多くの人々が傷つき、戦時中と同様の風景になっていた。
ゴジラを攻撃するのが設立されたばかりの自衛隊で、ジェット戦闘機はF86Fセイバーだった。最初の東京湾にいるゴジラへの攻撃が港の陸上からの機銃掃射だったのには笑ったが。
芹沢博士の開発したオキシジェン・デストロイヤーの威力は凄まじく、ゴジラは肉も骨も海の藻屑と消える。これを兵器として使う訳には行かないと自ら命を絶つ芹沢博士。
(あれ、ゴジラシリーズで残ったゴジラの骨からメカゴジラ作る話があったよね?骨なんか残って無いじゃん)
人類を破滅に導くゴジラが登場したのは水爆実験のせいだと明確に断じて、ラストでは志村喬に「このまま水爆実験が続けば別のゴジラが現れるだろう」と言わせている。
水爆実験反対、オキシジェン・デストロイヤーのような科学装置も兵器としての利用には明確に反対するメッセージを打ち出している。おい、オッペンハイマー!
余談:NHK-BSって公開中の作品を放映するのは何故?今回、東京では日比谷で「ゴジラ(1954)」を上映中だ。2019年にも完全版が公開中の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」を放映している。映画館イジメ?
私の「ゴジラ」録画ビデオをクローネンバーグの息子は観たのかな?(「ゴジラ-1.0」レビュー参照してください)
おい、オッペンハイマー!…全く同感です。
場所違いですが、雨の訪問者へのコメントありがとうございました。フランシス・レイ、多作でしたよね。モリコーネさすがです。
確かに、狙ったように被ってますね。NHKも番組編成は結構前に決めてるとは思いますけどね。
レオーネ没後30年記念企画で「ワンス…ウエスト」が原題のカタカナに改題して公開してる期間中に、わざわざ旧邦題「ウエスタン」で放映しました。劇場のトークショーで登壇者が「NHKが水を差す」みたいなことを言ってたのを思い出しました。