「兵器開発を通して描かれる人間の弱さ」ゴジラ(1954) GMKゴーストさんの映画レビュー(感想・評価)
兵器開発を通して描かれる人間の弱さ
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◯記念すべきゴジラ第一作
◯兵器開発を通して描かれる人間の弱さ
水爆実験を繰り返した結果、ゴジラを
生み出してしまい悲惨な状態に
陥るも、その状況を打開するために
更なる兵器に頼るしかないという
人間の弱さをテーマにした作品。
芹沢博士は身を挺して研究を封印し、
それに抗おうとする。
◯見応えある破壊シーン
円谷英二が特技監督を務めているため、
当時の最新技術が詰め込まれている。
ゴジラの破壊の迫力が伝わってくる。
これだけでも見る価値有り。
◯人間ドラマに行きすぎない
ラブロマンス等のエモ要素は控えめで
特撮要素の邪魔にならないような
バランスになっている。
◯モノクロが映えるホラー要素
ゴジラが海から上がってくるシーン等、
モノクロがいい雰囲気を出すシーンが
多数あり。不気味な音楽も相まって
ホラーとしても見れる。
◯戦後当時の街並み・服装・文化
セリフなどにもまだ戦争の影響が
感じられる中で、当時の街並みや
服装など歴史的資料として面白い。
◯初代ゴジラ
不気味な顔と焼け爛れたような表皮が
特徴的な。霧状の白熱光を放つ。
まさに異形の生物。
◯芹沢博士
兵器開発で葛藤し、再利用されないよう
ゴジラと運命を共にする。
◯オキシジェンデストロイヤー
水中の酸素を破壊して白骨化させる
ゴジラをも葬り去る超兵器。
△昭和の技術
シーンのカットがぶつ切りになっている
箇所が複数ある。そもそも戦後の
モノクロ映画なので現代の映画に
慣れすぎている人は気になるかも。
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