「思い上がりの始まり」ゴジラ(1954) 虹紫西瓜スパイザさんの映画レビュー(感想・評価)
思い上がりの始まり
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白黒だし、古い映画だから仕方ないが音声が悪いのが気になりましたし、その上たいして面白くなくつまらなかったです。
日本の怪獣映画より欧米の怪獣(モンスター・パニック)映画の方が面白い所以ですか。当時はどっちも大したことないけど、70~90年代で逆転されます。
見所は最初の題名(と鳴き声が被るところ)とゴジラが暴れる所だけですか。予算がないから姿を中盤まで見せないのは冗長で退屈です。作り話とはいえゴジラが悪役であり後の作品みたいに人間の味方にならないのも重要です。町を壊し、大勢の被害を出した憎むべき悪役にそこまで同情するのはおかしいでしょう。
男女(尾形秀人と山根恵美子、芹沢大助)の三角関係で科学者の男・芹沢大助が自殺するだけだし、ゴジラという怪獣がいなくても話が成立しますよね。
大戸島他でゴジラの被害が出ているのに、山田新吉少年などの被害者の恨みを無視して芹沢大助の分身か知りませんが悪のゴジラに同情するのは納得いきません。ガメラ3みたいな決着のつけ方は無理でしょうが。オキシジェン・デストロイヤーの悪用どうこう言った所で「VSデストロイア」まで出てきませんしね。
人間側がマゾ的で一方的にやられる感じも嫌なものです。次回作「ゴジラの逆襲」は、そうはなっていませんが。
シリーズ化で結局、特撮(SFX・VFX)の見せ場を見せるのではなく、キャラばかりの方に行ってしまいますから。
幼稚でも後の怪獣対決ものの方がまだ好きです。
それにゴジラ、描写がないだけで漁船を襲うから魚も食べてるし、伝説では人食いの設定がありましたよね。
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