極道ペテン師

劇場公開日:

解説

野坂昭如の原作「ゲリラの群れ」(光文社版)を村井良雄と「喜劇 ニューヨーク帰りの田舎ッペ」の千野皓司が共同脚色し、千野が監督した社会喜劇。撮影は「夜をひらく 女の市場」の姫田真佐久。

1969年製作/93分/日本
配給:日活
劇場公開日:1969年11月15日

ストーリー

カンパイ、印鑑屋、ブック、挨拶屋、葬式屋は、大阪釜ケ崎を根城とするサギ師たち。リーダーのカンパイはチンピラを案内役に河内の競馬場へ。そこでかねてから狙いをつけていた珍大寺の和尚を、拾得物横領にひっかけ、仲間の総出演で騙しぬき、寺ののっとりに成功した。さて、次なる手口は、不能な亭主をもつ女房族のイライラ解消業、新興宗教ナイチンゲール教の創立だった。珍大寺で華華しく開かれた集会は、和尚の偉大なる御神体の開帳などあって大好評、御神体の模型なとでがっちり儲けたあげく、寺まで売って一同トンヅラ。だが温泉への豪遊旅行がたたって、スッカラカンになってしまった。そんなある日、ケン坊と名乗る子供がインポのカンパイを「父ちゃんや」と呼んで飛びこんできた。心当りのないカンパイはあの手この手をつくして捨てに行ったが無駄だった。その頃、カンパイは早くも次なる手を考えていた。それはMHK放送の集金人が、ヘソナル電気の工場視察をする大臣そっくりなのをみこしてのことだった。途中の交通標識をかえ本物の大臣を方向を違いに向かわせたカンパイは秘書官になりまし多額の寸志をせしめた。さて、その時昔の恋人八重ちゃんに出会ったカンパイ、何年ぶりかのデートを楽しんだものの、気がかりなのはケン坊のこと。カンパイはケン坊のために随分どじを踏んだ。恨み骨髄、ちょうど亡きものにしようとしていた時、ケン坊が死んだ。そして偶然再会した八重ちゃんから、自分の子で預ってもらったのだと聞いて愕然。折りしも警察の手が廻ったのを機に伊丹空港からセスナ機で飛びだし、「もっと大きなことをやったるで!」とあり金全部を大空にばらまいた。

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