新・極道の妻たち 惚れたら地獄
劇場公開日:1994年1月15日
解説
対立する巨大組織に次々に狙われながら、自分の小さな組と組員たちを守っていこうとする極道の妻の戦いを描くやくざ映画。人気シリーズ「極道の妻たち」の最新第7作で、監督はシリーズ3作目「極道の妻たち 三代目姐」も手がけた降旗康男。脚本は「継承盃」の松田寛夫、撮影は「わが愛の譜 滝廉太郎物語」の木村大作が担当。1作目以降シリーズの大半に主演している岩下志麻が今回も主役の姐を演じる。
1994年製作/106分/日本
配給:東映
劇場公開日:1994年1月15日
ストーリー
大阪・ミナミに拠点を置く御蔵組は、小さいながらも強く深い絆で結ばれていた。村木芙由は、病床の夫である組長に代わり組織を取りまとめ、組員からもその妻たちからも慕われていた。彼女は、折りからの土地再開発に便乗し、その利権でこの組織を他組織の脅威にも揺るがないほどの盤石なものにしようとしていたが、その利権をめぐってキタに拠点を持つ巨大組織・侠和会が露骨に牽制してきた。そして遂に、別荘で夫の村木と過ごした翌日、車で帰途途中ヘリコプターからの銃弾にみまわれ、村木は即死、芙由も重傷を負って病院に運び込まれてしまう。さらに組の若者の森安が、侠和会系のチンピラを殺害する事件が起こった。侠和会にとっては御蔵潰しの格好の口実となり、御蔵組でもこの戦争を受けて立とうとする。だが、芙由は今ここで抗争を起こしたら組が潰されるだけだと病院を抜け出し、幹部の新谷の妻・斎子一人を連れて侠和会に出向き、会長・坂本やその妻・英子の挑発をかわしながら和解を申し立てる。その度胸の良さに侠和会も決裂のきっかけを作れなかった。だが侠和会は密かに病院に刺客を送り出し、芙由の身代わりになった幹部・野田の妻・志津江が殺されてしまう。他の幹部たちを説得し、芙由の命令を守り抗争を避けてきた新谷ももはや手のほどこしようがなく、野田は侠和会の理事長・加納を襲い刺殺、自分も殺されてしまい、輪島や権藤も坂本を狙っていたところを警察に捕まってしまう。再開発をめぐる利権も、御蔵組の縄張りもまんまと侠和会に奪われてしまった。神戸のマンションに潜入していた芙由は、一からやり直そうと決心し新谷を呼びつけるが、途中新谷は侠和会に捕まってしまう。夫を人質に捕られた斎子は芙由を殺せと脅迫され、彼女を山中におびき寄せるが、斎子に芙由は殺せなかった。芙由は自分が殺されたふりをするが、にもかかわらず結局新谷と斎子は侠和会の罠により車ごと谷底に突き落とされる。全てを失った芙由は、侠和会先代の三回忌に忍び込み、坂本や英子らを撃ち殺して落とし前をつけるのだった。