極道VS不良番長
劇場公開日:1974年11月22日
解説
VSシリーズ第2作目。極道親分と不良番長の二大無法者が、腕力とスピードを競って激突するアクション映画。脚本は「ザ・カラテ2」の高田宏治と志村正浩、監督は「あゝ決戦航空隊」の山下耕作、撮影は「女番長 玉突き遊び」の古谷伸がそれぞれ担当。
1974年製作/94分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年11月22日
ストーリー
一家解散、堅気になった極道親分こと島村清吉は「大日本ホルモン焼移動レストラン」を開業、十五人の子分を連れ、釜ケ崎をあとに岐阜へ向かう。無一文の清吉は、運送業を営む兄弟分、大丸勝治の紹介で、クラブ“きみ”のママ、君原道代の家を無担保で買い受け、その借金返済に子分共々粉骨砕身働いた。その頃、この柳ケ瀬に、悪名高いカポネ団がオートバイに股掛り乗り込んで来た。不良番長・神坂謙次が率いるこの一団は、現在岐阜で入院中の総番長で謙次の兄・弘の見舞かたがた、弘の入院費を稼ぐため傍若無人に暴れ回った。そして、謙次は、清吉の子分が地元の暴力団・中部興業の子分に袋叩きにあったことから両者は一触即発の状態になったのに便乗し、配下のモンローを使って中部興業の石黒組長にオモチャのピストルを売りつけ大儲けした。一方、清吉は石黒が、清吉の憧れの歌手・小林みちるの交通遺児チャリティショーを主催することを知ったことから、石黒を見直し、自ら協力を申し出た。だが、公演前夜みちるはカポネ団に誘拐された。一千万円の身代金を要求した謙次だが、以前、モンローが清吉に中部興業の手から助けられたことがあったために、みちるを釈放する。しかし、清吉は謙次から、石黒のチャリティという美名に隠れての金儲けの企みを聞き、自分一人でショーを成功させた。だがその売り上げ金をカポネ団に奪われ、見学に来ていた子供がオートバイにはねられるに至り、ついに清吉の勘忍袋の緒が切れた。清吉と謙次の凄まじい死闘。だがその最中、子供の重態が知らされ、清吉は、病院に駆けつける。そこへ謙次が輸血のためにカポネ一団を率いて来たのを見て、また同じ病院に入院している弘の誠意ある謝罪に、今までの事は水に流すことにした。やがて子供が快方に向かったので、カポネ団が東京へ帰ろうとした時、石黒たちが襲撃して、謙次は傷つき、他は全滅してしまった。怒った清吉は、中部興業に喧嘩状を叩きつけ、十五人の子分を従え殴り込んだ。全滅した団員の弔い合戦のため、謙次も駆けつけた。中部興業を血祭りにあげる二人の凄まじい形相には、極道親分と不良番長としての意地がみなぎっていた。