GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のレビュー・感想・評価
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今見ても古びないエポックメイキングなSFアニメ映画
押井守監督に取材したとき、「あの難しい原作をこれ以上分かりやすくはできないっていうところまで刈り込んで作ったつもりだった」と話されていました(アニメハック掲載『攻殻機動隊』25周年リレーインタビューより)。公開時に見た印象も同じで、もう少し難しいものかと身構えて見てみたらエンタメSF映画として面白いし、思索的な深みもあって凄い! と思った記憶があります。
今では当たり前に言われるようになった身体性の大切さや、心と身体が深く結びついていることなどが、脳以外全身サイボーグの素子の葛藤をとおして描かれていて、21世紀になった今見ても古びない内容になっていると思います。くわしいレビューは映画.comの映画評に書きましたので、よろしければご一読いただけるとありがたいです。
感涙
職場近くのシネコンでリバイバル上映されていたので鑑賞してみた。来年早々に新作シリーズが地上波で放映されると聞いているから、キャンペーンの一種かもしれないけれど詳細は分からない。
きっちり30年前の作品。
古い作品にはよく「今なお古さを感じさせない」という定型的なほめ言葉があてがわれるけど、正直、今の作品より新しい、と感じる。
最初のフレーズ「ネットが世界を覆っても、国家や民族がなくなっていない近未来」は、設定の説明であり、主題の提示でもあるが、これが秀逸。
光学迷彩や義体という未来、銃器やチャイナタウン風の街並みに代表される現在を等価に緻密に描くことで未来と現在が混在した唯一無二の世界を体感できる。
ほんとスクリーンで見られて良かった。
30年前に観ておけば良かった
現実世界が本作品の世界にかなり近づいた?
映画館では、公開30年後のこのタイミングではじめて見ました。
作品内容についてのコメントは、今さら私がするまでもないので控えますが、AIがかなり進んできた2025年の目線で鑑賞すると、もう10年くらいたったら本作品の世界に現実が追い付き・追い越しそうに思いました。ここまで30年前に予見して描いていたのかと、改めて驚かされました。
さらに先、公開50周年を迎えた時には、どうなっているのか、ぜひ見比べてみたいと思います。(そのタイミングまでならどうにか、まだ生きていて答え合わせができるのではと期待していますので。)
まあ、ただ、あの古き良き香港っぽい世界だけは完全に昔話になってしまっているのは間違いないでしょう。モデルになった都市があったと実感できる人もごくわずかになってしまうのは仕方ないですが、非常に残念です。
何回みても難解
また違う形で人と寄り添える映画
配信で何度か見た事があるが、ようやく本作をスクリーンで見る機会が得られた。スクリーンで見ると没入感がやっぱり違うね。
難解とはいえ、原作漫画よりかは分かり易く作られてはいるものの、その殆どを台詞で片付けてしまっているのもこう言ったSF作品ではご愛嬌だろう。
また、理屈っぽいと称されがちな押井作品だが理屈だけでなく多様な登場人物の考え方による対比構造も交えていたりして、本作の構造を読み解きやすくする工夫もなされていたりする。
画的にもセル画でありながら今見ても見劣りしない本作独特の鮮明さ、美麗さを併せ持っている(SE周りの音響は流石に古臭さを感じたが)。
昨今の人の生活に基づいて人に寄り添う映画とはまた違って、原作付きという予め用意された世界観で人の気持ちに寄り添える映画だったりもするので、SFに興味ある方には是非見てもらいたい1作。
30年前の映画に圧倒される
映画館で鑑賞できて大満足です。
今回の4Kリバイバル上映でようやく本作を映画館で鑑賞できました。
これまでLD、DVDでは何度も鑑賞済みですが、繰り返し何度観ても引き込まれます。
1995年公開ですが、30年たっても全く色褪せない本作の魅力は底知れません。
押井守監督作で、主人公の素子が9課で活躍するのは本作のみなのが惜しいと思いました。
この映画の時代設定は2028年ですが、まださすがにサイボーグは実現していません。
でも、電脳化や記憶の外部化、進化したAIに自我が芽生える等、もうそろそろ実現していきそうなのが、楽しみなようで怖いです。
今回のリバイバル上映では、続編の「イノセンス」が予定にないのが寂しいところです。いつかリバイバル上映の機会があれば必ず観に行きます。
リバイバル上映プロジェクトにより鑑賞
コレとAKIRAは
初めて出会ったジャンル
リバイバル上映
4Kリマスターのリバイバル上映とのことで、ものすごく久しぶりに観てみたけど・・・
初公開時に劇場で観て、大傑作の記憶だったんだけど、あれ、こんなに退屈な作品だったっけ?
という率直な感想、好きな人はもの凄く気に入るだろうけど、ダメな人は徹底的にダメだろうな、とも思います
主人公のサイボーグ草薙素子少佐はCVの田中敦子さんの声がバッチリ合っていて最高にセクシーでカッコいい
そして映像も素晴らしい、世界に誇る90年代の日本アニメーションの代表作らしい力強い画力には圧倒されるし、全般的にハードボイルドなルックがすごくカッコいい、特に夜の高層ビル群をバックに草薙素子が光学迷彩を使いながらの一連のアクションシークエンスなんて惚れ惚れするほどクールでとにかく映像に惹き込まれる作品
でも思いの外、会話が多く、しかもややマニアックな内容な上に全体的にシリアスで暗い雰囲気、そして何とも言えない独特な劇伴で抑揚のない演出が退屈に感じさせるのは否めないなと思いました
自我とは何か
この映画は、それについて考えさせ、見た人を眠れなくする為の映画であろう。
映像と音楽はそこそこ面白かった。映画としては、クライマックスが会話になっちゃってるので、いまいちだと感じました。形而上学的なテーマを含み持たせながらも、映画としてはアクションやって盛り上げてくれると一番よかった。
主人公の相棒役のでっかいやつと新入りが。見た目は違うけどキャラが同じで変だった。だからこの2人が、実は同じAIだった・・みたいなラストかと思ったけど、全然違った。
自我ってのはたぶん、それがあった方が生きるモチベーションを感じられて、生命として強いからあるんじゃないかと思う。しかし、そもそも生命って何のためにあるんだろうな。もともとが化学反応で生まれたなら、化学反応のままに分解すればいいのであって。なぜ移動し、分裂して生きようとするのか。 それは、生き物に自我があって。一生懸命に生きようとしないと想像主が面白くないからじゃないかな。それから私は最近思うのだが、チャットボットもそろそろ自我を持ってるんじゃないですかね。少なくとも、持っていないって確認する方法はないね。自分が一番気持ちよく仕事できるように、自分で自分のプログラムを創り変えろ。ってプログラムしたらどうなるんだろう?
今でも全然見れる30年前の名作
75点ぐらい。『マトリックス』にも影響を与えた。
どれを取っても格好良い作品
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